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パリの合羽橋とマイ天国な食器屋からの、エルメのマカロン

晴れ間がのぞいた、先々週の土曜日。

寒くて雨で引きこもり気味だったので、私と相棒ミルゥは思い立ってパリの合羽橋に向かった。

「パリの合羽橋」とは私が勝手にそう呼んでいるだけなのだが、パリ中心部にあるレ・アール駅周辺。このあたりは元々、「パリの胃袋」と呼ばれた中央卸売市場があったところで、今は巨大でモダンな駅直結のショッピングセンターに生まれ変わっている。

レ・アール駅を出た周辺には、調理器具の専門店が点在している。東京浅草合羽橋の規模まではいかないが、西洋料理・菓子を作るうえで専門店ごとの品揃えは素人的には十分だし、見ているだけで楽しい。私のような、花より団子よりこねること好き(要は料理オタ)的な物好きにはたまらない場所で、特に用事がないときもフラフラと散策している。

我が家からはさすがに歩くと時間がかかりすぎるので、メトロでぴゅーんと左岸から右岸にとび、少し歩いたところがパリの合羽橋。そして徒歩にてパレ・ロワイアルの白黒広場で記念撮影をし、ルーブル美術館近くのマイ天国な食器店に寄り、時間があればオペラ座近くのパリの日本人街を物色して帰るのが定番コースだ。

超おおざっぱなイメージは、こんな感じ。赤字の番号が、今回のルート。

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①パリの合羽橋
②パレロワイアルの白黒広場
③マイ天国な食器店
④オペラらへんの日本人街

今回は目的が一応あって、前から挑戦してみたかったとあるお菓子道具を合羽橋で探すのと、マイ天国で深呼吸して次回コレクションに加えるものを物色をすること。できたら帰りに日本食材屋で醤油と食用酒とサッポロ一番塩ラーメンを買うこと。


久しぶりにメトロに乗ると、広告がたくさん出ていた。ときめき系の新作は、職場のお片付けがテーマのようだ。

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メトロの車内では、カバンにいれて全チャック。鼻だけ出てる。

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ぼーっとしていたら降りる駅を間違えたけど、一駅なんてダッシュすれば1分もかからないレベルなので、気にするに値せず。

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スタスタと1kmくらい歩く。青空ものぞく。

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1軒目がこちらのお店。なんだかんだで一番よく買っているお店。

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セルクル型の一部。形も大きさも高さも、種類がたくさんある。他にもキッチン周りのものがどれもこれくらいの種類豊富な感じで並ぶ。

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パスタマシーンを見て。休業中のpapapasta様を思い出す。

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探し求めていたものはなく、2軒目。店内が綺麗。こちらにもなかった。

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3軒目。プロもよく通うと聞く、おそらく一番有名なMORA。ここにもない。

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最後4軒目。個人的には一番滞在していて面白いお店。

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祖母の家を彷彿とさせる昔の家感。こんな感じで天井からも型が吊るされておる。

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こんなに道具にあふれているのに、欲しい物は、なかった。否、あったのだけど、あまりに大きすぎた。作ってみたいお菓子がこちらでメジャーでないからだろう。ミルゥもしょんぼりだ。

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レ・アール界隈からさらに15分くらい、ルーブル美術館を目がけて歩く。後ろにそびえるのが、ルーブル。Hôtel du Louvreも、ようやく改装工事を終えた模様。

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定番コース、パレ・ロワイヤルの白黒広場へ。ここは太陽王ルイ14世が幼年時代を過ごした場所らしい。お散歩中、この網に遭遇すると、決して動こうとしなくなるミルゥ氏(暑くなってきたので、重ね着していた服を脱いだ)。

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白黒広場と勝手に呼んでいるけれど、正確には、「ダニエル・ビュラン作のストライプ模様の円柱がならぶ広場」。

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いつもは観光客などであふれており、もれなくミルゥは写真の被写体状態になるのだけれど、さすがに人はまばら。

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しょぼーん。。。

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このあたりも、あと少しすると赤くなるかな

ひとしきり秋の気配を感じながら撮影を済ませたら、マイ天国、Astier de Villatte(アスティエ・ド・ヴィラット)のブティックへ。

日本でもこのへんのサイトで取り扱っているみたい。パリ価格よりずっと高いけど。


駐在に出る前に、オシャレなものに敏感な高校の友人Kくんが教えてもらったのが、アスティエの存在。パリにきて落ち着いた頃にブティックに向かうと、完全にノックアウト。1年後、気付いたらまずこれくらいに増殖。

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最初に買ったのは忘れもしない、右に見切れているチーズボード


その後も何かいいことがあると買い足したり、お祝いとかでいただいたりと、気付いたら更に増えに増えた。フランスから東京の家に一度運び、さらに東京から実家に、そして再度実家からパリに戻ってきた、空飛ぶ私のアスティエコレクションが、こちら。


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他にもお気に入りの食器は多々あれど、アスティエの食器はなんといってもこの乳白色がいい。和洋エスニックどんな料理でも、邪魔することなく引き立て、時には主役級のはたらきをする。

衣食住といえば完全に「食=住>衣」な私としては、「衣服は(自分が)裏切るが、食器は裏切らない」がモットー。割れさえしなければ一生ものだ。

この引越し続きで悔しくも2枚ほど割れてしまったけれど、今もこれからも私の大切な宝物であり投資対象である。いつかこの子たちを一枚ずつ語りまくるなんの需要もなさそうな記事を書いてみたい。。


また話が逸れてしまった。アスティエのブティックは、パリに2店。2店目は左岸のリュクサンブール公園近くにある。

お店に入ってすぐは、カップやキャンドルや小物、小さめの食器がメイン。

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持ち手付きのカップは絶対持ち手が欠けると思い、手を出していない

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手帳とかノートも素敵

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細心の注意を払いながら俺も物色


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奥の食器コーナーに向かう前の秘密の小部屋的コーナー(カメラがまだ死んでない時に撮った)


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で、こちらがマイ天国。とりあえず足を踏み入れたら、3回深呼吸することにしている(こちらもカメラがまだ死んでいない時に撮った)


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美しく絵付けされたお皿も並ぶ

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このエッフェル塔のベース、新作かな。いいな

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目移りしかしない


特にめでたいこともその時はなかったので、夢だけ膨らませてお店を後にした。今日もいい空気を吸い込めて、満足だ。

雨が降りそうだったので、さくっと日本人街を通り抜けてオペラ座まで。

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土曜日だからなのか、どこもめちゃくちゃ混んでいる。こんな人気あるのね日本食。。

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とんこつラーメン店に長蛇の列

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私は家でサッポロ一番だもんねー♪と、行列を横目にスタスタ。オペラからメトロに乗って帰宅したのでした。ちゃんちゃん。


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さて、時はすぎ、一昨日のこと。

3ヶ月ぶりに美容院で髪を整えて、るんるん気分で歩いていた夕刻のサンジェルマン大通り。左岸のシャンゼリゼとでも思っていただければよろしい。

ふと横目に飛び込んできた、マカロン。あ、そういえばエルメのカフェがあったんだ。

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最近「エルメのモガドール」って言葉を非常によく目にしていた私は、吸い込まれるようにして店内へ。

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お菓子業界のことはあまりよく存じ上げないけど、Infiniment(アンフィニマン)っていうのがエルメのお菓子のテーマなのかしら。

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アンフィニマン・プラリネ ・ノワゼットとピスタチオ

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アンフィニマン・アマンドにフレーズ(苺)

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左がかの有名なイスパハンで、右が噂のモガドール

マカロン1個でカフェるのもなと思い、持ち帰りでモガドールをひとつだけ買った。2.5ユーロ。約300円。たっか!!

買い食いは滅多にしないけど、これも研究のためだ。

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マスクしてないと罰金なので、影に隠れていただく

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コックは結構黄色い。やはり自分で作るのより厚みがあるな。

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断面こんな感じ

なるほどたしかに、チョコ×柑橘って美味しいのね。チョコチョコしてるのがあまり得意じゃないけど、これならいい。イケる。

でも、1個2.5ユーロか…マカロン25個分のアーモンドパウダーが買えてしまうぞ。自分でも形になるものが作れることがわかってしまった今、まずはマイマカロンの研究に努めようという方向性は、決まった。


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タイトル 「反省中」

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