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映画「夢みる小学校」ってどんな作品?

子どもファーストな方針を貫く学校を追ったドキュメンタリー映画「夢みる小学校」をご紹介します。

勉強のための勉強ではなく、やりたいことのための学び

夢みる小学校は、「きのくに子どもの村学園」という学校を中心にしたドキュメンタリー映画です。

この学校では、「国語」「算数」などの教科授業はごくわずか。
1日のほとんどは料理、木工、建築など目的別の「プロジェクト」という授業に充てられています。

子どもたちは自分が取り組みたいもの選択し、1年かけてプロジェクトを進める中で、必要に迫られて読み書き計算、質問のしかたなどを学びます。

また、プロジェクトは1年生から6年生までが一緒に行うので、自然と支え合いや役割分担が生まれます。
プロジェクトを進めるのはあくまで子ども。学校なので大人はいますが「〇〇先生」ではなく「〇〇さん」など愛称で呼ばれ、サポーターの役割を果たしています。

大人と子どもが等しく1票

きのくに子どもの村学園では、大人が一方的に決めた校則がありません。
誰かが「変だな」「こうしたらいいと思う」と感じたら、それを話し合いの場に持って行きます。

そして、みんなで徹底的に話し合い、意見をまとめていきます。
最終的に多数決と言う方法を取ることもありますが、大人と子どもは等しく1票。どこまでも、フラットな関係を表しています。

以前ご紹介した「子どもたちに民主主義を教えよう」という本の中で語られてた「最上位目標を設定した上での話し合い」に通ずるものがあるなと感じました。

参考:「子どもたちに民主主義を教えよう」理論と実践から教育の本質を解き明かす①

通知表がない公立小学校、定期テストがない公立中学校

映画では、きのくに子どもの村学園の他にも公立校2校が紹介されています。
通知表や時間割をなくし、体験型総合学習を続ける伊那小学校。
校則、定期テストをやめた、世田谷区立桜丘中学校。

どの学校の子どもたちも、生き生きと楽しそうです。
なにより印象に残ったのは、そんな子どもたちを見つめる大人のまなざし。
子どもの中に眠る「やってみたい!」という気持ちを信じ、それを第一に考えて行動し続けている姿が、本当に素敵だなと感じました。

観てみたいなと思ったら

この映画は、各地で開催される上映会で観ることができます。
意外と近くでやってるかもしれませんので、チェックしてみてください。

ちなみに、個人で上映会を開くこともできますし、開催にあたってのアドバイスも貰えます。
私もいま、仲間数人と自主上映会に向けて準備を進めているので、「自分が観てみたいから上映会を開く」というのもアリかもしれません。

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次回は、夢みる小学校に通えないときでも出来ることはあるんじゃないかなと考えたことをお伝えします。
↓次回↓


きのくに子どもの村学園の校長先生のお話を聞いて感じたことも記事にしています
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「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
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