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日々と世界を思う文章とか2016.1~

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日々の思いと発見を綴った文章とかです。
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2024年7月の記事一覧

【短歌+】足るを知る

【短歌+】足るを知る

 どうやって出逢えばいいのと嘆いてる若者たちとすれ違う日々 自由形だからクロールじゃなくていい息するための泳ぎ方なら 

若いときから「出逢いがない」と嘆いている人をよく見かけましたが、出逢いがないんじゃなくて、「理想とする出逢いがない」ってことなんだろうって思ってました。だってね、人はたくさんいるんだし、生きていれば、何かのきっかけで誰かと話すことはあるわけですし。まあ、なにも発展することはない

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【短歌+】君のいる夏

【短歌+】君のいる夏

 どこまでが葉っぱでどこからサラダかを確かめている吾子の指先 おもちゃ箱ひっくり返して部屋中が君の笑顔で埋まっている朝 手を伸ばし抱っこをせがむ君の背に光る汗ごと抱きしめる夏

以前、納豆ご飯さんと椎名ピザさんのラジオにおいてご相談しました、うちの子のテレビ倒す問題が、しれっと解決しようとしている夏です。ゲートをも乗り越えていくバイタリティを持った我が子でしたが、すっかり乗り越えなくなりました(テ

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【短歌+】イージーモード

【短歌+】イージーモード

イージーなモードで始めた人生の電気を消して見上げた星星

小さいときは気付かなかったけれど、普通に愛されて育ったことを、今は感じられます。

でも、それが「普通」のことであるがゆえ、「普通でない」ということと比較しないと、その普通が「特別」であることがわからないものです。

なのでね、思春期以降に、いかに自分が「足りない」かの証明をしちゃってたんです。周りと比べて、あれが足りない、これが足りないと

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【短歌+】正しさトーナメント

【短歌+】正しさトーナメント

正しさのナイフで脅し合っている人を包めるフェイクファーの白

正しさが厄介なのって、「正しさ」が一つではないから、と思います。

たとえば宿題をすぐにやって、あとはダラダラしたいのと、今すぐダラダラしてから、ギリギリでやるのも、どちらもそれが「正しい」と思ってるはず。

それぞれ「正しさ」を持っているのだけのことなのに、それは「正しくない」と言い始めると争いになる。

わかっていつつ、喧嘩になるの

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【エッセイ】4%の世界(男性が改姓する割合) の話

【エッセイ】4%の世界(男性が改姓する割合) の話

法務省によると、選択的夫婦別姓の審議が始まったのが平成3年(1991年)だそう。つまり、30年以上審議し続け、未だになにも決まっていない、ということです。変えるつもりはないんだな、と思うばかりです。

そうは言っても、もっとおかしいんじゃないかと思うことがあります。ぼくは結婚する際、妻の姓を選んだわけなんですけども、同じように、夫が妻の姓になった割合がおかしすぎます。何%かご存知ですか?

答え、

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