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指人形、はじめましたの行為と記録 Vol.114「ハーブティーゆびにん制作続行中」

ゆびにん制作日記(2023.11.20 - 11.26)
11/20 (月)
 ラベンダーティーの胴体パーツ完成。
11/21 (火) 制作休み。
11/22 (水) 顔パーツ14個を制作。
11/23 (木) 胴体に顔パーツを縫い付け。
11/24 (金) - 25 (土) フリル、リボンなどで上半身装飾。
11/26 (日) ポットの注ぎ口、持ち手、フタを制作。

今週観た映画
・グリーンフィッシュ(感想
・首(感想
・ノートルダムの鐘(感想
・おーい!どんちゃん(感想) ☜ 好き
・ゴーストワールド(感想

以下、第18回札幌国際短編映画祭アワードセレモニーで観た作品
・引き裂かれても
  ウクライナから避難してきている方に対する支援を呼びかける作品。
  短編映画というよりは啓発CMに近かったです。
・赤いスーツケース(感想

短編映画祭は先行上映会と合わせて9作品観させていただきました。
12/8からはオンライン上映が始まります。
私はTHE WやM-1などを観るので忙しいため、今年の参加は見送りますが、興味のある方はぜひ観てみてください。『PARKING』と『でんちのおかあさん』が特におすすめです。


今週観たお笑いライブ配信
M-1グランプリ準々決勝(11/21・22開催分のみ)

大阪はカベポスターくらいしか観たい組がなかったため、東京予選のみ観ました。
ラストイヤーのアイロンヘッドと、フリーから吉本に入ったシンクロニシティを応援していたわけですが2組とも落選…配信を通しで観て仕方ないかな…と思いました。準々決勝まで来ている組はもう全組どこが通ってもおかしくないし、時の運としか言いようがない。アイロンヘッドは今後KOCは出ると思いますが、THE SECONDに出なかったとしても漫才も続けて欲しいです。2人じゃないと出来ないスタイルの漫才だと思うので。

以下、私が面白いと思った組(太字は準決勝進出)

21日
・十九人(ASH&Dコーポレーション) 
・スタミナパン(SMA)
・くらげ(吉本興業)
・スーパーニュウニュウ(マセキ芸能社)
・イチゴ(吉本興業)
・カラタチ(吉本興業)
・EXIT(吉本興業)
・真空ジェシカ(プロダクション人力舎) 
・ダイタク(吉本興業)
・ナイチンゲールダンス(吉本興業)

22日
・きっと君はくるさ(吉本興業) 
・じぐざぐ(プロダクション人力舎)
・ケビンス(吉本興業)
・フランスピアノ(グレープカンパニー)
・ジグザグジギー(マセキ芸能社)
・TCクラクション(グレープカンパニー)
・ヤーレンズ(ケイダッシュステージ)

今週思った身も蓋もないこと
「女性が不幸になる映画が好まれているのではない。
 性別に関わらず人間が不幸になる映画が好まれている。
 なぜなら、幸福で満たされた人間が出ている映画など刺激がなくてつまらないし
 観客にとっては幸福よりも不幸の方が感情移入しやすいからである」

(岨手監督の「女性が不幸になる映画が好まれる」という言葉に対して思ったこと)

以下、長ったらしい蛇足です。
札幌では上映される機会が二度とないかもしれないと思い『おーい!どんちゃん』を観るために参加した「映画へと導く映画 Vol.6」。今回のゲストは岨手由貴子監督。「映画へと導く映画」はゲストの映画監督が20本ほど選んだ好きな映画の中から権利の兼ね合いなどで上映可能な2本を上映し、上映終了後に講演が行われるイベントです。私はVol.1の黒沢清監督の回以来、3年ぶりの参加でした。

1本目は『冬の旅』だったのですが、午前中に歯医者の予約を入れていたことと、そもそも作品自体に興味がなかったこともあって観ず、2本目の『おーい!どんちゃん』から参加しました。私は岨手監督の映画を観たことがなかったのでトークショーに参加するつもりはなかったのですが、後半に沖田監督も出演することになりサイン会も催されるということで最後まで参加させていただきました。

が、前半の岨手監督のトークを聞いていて、帰ればよかったか…と、後悔しました。
『冬の旅』がどのように優れているかを説明する際に「映画界の風潮として女性が不幸になる映画が好まれるんですね」「よく言われる言葉ですけど"ママと娼婦"みたいな2タイプの女性の描かれ方がされている映画が多い」などと、映画界や映画の物語の中で女性がいかに軽んじられてきたか、という文脈の内容を延々と語られるので私は疲れ切ってしまったのです…
具体例を挙げず漠然とした形で話されるので、どの年代に作られ、どの時代を舞台にした、どの監督の、どういった物語の映画を指しているのか全くピンと来ませんでした。まるで子どもが言う「みんな持ってる!」の"みんな"の様にぼんやりとした感じというか…他の作品と対比して『冬の旅』がどのように優れているかを語りたいなら、同じ時代に作られたステレオタイプの女性を描いた作品を具体的な作品名を挙げて語ってもらわないと伝わってこないです。がっつり男尊女卑の時代があったのは確かだし、その時代を舞台にして史実に基づいた作品を作る場合、作中で男尊女卑のまま描かれるのは当たり前のことだと思います。女性が強く、男性が弱く描かれれば、それは意図して史実とは逆に作った物語ということになるし、女性と男性が尊重しあっていれば個人間ではそういうこともあったかもしれないと思わされる。女性が虐げられているということを言いたいあまり、映画界全体をざっくりと断じてしまっているのはいかがなものでしょう。自分だってざっくり"女性監督"でまとめられたくないでしょうよ…
岨手監督自身が『愛にイナズマ』の主人公みたいに若い女性という理由で映画界で不当な目に遭ったことがあるのかなとは思いましたが、具体的なエピソードが語られるわけではなかったので、自分の話を聞いてどう思って欲しいのか、何を感じて欲しかったのかさっぱりわかりませんでした。ちなみに、監督がこうだと言うわけではなく、誰にでも当てはまることですが、人間関係が上手くいかないときに「自分が男/女だからだ!」とか「自分がおじさん/おばさんだからだ!」などと思い込むのはもってのほかだと思います…性別や年齢を抜いた個人としてのパーソナリティを省みた方がいい…

しっかし質問1つ1つに対して話が長かった…ご本人も話しながら途中で質問内容を忘れてしまったんじゃないかな…10分くらい一人で滔々と話されている場面が多く、とても聞きづらかったです。聞き手の方がいたんだから、せめてキャッチボールで話していただければこちらも聞きやすくなったと思うのですが。今回の講演を見ていて、芸人たちのエピソードトークの話術のすごさを改めて感じました。

あと「伏線回収するドラマなんてお腹いっぱいですよね」という言葉には、ブラッシュアップライフとかを馬鹿にしてるのか?と思いました。それを言っちゃったら私は「すべて忘れてしまうから」は3話で脱落しましたよ?(沖田監督も脚本で関わっているので申し訳ないですが)
大衆に愛されるものには愛されるだけの魅力があるわけで、伏線回収するドラマが流行っていれば、商業としてそういうドラマを量産するのは自然な流れだと思います。ドラマを作っている人たちは自分の仕事を全うしているし、視聴者は自分の好みのドラマを観るんです。ポリシーを貫いて流行りとは全く違う自分の作りたいものを作るのは結構です。ただ、流行りものを作る同業者やそれを観る視聴者を小馬鹿にしたような物言いをする必要は全くないし、我々視聴者に対してなぜそういうことをわざわざ言うの?と思いました。

くどくど書いてきましたが、監督自身のパーソナリティが合わなくても、映画は面白く観られるパターンもあるので、ひとまず『あのこは貴族』のレビューを眺めてみました。すると、私が講演を聞いていて受けた監督自身の印象とかなり近い感想を発見しました。ここまで明文化されていたら、もうこれ以上私が言うことはないですね…

※Filmarksはフォロワー数稼ぎのためか猫をかぶっているユーザーも多いので、正直な感想を読みたい場合は映画.comを参考にしています。

私が感じた監督自身の印象と、誰かが映画から受けた印象がこれだけ同じってことは、私は岨手監督の映画は観ない方がいいんだろうな…わざわざ映画観てまでイライラしたくないので…

今回の講演に感心した方は監督に近い感覚を持っているか、誰に対しても寛容か、あるいは素直すぎる人なんじゃないかなあ…
前者2パターンについては特に言うことはないですが、素直な人はちょっと気を付けた方がいいと思います。素直っていうのは、他者の意見を取り入れて進化できる可能性ももちろんありますけれど、その反面つけこまれやすいということでもあるので、人が話している内容には多少引っ掛かりを覚えるくらいがちょうどいいのでは…と天邪鬼な私などは思ってしまいます。例えば、誰かから失礼なことやムカつくことを言われた時に何も言い返せず「あの時ああ言ってやればよかった!」と後悔するパターンがありますよね。素直な方は、その場では理不尽なことを言われていること自体に気づかず、後からよくよく考えてみて気づいた、なんてパターンに身に覚えがあるんじゃないでしょうか。その場で引っ掛かりを覚えれば多少言い返すことも可能です(ただし、相手が詰まるようなことをへらへらしながら言うのがポイント)。だから、誰かが自信満々に言っていることは疑ってかかるくらいがちょうどいいですよ。


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