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議論になるテーマも安心して発信できるプラットフォーム

吉野家の発言炎上、発言者は解任されましたが、私も巨大企業相手に差別や人権をめぐる調査報道をしている関係で、この話題には注視しています。

「過激な人、面倒くさい人と思われたくない」という心理から発言を控えている人もいるのでは、と思います。

問題提起の仕方は色々あるでしょうが、問題提起する人が「そんなことで怒っちゃダメだよ~」と揶揄されたり、「企業攻撃だ!」と反論され(こう言う人の方がケンカ腰でヒステリックだという現象も)、つぶされるということもなくしていかなければなりません。

筆者も、悪意を持ったコメントは、見つけ次第即刻削除または反論したうえでブロックしています。

ところで、以下は「【調査報道】働きがいのあるグローバル企業は、発達障害者にも働きがいがあるか SDGsブームにも警鐘」(リンクトイン版)の閲覧状況です。

リンクトインは、転職活動やビジネス関係構築に利用されるプラットフォームで、外資系のビジネスリーダーや人事・採用、海外に興味のあるハイスペック層、日系の大手IT企業関係者が多く利用しています。つまり、当該企業がどんな企業なのか知る人が多いプラットフォームです。また、「発達障害」に加えて、「働きがい」「SDGs」というキーワードを設定し、そうしたテーマへの意識のあるクラスターにリーチするようにしました。そうなっていると言えそうです。

また、ジャーナリストの閲覧者が意外に多かったです。「これは調査報道の記事ですよ」と示した効果があったのでしょうか。継続的に発信して存在感を示すことで、ジャーナリストの方々にリンクトインがもっと活用されることにつながれば、と思います。

筆者は本当はYahoo!ニュース個人で出したかったのですが、まだ持っておらず、リンクトインに出しました。リンクトインは、誹謗中傷が少なく議論となる問題の発信も潰されにくく、社会課題に関する発信が目立ちます。吉野家の話題についても発言する人が目立ちます。

私はリンクトインでビジネスと障害ほか様々な社会課題をテーマにした投稿や交流を続けたことで、2020年にトップボイス「最も人を惹きつけるクリエーター10人」に選ばれ、現在1万2000フォロワーの発信力も背景に、ここに出すことにしました。

調査報道をリンクトインに出して以来、変なコメントはひとつも来ていません。「いいね」の反応が数十人(転職・人事・採用ビジネスに関わる人含む)から来ています。

リンクトインコミュニティに、難しい問題に考える材料を提供できていると言えそうです。

もうひとつ、調査報道の方向性とは、書いたら書きっぱなしではなく、相手のテーブルの上に出し、相手に対し、それが否定しようのない事実であり、自らの置かれた状況を認識し問題の是正に動くように働きかけることです。ステークホルダー資本主義のグローバルなリーディングカンパニーである当該企業に対し、「障害者雇用」に加えて、今日のトレンドである「SDGsのためのESG経営」「ビジネスと人権」「人的資本開示」に抜本的な解決策を示すように働きかける、ということです。

日本では残念ながら障害者雇用のほか、SDGsやESG、ビジネスと人権、人的資本開示に対する理解がまだまだ十分ではありません。しかしグローバルでは既に潮流となっています。

リンクトイン発の力強いビジネスジャーナリズムが生まれることを。

本日発売の松本淳さんによる「LinkedIn活用大全」、リンクトインコミュニティはこの話題で盛り上がっています。私もKindle版で読んでいます。

昨年から、松本淳さんをはじめツイッターで影響力のあったビジネスリーダーがリンクトインに参入し、コミュニティが活発化することにつながっています。

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