見出し画像

先週の木曜日よりCollege Student

前回の投稿から、早1週間が過ぎ、今日は既に水曜日。アッと言う間に時は過ぎ、気がついたら、もう9月じゃないですか!!!今年も残り4ヶ月、これからハロウィーン、感謝祭、クリスマスとアメリカではイベント続き。どうなるのだろう?

「いけない!」

また心配や不安で頭をいっぱいにしてるこの癖、どっかいっちゃえーーー!!!


さて、これは私の記録のためにも、できたらシリーズ化していきたいと構想は練っていたのにも関わらず、最初からできてないと言う。今日から始めます。

************

「Teaching in a Diverse Society」

「多様性社会で(幼児教育を)教える」事を学ぶクラスが始まりました。

アメリカでは先日、また、白人警官と黒人市民の間で黒人男性の命が失われる事件があり、ニュースでいろいろな形で取り扱われています。

今年、NYのセントラルパークで、こんなインシデントもありました。ハーバード大学で教育を受けた黒人男性がバードウォッチングを楽しんでいた最中、自然生物を守る為、「犬のリードを外してはいけない」場所で、ルール違反をした白人女性に、普通に注意をしたところ、その女性は「黒人男性が自分を襲おうとしているので、至急、警察を送って欲しい。」と携帯電話で911しました。このインシデントをCNNではこのように伝えてます。


先日、Michelle Obamaさんが彼女の女友達を呼んで、ガールズトークをしたPodcastを聴いたのですが、その中で、このインシデントにふれ、本音トークをしていました。

It was not unfamiliar, I mean this is what, the white community doesn't understand, about being a person of color in this nation, is that, there are daily slights. 」

これは、決して他人の話ではなく、お馴染みのことなんです。この国で黒人でいると言う事は、白人社会では理解し難いんです。日々ある光景です。」

友人女性も言ってました。スーツを着て仕事をしている間は、きちんと、リスペクトを持ち接してくれるが、一旦、スーツを脱いで普段着で街に出ると「透明人間」になってしまうのです。

ミッシェルさんが、米国のFirst Ladyとして任務中、娘達のサッカーの試合後、ハーゲンダッツにアイスクリームを食べに行った時の事をシェアしてくれました。

「 I'm standing there with two little Black girls, another, Black female adult, they're in soccer uniforms. And a white woman cuts right in front of us. To order. Like she didn't even see us. 」

「 I stepped up and I said, excuse me? I was like you don't see us four people standing right here, you just jumped in line? She didn't apologize, she never looked me in my eye, she didn't know it was me. All she saw was a Black person, or a group of Black people, or maybe she didn't even see that. Because we were that invisible.」

「私は一人の(一般)黒人女性として、サッカーユニフォームを着た女の子二人ともう一人の黒人女性と列に並んでいると、白人女性が列に横入りしてきました。まるで私達が見えないかのように。」

ミッシェルさんは、いつもなら、大統領夫人として事を荒立てたくないので、静かにしているらしいのですが、今回だけは頑張って立ち上がり、

「私も、頑張って、’Excuse  me。私達4人が見えなかったんですか?’って言ったわ。彼女は謝りもせず、私の目も見なかった。彼女が見たのは、大統領夫人でなくて、ただの黒人、黒人社会の一人。いや、きっとそれすら見えなかったじゃないかしら。だって、私達は透明人間だから。」

このように公の場で、元大統領夫人の口から直接このような話を聞くと、ズシンときます。知ってはいたけど、同感してもらえたことが嬉しかった。正しい事なはずなのに、正しいとしっかり主張できない。いつもの事だし、しょうがないからと、気にしないようにして事を済ませてしまう。どうせ、透明人間だし、日常だから。

***********

このクラスでは、こう言った人種の事だけでなく、いろいろな角度から、「Anti-Bias Education (アンチ・バイアス教育)」を学んでいきます。「Bias」とは偏見の意味です。

コース初日は、18ページにも及ぶ「Syllabus(概要)」の説明と自己紹介でした。先学期は途中から、Zoomのクラスになり、先生生徒共に、アタフタ状態で授業が過ぎていったのですが、今回はカレッジのウェブサイトも先生のZoomさばきもなかなかなモノになっていて、アラフィフの私はちょっと焦り気味。

Syllabusには、Netiquette(ネチケット)なんて文字も!サイバースペースでのエチケット。この先生だもので、薄々は気付いてましたが、宿題や課題が多く、しっかり勉強させるようにクラスは構成されてます。

まずは、それぞれの自己紹介。先生は白人の母親と黒人の父親の間に生まれました。少しでも黒人の血が入ってると、その人は自他共に「黒人」と認識する事が多いアメリカで、白人の母や祖母に育てられ、白人が多い学校へ通っていた先生は、どうしても自分の事を「黒人」と呼ぶのは納得がいかなかったようで、18歳の時に「Biracial」(二つの人種からなる)という言葉に出会い、「Mix」という言葉もあったそうですが、本人は「Biracial」がシックリきたそうです。よって、人種の問題に関してはいろいろ、考えがあるとの事。

私は、この国で自分がアジア人として、いろいろ感じることはあるものの、人種の少ない日本(昭和40−50年)で生まれ育ったので、もっと人種問題の事を学びたい。また、幼稚園の先生として、人種のみならず、いろいろなバックグラウンドをもった子供達や家庭と接する中、戸惑いも多かったので、このクラスをとることにしたと伝えました。

クラスには、白人、黒人、アジア人、ヒスパニックなどの生徒がいて、まだ、この6月に高校を卒業した生徒もいれば、主婦、社会人、また、警察をリタイアし、次のキャリアは子供達と!と思っている生徒もいました。今後、楽しみです。

Zoomでは、グループディスカッションなどもできるようで、先生がコンピュータ上でグループ分けすると、そのグループ内で話し合いができ、先生も偶に顔を出せたりして、一定の時間が過ぎると、またクラス全体のZoomに戻ったりするフィーチャーがありました。

今回の宿題は、カレッジのウエブサイトで、再度、写真付きの自己紹介をし、その後、クラスメート2人に対してコメントをする事。そして、もう一つは、Reflection Paper。先生からお題が出て、それについて文章を書きます。

1。今回のセメスターでの個人的チャレンジは?

2。セメスターをサクセスする為に、どのようなサポートがありますか?

3。セメスターをサクセスする為に、プランや戦略はありますか?

4。”Culture”について、何でも思う事を書いてください。

おそらく、次のクラスで”Culture"について話し合うのかしら?それにしても、最初の3つの質問は素晴らしい。こうやって、質問に答えさせることによって、意識をキチンと持っていこうという魂胆。頭がボーっとしちゃう私のようなアラフィフには、後でパニックにならないように、頭を整頓させてくれるし、ティーンや若い子には、一旦、趣味や遊びじゃなくて、勉強のことを考えさせる機会を与えるという。

という事で、明日の夕方が2回目の授業なので、これから課題の教科書を読みます。長々とお付き合いありがとうございました。

これから、一緒にDiverse Societyで生きていくという事を考えていきましょう。

Love, Midori

PS こちらのnoteでは、人種問題関係の子供の絵本を紹介してます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?