夕暮れ・スロー・モーション

「夕暮れ・スロー・モーション」―<晩年>と言う時期を、より肯定的に捉え、「自分が成熟し…

夕暮れ・スロー・モーション

「夕暮れ・スロー・モーション」―<晩年>と言う時期を、より肯定的に捉え、「自分が成熟して来たな」と思える瞬間・契機を拾い集めて、描いて行けたらなと思い、付けました。あちこち回り道すると思いますが、焦らずゆっくり、<夕暮れ>を楽しみながら歩いて行く ― どうか、お付き合いください。

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祝 神田伯山襲名 「生活の中に古典芸能の要素を」 名残惜しい「神田松之丞 ―― 最後の日々への手紙」

2020年2月上旬 ―― 「惚れさせ上手なあなたのくせに諦めさせるの下手な方」 「重くなるとも持つ手は二人傘に降れ降れ夜の雪」 「あざの付く程つねっておくれそれをノ…

『民俗世界地図』『すてきなあなたに』『寄席はるあき』を読んで。他者との違いを認識しながら、気の合う人達と 「丁寧に生きる…

手軽に買える桃の缶詰が、食料品棚の片隅にで もあったなら ――― フライパンに汁ごと取り、温める。温まったら 取り出して、残った汁を煮立たせ、苺のジャム をスプーン…

テレビと、それを取り巻く時代の空気

皆さん、最近、テレビ、観ていますか?           〇 テレビと言うのは、イグアノドンの卵だと譬えられていて、孵化し、卵から出た小さな怪物が、よちよち歩きの…

夕暮れ・スロー・モーション

「ミネルヴァのふくろうは夕暮れに到りて飛ぶ」と言う諺があります。<ミネルヴァ>は知性を表す女神、<ふくろう>はその従者。つまり、「人間の知性や経験は晩年に花開く…

祝 神田伯山襲名 「生活の中に古典芸能の要素を」 名残惜しい「神田松之丞 ―― 最後の日々への手紙」

2020年2月上旬 ――
「惚れさせ上手なあなたのくせに諦めさせるの下手な方」
「重くなるとも持つ手は二人傘に降れ降れ夜の雪」
「あざの付く程つねっておくれそれをノロケの種にする」
独々逸 ―― 江戸末期、寄席芸人である初代・都々逸坊扇歌が形にして行った、七・七・七・五調か、五・七・七・七・五調の俗曲 ――
(生活の中で、こんな風な古典芸能の要素がさり気なく感じられたら、心が豊かになるなぁ ――

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『民俗世界地図』『すてきなあなたに』『寄席はるあき』を読んで。他者との違いを認識しながら、気の合う人達と 「丁寧に生きる」。

手軽に買える桃の缶詰が、食料品棚の片隅にで
もあったなら ―――
フライパンに汁ごと取り、温める。温まったら
取り出して、残った汁を煮立たせ、苺のジャム
をスプーンに三杯ほど入れ、コーンスターチを
溶いてとろみをつける。温まった桃に、このソ
ースと、お好みによりブランデーをスプーンに
1、2杯かける ―――
          〇
缶詰に一手間加えただけの簡単なデザートなの
だけれど、家族や友達な

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テレビと、それを取り巻く時代の空気

テレビと、それを取り巻く時代の空気

皆さん、最近、テレビ、観ていますか?
          〇
テレビと言うのは、イグアノドンの卵だと譬えられていて、孵化し、卵から出た小さな怪物が、よちよち歩きのうちはまだ良かったのだけれど、飼い馴らす人達がいなくなれば、凶悪な面を露にする。このテレビと言う怪物を飼い馴らす術、視聴者に観せる節度を心得ていた人達は、放任すればどう言う事になるのかも、自覚していた。飼い馴らす術を知らない、テレビ局の第

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夕暮れ・スロー・モーション

夕暮れ・スロー・モーション

「ミネルヴァのふくろうは夕暮れに到りて飛ぶ」と言う諺があります。<ミネルヴァ>は知性を表す女神、<ふくろう>はその従者。つまり、「人間の知性や経験は晩年に花開く」とでも解釈すれば良いでしょうか。
「夕暮れ・スロー・モーション」― <晩年>と言う時期を、より肯定的に捉え、「自分が成熟して来たな」と思える瞬間・契機を拾い集めて、描いて行けたらなと思い、付けました。
<タイトル>と言うより<ライフ・スタ

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