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『汝、星のごとく』|離れる距離

『汝、星のごとく』|離れる距離

「人間の幸不幸には定量があって、誰でも死ぬときは帳尻が合うってほんまやろか」

『汝、星のごとく』を読み終わりました。

2022年に講談社より出版された「凪良ゆう」さんによる小説です。
2023年に本屋大賞を受賞しています。

■「凪良ゆう」さんについて作者の「凪良ゆう」さんは2020年にも『流浪の月』で本屋大賞を受賞しています。小説家としては元々はBL作家出身の方です。

凪良ゆうさんの作風に

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読書メモ|『スマホ脳』

読書メモ|『スマホ脳』

2020年に出版された『スマホ脳』をようやく読みました。
今年(2024年)のゴールデンウィーク中に読み始め、およそ一か月くらいかけて少しずつ読みました。

スウェーデンの精神科医、アンデシュ・ハンセン氏による著作。
日本語版の翻訳は久山葉子さんです。

■要約

■感想

多くの研究結果を元にした内容であり、説得力のある内容だなと思います。

自分なりにおおまかにまとめると、下記のようになります

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『宙ごはん』を読みました

『宙ごはん』を読みました

『宙ごはん』を読みました。
2022年に出版された小説です。著者は町田そのこさん。
町田そのこさんは、2021年に『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した方で、本作は受賞後に出版された一作目になります。

あらすじ

感想

物語としては、複雑な家庭で育った主人公の宙が、小学生~中学生~高校生と時間を経ていく過程で起きた出来事が描かれます。

その中で宙が自身の複雑な家庭や、途中で出会う複雑

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【小説感想】『十二国記-東の海神 西の滄海-』を読みました

【小説感想】『十二国記-東の海神 西の滄海-』を読みました

『十二国記-東の海神 西の滄海-』を読みました。

『十二国記』とは、小野不由美さんという方が執筆した、中国風異世界を舞台にしたファンタジー小説のシリーズです。1991年から始まり、今もまだ完結していません。

どんな内容か大まかに説明すると、私たちが住む世界とは別に"十二国"という中国風の異世界が存在し、主にその十二国での物語が紡がれるストーリーです。

十二国とは、下記の画像のような世界です。

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