ゆい

大学生。 読書、散歩、食べることが好き。 現在大学院進学予定。

ゆい

大学生。 読書、散歩、食べることが好き。 現在大学院進学予定。

最近の記事

18.03.2024 ワンルームに引っ越して

バチ。 何かがはじけたような鈍い音と共に部屋が暗くなる。ついさっきまでドライヤーの騒音の中にいたのに、急に音がなくなる。まるで、ブラックホールか何かに音を吸い込まれたみたいだ。 ブレーカーが落ちた。 ワンテンポ遅れてその認識が脳に到着する。そうかブレーカーが落ちたのか。 またか、、、と独り言ちながら、スマホのライトをつけて玄関先へ向かう。近くにある台にそっと上りブレーカーを上げると、さっき急に止まった電気機器たちが投げやりに動き始める。また部屋にせわしなさが戻ってきた

    • ジョージ・オーウェル『1984年』を読んで

      ※ネタバレを盛大に含みますのでご注意ください。 私の中のジョージ・オーウェルの印象は倫理の授業に出てきた、なにやら風刺的な将来予想的な物語を書いてるらしい、という印象だった。 ふら~っと書店に立ち寄った時に、偶然出会い、その表紙の内容に惹かれてかった。 あらすじ テレスクリーンで人々は監視されている。その発言一つ一つ、その行動一つ一つ。「党」により生み出される情報は日に日に「党」の都合の良いように改ざんされ、「党」の方針に疑問を持つものはいつの間にかいなくなっていく。

      • タワマン文学について

        私はいわゆる、タワマン文学なるものが好きだ。 麻布競馬場さんや、窓際三等兵さんをはじめとする、このタワマン文学は、東京を舞台に社会のラットレースに駆られ、立ち止まった時の虚無感や心の様子を描くこの文学がなぜだか、読んでしまう。 なぜなのだろう? わたしについて 私は、地方の田舎町に生まれた。そこはタワマン文学に描かれいているような学歴、就活競争とは無縁の世界だった。小学校のころは習い事や友人と毎日遊び、興味や承認欲求を満たす学習を行っていた。 自分はおそらく器用だったの

        • 「感情」は不合理?

          私は感情的な人間だと思う。 ここでいう感情的な人間の定義は、喜怒哀楽など、感情に行動が大きく揺り動かされ、制御不可となることである。 例えば、身近の家族や恋人に自分の痛いことをつかれ、認めたくなく、逆切れしたり、不安にさらされたことへの怒りが、不安を埋めることではなく、相手を傷つけることへと目的をすり替えたりする。 もちろんその原理は、怒りながら、悲しみながら、理解していて、それでいて、自分の行動の制御が利かないとき、強く思う。 「感情がもっと掌に収まる小さいものだったらい

        18.03.2024 ワンルームに引っ越して

          朝井リョウ『正欲』を読んで

          以前から気になっていた本であったが、読む機会を見失い、読めずにいた。そんな中、友人が手にしていて、そのさわりを読ませてくれた時、「これは、、、、いい!!」となってすぐブックオフへ向かい購入した。 最近は院試などもあり心にも時間にも余裕がなく、長編作品を手に取ることができずにいたが、久々に読了し、うーん、うーーーんとぐるぐる思考をめぐらすことができる素晴らしい作品に出合えた。友人に感謝したい。 これから、本の中に刺さった文章、考え方、それについて考えたことについて綴っていきたい

          朝井リョウ『正欲』を読んで

          23.06.2023自分の内生的価値について

          価値基準として、「内生的価値」と「外生的価値」があると考える。 「内生的価値」とは、自分の内側から湧き上がる価値基準。好きなこと、もの、楽しいと感じるもの、喜怒哀楽。Vividでより充足感のある感情だと感じる。 それに比べて「外生的価値」は、自分の外側が規定する価値観。それは、親、学校、会社、社会など自分を取り囲むあらゆること。その中では、その取り囲まれているものを潤滑に回すようなことに価値がおかれる。例えば、貨幣経済間の中では、お金を生み出す高給取りの人が価値があり、無

          23.06.2023自分の内生的価値について

          『斜陽』著:太宰治をよんで

          『人間失格』以来、挑戦するのは2作目の太宰治。 私の中で、『人間失格』はあんまりしっくりこなく、今回もそれほど期待していなかった。しかし、その期待は大きく裏切られ、読中、読後に感嘆の声が止まらなかった。 太宰の、彼の、言葉に、思想に、共感、刺激、納得、というように強く心が揺らめいているのを感じた。 こんなに心がぐらぐらしたのは久々で、しばらく、整理がつかず、ぼーっと天井を眺めていた。 少し、時間がたって、その熱も冷めたので、『斜陽』を読んで考えたことをここにとりとめもなく綴っ

          『斜陽』著:太宰治をよんで

          谷崎潤一郎『痴人の愛』を読んで

          久々に純文学?というものを読みたくなった。それでふとしたきっかけで手に取ってみたのがこの本だった。ここでは、ぼんやりとなんとなく考えたことをつらつらと綴っていく。 恋愛における勝ち負け 「惚れたら負け」という言葉をどこかで聞いたことがある人が多いと思う。 この物語では、主人公である譲治はナオコとの関係に対して、負け続け、負け癖がついて、そのままずるずると負け続ける。 恋愛において勝ち負けとは何だろう。 勝者がわがままを言って、敗者がそれを受け入れ続けることだろうか。勝

          谷崎潤一郎『痴人の愛』を読んで

          「everything everywhere all at once」を見た感想

          本日、アカデミー賞を受賞して話題となった、「everything everywhere all at once」を見てきました。その感想を取りとめもなく綴ろうと思います。 まず、この物語はマルチバースで、私はその辺の理論がよくわかりませんが、パラレルワールドが人生の選択一つ一つに誕生し、登場人物たちがその数えきれない莫大な宇宙を飛び回っている話です。 まず、この映画のすごいなあ、と思ったところが、マルチバースのカオスな世界を行ったり来たりしていますが、私の考える主題である

          「everything everywhere all at once」を見た感想

          私の夢について

          noteはじめました 現在、大学生をしています、ゆいです。 4月になり新年度となりました。 私は大学4回生ですが、就活はしておらず、大学院進学という道を進むため、勉強しています。 勉強する過程で、近頃考えることが増えたので、自分の手帳だけでなく、思考の整理もかねて、ランダムに考えていることをここに残せて行けたらなあ、と思い始めることにしました。 よろしくお願いします。 私の夢について 一番最初に書くnoteなので、私がどういう方向で人生を進んでいるか、という指針を綴り

          私の夢について