正味、キーボードの有無はどうでもいい*
世の中ではデバイスを選ぶ際になぜかキーボードが焦点になっているように感じます。そう、iPadにはキーボードがなく、Macbookにはある(笑)目の前で個人遠足の段取りをする小学生を横目に、生徒のICT機器使用について思いを巡らし中。
キーボードは低学年から使うべき?
個人的には1980年からキーボードを使っていました。これ、小学校低学年の小さな指はちょっとミスると指がキーボードの間に挟まって痛いし、結構力がいるんです。そんな訳で、いまだにタイピングでは小指が使えません。
小学校低学年から「キーボード」があってもその後の人生に関係ないんですねえ。ちなみに、妹はサイバー犯罪を追うトップスペシャリストですが、キーボードに触ったのは多分高校以降です。
前任校では全員が8000字論文を書かされていましたが、必要な生徒はキーボードを買っていたし、フリックもいれば音声入力までいてまあ、それぞれ!
大事なのはキーボードでは無いんです。そりゃそうだ。
キーボードのある機器はよくてiPadはダメなの?
これは完全な私見ですが、iPadがダメだと言う人には二種類いて、まずはiPadをおもちゃとしてしか使ったことのない大人。専門知識のない人が多いです。先生で、SNSを無闇に恐れる人がこのタイプ。
一方で、かなりの専門家の場合は皆こう言います。「高校生にiPadを持たせてるのは日本だけですよ。欧米では見たことがない。」出たーーーー!欧米神話。教育界でも昨今やたらと横文字を見かけますね。そのプランならなんでもうまくいくんかいな?なんてクリティカルシンキングしてしまいます。
授業をする上でのポイントを比較対照してみると?
結局、双方のスペックを冷静に比較対照しているのはあまり聞きません。せっかくなので、思いつくままにつらつらと挙げてみました。授業をする上で以下の点は重要ではないでしょうか。
二校で教えていて、一方はiPadを一人持ち、もう一方は貸し出しのクロームブックが全校で400台です。だから、日々違いを目の当たりにするのですが、クロームブック環境でいつも一番頭を悩ませるのがWifiです。ある日電気工事か何かの関係で、事前連絡なしにWifiが落ちたことがあります。
「先生!ログインできません!」あちこちから悲鳴が上がります。
個人的にはMacbookとiPad, iPhoneとポータブルWifiと液晶プロジェクたを持ち歩いていますから、生徒に動画を見せるくらいはできますが…他のクラスは大変だったようです。
(あと、ここだけの話ですが、Apple推しの人でAppleからお金をもらっている人は一人もいません。)
小学生にMacbookを持たせて放置すると?
だからと言って、iPadでないといけないと言う訳でもありません。我が家では6年生はMacbookAir、年長さんはiPadProをわたしのお下がりで持たせています。
今日は帰宅すると長男が何やら一生懸命やっています。今日何をしたか聞いてみました。
Youtubeについては、名前も顔も一切出さないこととわたしがフォローする条件で許可しています。あと、B1の試合会場はとても遠いのですが、長男は電車でも時には飛行機でも一人で平気で乗ります。可愛い子には旅をさせよ、です。
冷静に比較しないからおかしなことになる
37700円のiPadと同額のPC, Chromebookを比較すれば、iPadかiPad+キーボードがベストだろうと思います。しかしキーボードがあったらあったで長男のように使い倒すことも可能です。それを「キーボードがあるから」とか「欧米は」とか言うから滑稽なのです。本来は教育のビジョンがあって、それに合わせたデバイスを選ぶべきです。
大事なのは、どんな生徒を育てたいのか、タブレットやPCを使うことでどんな授業をしたいのか、その全体像を描くこと。
「そんなのやったことないのにわかる訳ない」?誰でも初めての時があるものです。子育ても同じ。自分育てって言いますよね?
まずはスマホでどれだけのことができるかやってみませんか?Youtubeで検索するのもいいでしょう。YoutubeやSNSを恐れるのではなく、もっともっと先生たちがやるべきです。情報収集のスピードが段違いに変わります。
さいごに
今、風呂上りの息子に聞いてみました。こんだけのこと今日やったんや!すごいな!するとなんと言うことでしょう、こんな答えが帰ってきました。
「当たり前や。ママが毎日してる家事に比べたら大したことない。」
もっと知りたい?もうすぐ始まるオンライン講座ではiPadを使いこなすトップエデュケータの世界に触れることができますよ。
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