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朝の挨拶200906 読むRadio

Good morning, everyone. 皆様おはようございます。

9月6日日曜日。海を見ていた午後。(←歌にあった)
本日は、黒の日。

黒の日(黒染め)(9月6日 記念日)
京都黒染工業協同組合が1988年(昭和63年)に制定し、創立40周年となる1989年から実施。
日付は「く(9)ろ(6)」(黒)と読む語呂合わせから。伝統染色の黒染めをPRし、黒紋服や黒留袖の普及を図る日。

黒にちなんだ記念日が多い。
黒い着物でお嫁に行く映画、題名が出てこない。


朝ルーティンの時間

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本日は、ルピシアのお試し抹茶""。ダークチョコの香りは強いが味はほんのり。抹茶が勝っている。
天気はくもり。5時の気温は24℃。湿度・室内67。昨日ほど蒸してない。

台風の経験がほとんどないので気をつけてくださいしか言えない。来たときは木々が倒れます。

子どもと大人で全く異なる姿「完全変態」について。チョウを例に昆虫が紹介されています。虫が苦手な方はご注意を。



岩井俊二の描くもうひとつの「手紙」

4回観てようやくわかった。これは頭で理解する作品ではない、心で感じるものだと。
恋愛って頭で考えるより先に心が動いてしまう、そう考えると登場人物の考えや行動が見えてくる。はじめて恋をした頃の気持ちになればいい。そんな答えが出ました。
5回目、それでもわからないことはあります。
これが大人になったってことなのかな?

ちなみに前情報は、予告編を見ただけです。


映画:『ラストレター』

監督 : 岩井俊二
出演 : 松たか子、広瀬すず、庵野秀明、森七菜、中山美穂、豊川悦司、神木隆之介、福山雅治
ロケーションコーディネーター:相澤和子

『Love Letter』と同じく、手紙のやり取りで物語が進んでいく。
高校生だったあの頃の想いがよみがえり、焦がれ追いかけ、終わりを遂げる。初恋という過去と向き合い、前に進む再生の物語。

物語

宮城県仙台市。
滝のある川では夏の制服を着た幾人かの男女が遊んでいる。誰かに呼ばれ、近くの建物に入ると、黒い服の大人と黒い縁取りの写真。中には優しく微笑む少女。弔いの儀式が行われた。ふたりの少女とひとりの女性、女性はどちらかの母親らしい。
ユウリという名の女性は、写真の少女・未咲の妹。姉の代わりに同窓会へ行くことになった。同窓会で彼女はある男性を見つける。かつて好きになった相手のようで、そわそわしてしまう。ちらりと見ては戻る。男性も同じようにチラチラ見ては目が合いそうになる。目が合ってもそらしてしまう。ユウリはマイクの前に立ち、スピーチすることになった。まわりは姉だと思っている。訂正しようとしたができなかった。
会場を後にしようとするユウリは呼び止められた。さっき見ていた男性だ。突然のことに声が上ずり目が泳いでしまう。男性の名は音坂キョウシロウ。彼は高校時代の先輩だった。再会したふたり。姉と思われているようだが、そんなことは吹き飛んでしまう。初恋の相手にとまどいながらも、連絡先を交換した。
家に帰ると夫がいた。同窓会の様子を聞かれ、姉に間違われたけど訂正できなかったと話し風呂に入る。携帯(スマホ)にキョウシロウからのメッセージが届き、それを読んだ夫は浮気を疑い問い詰める。無残にも携帯は使えなくなった。
ユウリは住所を隠して手紙を書く。
夫が浮気だと疑った。携帯が壊れたのはあなたのせいだ、と。
キョウシロウの元に手紙が届く。
差出人は遠野未咲。
ユウリは姉の名前で手紙を出していた。

キョウシロウは返事を書くが宛先がわからない。そこで卒業アルバムにあった未咲の住所に送る。そこは未咲とユウリの実家であり、現在は父母と未咲の娘・アユミが暮らしている。
あくる日、キョウシロウの手紙が届く。アユミとユウリの娘・ハヤカ、ふたりは、ユウリに変わって手紙を書くことを思いつく。ほんのいたずら心だったのかもしれない。
キョウシロウは、ユウリの手紙とアユミ・ユウリの手紙を受け取ることになる。キョウシロウの手紙をアユミとユウリが読む。キョウシロウは高校時代を手紙に書いていた。未咲を好きになったこと、思い出が綴られる。そこでふたりはアユミの母・未咲の面影を知るのだった。


最初観たときは、なぜ姉のふりをして手紙を書くのかわからなかった。しかもキョウシロウのところにふた通りの手紙が届くので、文字が違わないのかなぁとも考えた。
でも、はじめて恋した気持ちになると自分勝手になる、盲目にもなる。それがわかってようやく物語が見えてきた。
ユウリの夫に対してはわからないこともあるけど、それが夫婦の形なのかなと思う。
メールやスマホのメッセージで伝えるのが主流になった今、手紙を書くことになった理由がとても自然。
キョウシロウは小説家になったが今は全然書けていないようだ。なぜなのか。過去で語られるキョウシロウの隠れた才能。それを見出し後押しした存在がある。
ユウリ、キョウシロウ、未咲。三人の想いがすれ違い、恋の片道通行に思える。初恋、あこがれ、嫉妬、いろんなものが交錯する。


未咲についてはまだわからないところがある。


やがてキョウシロウは、ふたりを見つける。かつて恋した人と同じ面立ちのアユミ。初恋を追いかけるまなざしがまっすぐで、思い出にとらわれているようにも感じる。

アユミとハヤカは、未咲とユウリによく似ている。辛い経験をしてきたであろう。ともすれば純粋さなど微塵もなく育ったかもしれない。支えになったのは・・・。

ユウリもキョウシロウの前では少女のころに戻る。口調が変わり、テンションも上がって目がキラキラしている。憧れ、あの時と変わらぬ想い。そして告げる。自分にとってあなたがどんな人かを。


過去。高校のある式で壇上に立つ未咲がみんなの前で話をしている。キョウシロウの過去と今を繋いでいるのかもしれない。


キョウシロウを福山雅治、高校時代に神木隆之介。ユウリに『四月物語』で主演した松たか子。二役を演じる広瀬すずと森七菜。ユウリの夫は庵野秀明。『Love Letter』で共演した中山美穂と豊川悦司も出演。
岩井俊二のこれまでを集めた作品ともいえる。過去の物語を見ておくとより世界観が深まると思う。

これまでの作品からは「白」を感じたけど、今作では白さが消えて限りなくクリアになった。色があるようでない透きとおった色。色といっていいのかわからない。「透明」とは違う気がする。とにかく澄んでいる。


音楽

音楽プロデューサー小林武史が担当。


森七菜「カエルノウタ」

ハヤカを演じた森七菜が主題歌をうたう。


Frédéric François Chopin「Étude op.10 no3」

「練習曲作品10第3番ホ長調」
フレデリック・ショパン作曲の独奏ピアノ曲。
日本では「別れの曲」として知られる。

映画予告編で流れている曲。


劇中曲

「八甲田山メインタイトル」

Gabriel Urbain Fauré(ガブリエル・ユルバン・フォーレ)
「Pavane、Op.50」(パヴァーヌ作品50)


本日はここまで

『ラストレター』、いかがでしたか。
キョウシロウ、ユウリ、アユミとハヤカ、三者三様の想いがあります。過去のキョウシロウと未咲を加えるとさらに増える。大人の恋、少女の恋、それぞれが淡くせつないものになっています。集中して観ないと一回ですべてわかるのは難しいかもしれません(わかる人はわかるんだろうけど)。
大人になっても初恋を追いかけてしまうのは、想いをうまく伝えられなかったからなのでしょうか。過去の現実に向き合った後、やっと歩み出せるのかもしれません。
不器用な恋模様、観てくださいね。

本日はここまで。読んで下さった皆様、ありがとうございます。感謝!

今日も元気に過ごしましょう。
笑顔は幸せの素。”Your smile makes everyone happy!!”

それでは良い一日を。 Have a fine day.

200906 YUHUA O.

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