不登校経験者が感じる 勉強することの意味④子どもに学ぶ楽しさを伝える
不登校を経て大人になり、現在はホームスクーラーの子どもたちを育てている私が、勉強や学ぶことについて考えるシリーズ。
今回は、親として学ぶことの意味について綴っていきます。
初回 不登校経験者が感じる 勉強することの意味①試験のための手段
我が子に身につけて欲しいこと
我が家の子どもたちは、それぞれの理由でホームスクールを選択し育っています。
彼らに望むのは「毎日をワクワクしながら楽しく過ごしてほしい」ということくらい。
年齢に即した単元を理解しているかどうかより、自分の興味を深掘りして知識を得る面白さを知って欲しいなと思っています。
親の下心は必ず見抜かれる
ホームスクールを始めて早5年、数々の失敗をしてきました。
共通しているのは、子どもに対して「よかれ」と思ってやったことはまずハマらないということです。
親が「やってごらん」と言ったこと、低学年ならそれなりに付き合ってくれますが、高学年になるとそうはいきません。
親の下心なんて、まー見事に見抜きます。
先日、小6の長男によさげな本を勧めた際、こんな言葉が返ってきました。
「人はね、強く勧められるほど、それをやりたくないと感じるんだよ。もちろんお母さんはそれを知った上で、それでも勧めてくれているんだろうから、その本は僕の本棚に置いておいてほしいな」
親への配慮をしたうえで、何ともスマートなNo 笑
じゃあどうやって伝えるの?
つまり子どもがどんな学びをするか、何に興味を持つかなんて、親が誘導できるものではないのです。
じゃあ打つ手は何もないのか?そんなことはありません。
親が子どもに「これやったらいいよー!」と勧めるよりも子どもが興味を持つ方法。
それは親自身がそれに夢中になることです。
私はよく、日中に仕入れて面白かった情報を、夕食時に披露します。
すると子どもたちは「へー!そうなの!それでそれで?」と面白そうに耳を傾け、「それ知ってる!○○だよね!!」と自分の知識を足してくれるなどして、結構盛り上がります。
このとき、別に知識が残らなくても全く構わないのです。
それよりも何かを知って面白かった、感心した、世界が広がったという「体験」をシェアしたい。
そうすることで、知識を深めることの楽しさを身につけてくれているのではないかと思っています。
子どもに「こうなって欲しいなー」と思うなら、親自身がそれをやる。
「子どもは親の背中を見て育つ」という言葉を聞いたことがありますが、本当にそうだな思います。
大切なのは親が楽しむこと
私は、学ぶのが楽しいからそうしていますが、自分が夢中になれることならなんでもいいのです。
たとえば、私の夫は自然の中で過ごすのが大好きなアウトドア派。
自分が登山をするついでに子どもを誘い、丸一日山に行ったりしています。
これを「自然の中で過ごすのが子どものためになるから!」と思ってやるのでは、しんどくて続きません。
大切なのは、親自身が夢中になれることを見つけ、全力で楽しむ姿を子どもに見せることなのだと感じます。
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「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
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