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【コラム】見えないものと見えるもの

普通に生きているだけだと、見えないものがあるのは当たり前であるのだけど。

この前ふと壁を見るとカレンダーがあった事に気付いた。

部屋の中にずっとかけられていたカレンダーにさえ気付かないのだから、僕の視野は完全に終わってると思う。

そんな気付いてももらえないカレンダーだから、可哀想に。

2019年1月からめくられてもいない。まるでタイムスリップしたみたいな感覚に一瞬陥って、なんだか少し気持ちよくなったけど、ばからしい。タイムスリップなんてあるわけねえだろ。

どうしてかけたのかが不思議になってくるカレンダー。

不幸にも僕のところに回ってきてしまったカレンダー。仕事だって与えられもしない、ここに生まれた意味を感じさせてくれない主人に不満いっぱいだろうと思う。

べりべり。べりべり。

気付けば10月なのです。紙をめくっていきましょう。

……あらら、自分の誕生日だけはしっかり丸付いていたりして。

なんとも恥ずかしくなる僕であったが、カレンダーは少し笑っているようでした。

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