見出し画像

石垣島の塾の先生

こんばんは。
自己紹介を書く流れふっとばして、
書きたいことを書こうと思います。


私の石垣島での奇妙な仕事

私は、誰かに言ったら「なにそれ?」とまず聞き返される仕事をしている。
市が管轄する公営塾の仕事である。

公営塾とは:
自治体(ほとんどの場合市区町村)が設立する、営利を目的としない塾。主に、民間の塾がない地域でも学力をつけ希望の進路を実現できるよう学力を保証する意義と、「地域と連携した学び」など多様な学びの機会を提供する意義を有している。他の地域から来た人びとがスタッフとして塾の運営に関わることで、高校生や地域の人々にとって新たな刺激やコミュニケーションが生まれることも期待されている。

地域おこし協力隊ホームページより

確かに、この公営塾ってことを話しただけでも、なんそれ?とZAZYばりのツッコミが飛んでくるんだけど、
石垣島の公営塾は高校生を対象にした「勉強を教えない塾」でして、主にPBL(Project Based Learning)をメインとした探究学習型の塾なのである。

皆さんが石垣島に思い描くイメージは多種多様だが、一度も来たことのない方は、the離島の印象を持たれているのかもしれない。

しかし、私も引っ越してきて思ったこと。
結構栄えてるなぁ!
しいて言うならUNIQLOと無印良品ができたらいいなぁくらい。。
まぁあと物価が観光客価格なのがちょっとなぁ。

これらの無駄な要望はあるが、
石垣島はみんなが知っているお店もたくさんあって一般的にイメージされているthe離島ではない。

学習塾も私が知る限りでは5つほどある。

公営塾は市営で、価格も市営価格なので、そうなると民業圧迫してしまうということで、
石垣島の公営塾は、プロジェクト型学習の塾に大きく舵を切った。

設立して初年度は「石垣島から東大生を輩出する!」ってのをコンセプトにしていて、なぜか映画を制作すること塾だった…。それから、プロジェクト型学習をメインに変えて正解だ。

東京から公営塾のために石垣島へ

私は大学卒業後にベンチャー系のコンサルティング会社に就職に就職し、営業マンとして、コンサルタントとして鍛えられ(しごかれ)全拠点統括を経て28歳で独立。
独立後は個人事業主として、ある関東私大の就職活動コーチになり年間1,000回面談、加えてキャリア系必修授業の非常勤講師を務めた。
現在でも関東にて数社の企業コンサルティングを受けもっている。

東京都品川区(JR大崎駅)を拠点に約9年間、週7で働いていた。ワーケーションだ!と息抜きがてら、友人家族を頼りに石垣島に遊びにきていた際に、当時の公営塾の講師の方と知り合い、公営塾講師の仕事の話をいただいた。

地域おこし協力隊としての採用で、市の会計年度職員としての雇用だ。
(なんだか、来年度から会計年度職員も市の職員と同じ扱いを受ける制度になりそうでハッピー)

講師の話をいただいた時点で、要するにコネで採用は確定していたのだが、転職活動することなく独立した私にとって、これも自分を試すよい経験だなと、一から採用試験を受けることを志願した。

一次:書類選考
二次:オンライン面接(市職員と講師)
最終:現地での対面面接(市職員(部長))

1名の枠で結果私が採用されたのだが、
採用されてから「選考進める中でこの人だ、と思ったので圧倒的でしたよ」とお褒めの言葉をいただくが、
二言目には「真面目な面接なのにベルトのところからワイシャツ出てましたよ」と言われ、伝説的な面接と言われている。よくそれで合格したな。

前評判で「最終面接の部長さんたち、笑わないし鋭い質問してくるよ」と聞いていたのですが、腹出しワイシャツのおかげで終始笑っていたのでよしとしよう。面接は笑わせたら勝ちなんよ。w

公営塾では先生?統括?どんな仕事か

私が公営塾のために石垣島に来ようと思った大きな理由が「公営塾を運営していれば自分の事業もしてよい」という何とも有り難いシステムだったからだ。前任の講師の方のおかげだ。
そのためか毎日市役所に出勤しなくてもよい。というかほぼ市役所にいない。笑
家やカフェを転々としながら、内地の仕事もしつつ、塾の業務をしている。

しかし現在はおかげさまで、
島生活とは思えないハードワークをしている。
海でぼんやり〜っていう時間をとれていないw
周りからどう思われているんだろうかw

なぜならば、地域おこし協力隊にはそれぞれ達成すべきミッションや目標があって、私にも当然ミッションがある。

私のミッションは「石垣島の公営塾を誰でも運営できるように。持続的な運営形式にしてください。」というものだ。石垣島に引っ越して丸2年が経とうとしている。

1年目:前任の先生の業務を見ること、講師を担当
2年目:実質の塾長として塾の講師と統括をする
3年目:???

このミッション遂行のことが伝わっちゃったのか、私が強めに引っ張ったからか、私が石垣島に来たときいた3名の講師は全員引退した。汗

それから、私のほかに3名の方にお願いして講師をしていただいている。

なので2年目の現在までにしている業務はこんな感じ。

  • 市の予算管理と、市との折衝

  • 塾生のプロジェクト管理(7つ)

  • 塾のスケジュール確定、各種打ち合わせ

  • 授業の企画と資料作成

  • 講師との打ち合わせ

  • 進路相談とアドバイス

  • 広報活動と採用活動

  • 入塾説明会開催と入塾希望者対応

  • 問い合わせ、視察対応

  • 保護者説明会開催と連絡、対応

  • 地域おこし協力隊や市の研修参加

ざっとこんな感じで、加えて個人の仕事を数件受けもっている。
ひとまず、ここまで集中して公営塾に思考と行動を全て注いだので、おかげさまでどこかの地域で公営塾を設立したいって自治体にはアドバイスはできると思う。ってレベルに到達したと考えている。。

次は、今の塾の内容と、展望について話そうと思っている。今後の時代に必要な教育だと思っている。

それでは、また。

この記事が参加している募集

探究学習がすき

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?