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体幹機能の治療

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、脳外臨床研究会で学び全国のセラピストと共に成長し続けるyuccoです。
脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪
皆さんの治療が1ミリでも変わり、患者さんの人生が変わりますように!

《はじめに》

今回は、端座位がなかなかうまくとれない人に対して、座位保持のための体幹の治療を行なっていく設定にします。
動作に応じた体幹機能が必要になってきます。
これがテーマです。

体幹うまくはたらかないと、転倒したり、上肢でグーっと握る反応があります。
立ち上がりに繋げて行ったり、リーチの時の体幹コントロールに繋げていけたらと思います。

《体幹とはどこ?》

一般的に言われている体幹は、肋間よりも下の部分が多いです。
腹横筋、腹直筋、腹斜筋、横隔膜、骨盤底筋群、多裂筋で作られている部分です。
ブロックと一緒で土台の上にブロックが乗って、頭が乗っています。
頭があって、胸郭があって、体感があります。
唯一動くのが体幹です。
可動性があるからこそ不安定性もあります。
重心移動に合わせて体幹機能が動いてくることが大事です。

《座位保持のポイント》

ポイントは、横隔膜が必ず動いていることが大事です。
骨盤底筋群、腹斜筋、腹横筋があって、後ろに多裂筋、横隔膜があります。
呼吸に伴って横隔膜が動きます。
体幹、腹式呼吸すると全面が動くから可動性が出て、安定性が下がってきます。
胸郭が動いてくれる方が安定性が高いです。
息を止めて座る患者さんは結構います。
体幹伸ばすと横隔膜を止めて、胸郭も止めてしまうと持久性も下がります。

支持基底面があって重心を乗せていきたい、それに合わせて胸式呼吸ができて、頭が揺れないことが座位の一番のポイントです。

《座位のポジション》

麻痺あると骨盤底筋群が働きにくい、足が開いて内転筋使いにくい、左右や後方に転倒してしまう患者さん多い。

麻痺がある患者さんは骨盤底筋群が働きにくいです。
まず骨盤底筋群を働かせたいのですが、支持基底面をたくさんほしいからと言って後までがっつり座らせている人が多いです。
深く座りすぎて骨盤が後傾すると、トイレできばりにくいです。。。
必ず前傾ポジションをとっていきます。
支持規定面たくさんほしいからといて膝まで座ると骨盤後傾します。
体幹練習をしたくても伸ばせません。
座位のポジションとして拳1つか2つ分は入るようにしておいてください。

膝より股関節が高い方がいいです。
体重が足底にのるポジションにします。
少し重心分配が前方へ足は足底設置して、重力が体幹にかかることが大事です。

《体幹機能の治療》

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