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【営業 データ分析】 明日から営業で使える!無料の分析ツール・データセットを27個紹介。

ども、LAPRASというAI系スタートアップで働く中島(@nakashimayugo)です。

営業アドベントカレンダー

この記事は営業アドベントカレンダーというOKAN橋本さん(@hashimoto_pres)セレブリックス今井さん(@M_imai_CEREBRIX)企画の6日目として参加しております。ありがとうございます。

これまでの皆さんの記事はこちら
■1日目:橋本 大祐さん
2019年の営業を締めくくる「営業 Advent Calender 2019」執筆者紹介!

■2日目:ジェイ@事業開発セールス / Rockets CSOさん

営業マンに告ぐ!上流が大事!新規獲得営業を「ハッキング」せよ!(1ヶ月で30人以上と営業ディスカッションをして話したりしたこと)

■3日目:佐藤 亮@エンタープライズセールスさん

大手企業相手の営業手法「エンタープライズセールス」を解説します

■4日目:Yuki Ishii(DJ141)/株式会社digsas CEOさん

SalesforceとZuoraの外資系IT2社で30ヶ月以上連続で予算達成した商談マネジメント術

■5日目:中内 崇人 | Buff CEOさん

私が「営業」を義務教育の科目にすべきと思う理由


この記事で書くこと、書かないこと

僕は営業に統計モデルや非エンジニアなりのプログラミングを取り入れたいなと思っている人間なのですが、最近はありがたいことに取材や連載で営業活動の改善にデータを使うネタを発信させて頂いています。

でもそればかりだと飽きてしまうので、本記事では趣旨を変えて顧客への説明にデータを使うというベクトルで「無料の分析ツール・データセット」を紹介していこうと思います。

✕:営業活動の改善にデータを使う
◯:顧客への説明にデータを使う


営業時に使え、プログラミングや(僕が苦手なので)英語が不要なものにしました。

(業務改善系はSalesZineさんの連載で実際に統計モデリングから施策に落とすという話を次回する予定です。よかったらこちらも読んでもらえると嬉しいです。)

この記事で言いたいこと

営業は機能説明だけでなくベネフィット(ジョブ)を理解してもらう必要があるという話は釈迦に説法ですが、伝えたいメッセージやそのロジックが、意外にも顧客にとっては「風吹けば桶屋が儲かる」状態のことも多いのではないかと思います。

つまり、自分が当たり前と思っている因果関係・期待効果が、顧客にとっては「なんでそう言えるの?全然繋がらないよ〜」「信用できないよ〜」となってしまっていないか、ということです。

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こういう時に、僕的に使えるいくつかのツールやデータセットを紹介していこうと思います。

例えばこんな時に使える

<シチュエーション>
・サービス資料 / 媒体資料にファクトとして
・企画系の提案書のファクトとして
・トークスクリプのファクトとして
 etc.

<目的>
・マーケットやターゲットボリュームを推定する
・口コミや記事といったテキストデータから示唆を抽出する
・競合との差別化を示す
 etc.

さて、では本題いってみましょー!(タイトルに20個と書いてますが、追記したりで増やしてます)

分析ツール系

Prediction One
データを入れればいい感じに予測数値やピボット集計をしてくれる。ソニーさんが提供しているもの。

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KH Coder
テキストデータを可視化するのにかなり有効。テキスト広告を扱っていたときはPV数の低中高で関連キーワード、特徴語を出したりとか。

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ユーザーローカル
もう本当に簡単でいい感じにさくっと結果が出る最高なツール。記事比較や口コミ分析にも使いやすい。

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Google CloudのNatural Language API のデモ
こんな感じで文章を突っ込めば簡単なポジネガ分析もできちゃう。

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多少コード触れるって人はAPI叩くとよいかも

Googleデータポータル
レポート、BIツール。Power BIとかもいいと思いますが、営業はGoogleSpreadsheetとの併用利用が多いと思いますので素直にGoogleさんでいいかと。

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データセット / 消費者活動・人口動態等

市場系のデータを提供してくれるサービスはたくさんあります。

RESAS 地域経済分析システム
地方系やよく使う人口系のデータ、消費活動のデータを可視化してくれます。

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e-Stat
政府統計のポータルサイトで、まあ公的調査のほとんどにアクセスできると思いますのでめちゃくちゃ重宝するサイト。統計局のHPからたどってもいいですが、せっかくなので便利なものを使いましょう。
統計ダッシュボード総務省統計局というダッシュボードサイトも一緒に使えるのでめちゃくちゃ便利。昔はかなりレスポンスが遅かった印象でしたがかなり早くなりデザインもポップで使いやすくなった。

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DATA.GO.JP
上記のe-Statと被る調査も多いですが、様々なオープンデータがまとまっているDATA GOVの日本版。e-Statで目的別に検索してなければこっちをみるのもあり。

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LinkData.org
オープンデータ活用支援プラットフォームということで、僕はあまり使ったことがないもののニッチなデータがある印象。

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東京都立図書館 オンラインデータベース
意外?にもものすごい便利なのが図書館。少し大きめの図書館に行けばPOSデータや過去の新聞のデータなどいろんなデータが見れます。資料ファクトにするのは要利用規約チェックですが、勉強にもなる。

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Mpac
上記での図書館だと、Mpacというマーケティングデータベースのサービスも無料で使えて例えばマスク商品の売上上位のブランドや男女比を把握できたりするので市場調査にいいかもです。

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民生用電子機器国内出荷統計
テレビやデジカメなど電子機器のデータを提供。こういった業界固有のものは他にもあるので色々見てみると良いかもです。

データセット / 企業情報等

STARTUP DB
スタートアップ系は情報が少ないが、顧客企業の競合やサービス展開を見るのに使ったりします。

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バフェット・コード
このnoteを投稿したらYuki Ishii(DJ141)/株式会社digsas CEOさんに教えていただいたサイト。業界順位や株価系の企業情報がまるっと分かる。Ulletも近い。

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日経テレコン
企業情報を色々見れますが通常有料。丸三証券に登録しておくと無料で見れるという裏技があるとかないとか・・・

官報の財務諸表
む、難しい・・・と思いながら非上場企業を調べたいときには。(僕は使ったことはないですが勉強会で出ていたので紹介)上場企業はそれぞれ公開されているので、IRや適時開示情報を見に行くのもあり。

PR TIMES
事前準備などで、顧客企業や顧客の競合の最近の動きを見る。ここらへんはみなさんも十八番ですよね。資金調達や新サービス情報もなんですが、プレスリリースの配信頻度に変化があると社内の様子が見えるので良いかも。スクリーンショット 2019-12-07 15.31.39


その他 / 検索動向・メディア露出・SNS系

検索動向やSNS・口コミを見るのは広告やtoC商品を扱う顧客を持っている営業ならよく使うと思いますが、AmazonやTwitterなどの各サイトの個別口コミ以外だとこういうのかなと。TwitterはAPIとかで投稿情報を取得できるので、そこから派生した分析ツールもたくさんありますよね。クチコミ@係長とかは昔使ったことがあります。ここではアカウント分析系は紹介しませんが気になる人は是非。

Keyword Tool
GoogleやYahoo!のページ検索のサジェストだけでなく、AmazonやTwitterといった購買活動、口コミ活動のサジェストまで調べられるというもの。調べる、買う、シェアする等の購買モデルに即した比較ができるかも。これは凄い。サジェストでざっくり傾向みるというのはよくある手ですね。

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Google Trends
みんな大好きGoogleトレンド。2年目ぐらいにこの時系列情報に店舗出店・プレスリリース配信のタイミング、口コミの拡散を無理やり重ねて提案してたなーとしみじみ思い出しました。

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価格.comのテレビ紹介情報
テレビでの露出について調べられる。まあtoC向けの消費財とかにはよくつかっていた。番組説明文などが検索対象なのかな?toB商品であれば企業の広報ページを見に行くのが良い。TVでた蔵とかも有名かな。

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ヤフーリアルタイム検索
みんな大好きざっくり集計。

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TweetReach
#タグの拡散状況やインプレッション数などが分かる。

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ユーザーローカルSNS解析ツール
以外に見ていて面白いシェアルート。競合のキャンペーン調査とかに良いかも?

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自作の求人検索ツール「HRsearch」
趣味で企業名を入れると掲載している求人を調べるものを作ってみました。今はエンジニア求人に限定していますが、人材系の営業さんは良かったらアポ前に遊びで使ってみて下さい笑

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Wappalyzer
ページの解析タグや、開発言語、その他利用サービスが分かるもの。こういうのは色々とあるので用途に合わせて。Webコンサルや、エンジニア採用サービス、あとはタグを埋め込んで貰うツール系の営業さんにはおすすめ。

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SimilarWeb
これもみんな大好きシミラーさん。笑
そのサイトのアクセス数や、ユーザー属性を推定してくれる。確かサンプルユーザーからの推定で数値を出してるんだったかな?サイト単体の数字を見るよりも、例えば以前書いたこの記事の様に複数サイトの流入経路の違いの比較に使うのがおすすめ。

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情報学研究データリポジトリ
主旨とは外れますが、こういう学習データも公開されていたりもします。機械学習とかの学習データ以外で営業とかで使えるかは未知数。営業利用目的ではなくなるが、Yahoo!知恵袋や楽天市場などのデータを提供して貰えたりするが研究機関に限られるので、大学院とかに通う人にはいいかも?

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こういった記事にもまとめられています。


まとめ

データの種類としては、口コミや投稿情報といったものから、人口動態のようなマスの集計データまで幅広く、収集方法もアンケート調査からログデータまで色々です。

そのため、まずは上記の様にどんなデータが使えるようになっていて、それをどんなツールを使えば扱いやすくなるのかを頭に入れておいた上で、「自分が伝えたいメッセージ」に沿って利用されてみてください。

またこれらのツールを横断的に使うのも個人的にはおすすめです。例えばSimilarWebで集客モデルを見て、SNS経路が多ければキャンペーン回数やプレスリリースを見に行く。検索が多ければサジェストでの関連キーワードや検索ボリュームを見てみる。そこにプレスリリースやIRで把握した出店計画や人員の情報を付け加えてみるとか。そこにエンドユーザーの活動内容として商品クチコミやマーケット環境を加えて考察してみてみると、顧客の目線と近くなります。

もちろんこれ以外にもたくさんサービスやツールがありますので、「こんなのも使えるよ」と教えていただけると嬉しいです!

いつもありがとうございます!Twitterも良ければフォローお願いします!https://twitter.com/nakashimayugo