Kigi 波多野ゆふ

ハーブや精油、日本の薬草を使ったセルフケア講座や、植物生理学に基づいた植物の生き方を伝える講座などを湘南エリアを中心に各地で開催。 ハーブや薬草の薬効や利用法だけではなく、植物そのものの生き方の話が好評を博し、講座には全国各地から参加者が集う。

Kigi 波多野ゆふ

ハーブや精油、日本の薬草を使ったセルフケア講座や、植物生理学に基づいた植物の生き方を伝える講座などを湘南エリアを中心に各地で開催。 ハーブや薬草の薬効や利用法だけではなく、植物そのものの生き方の話が好評を博し、講座には全国各地から参加者が集う。

    マガジン

    • 植物

      季節ごとの植物を見て感じたこと、植物を使ったお手当、レシピなど、植物との暮らしを綴ります

    最近の記事

    夜の長さと花が咲くこと

    昨日は春分の日でしたね。 去年の12月、冬至の日に一年で一番日が短くなり、そこから徐々に日は長くなって、昨日の春分の日、昼と夜の長さが等しくなりました。 ここから6月の夏至に向かってどんどん日は長くなっていきます。 この、日が長くなる今の時期は、植物にとっては正に花の時期です。 植物はどんな風にして花を咲かせる時期を見極めているのでしょうか。 暖かくなると花が咲くとよく言われますね。 確かに花が咲くためには気温も必要なのですが、植物は気温よりも日の長さを頼りに花を

      • 「今から咲くよ」「じゃあこっちも咲くよ」

        今朝久しぶりに近所の緑地に行ったら河津桜が咲いていて、思わず「わー!」と言ってしまいました。 ここのところ黄色や桃色のお花が次から次へと咲いていて、確実に春に向かっていることを感じます。 ところでサクラや梅ウメは春、ヒマワリやアサガオは夏と、私たちは花の咲く時期を当たり前のように思っていますが、同じ種類の花はなぜ同じ時期に咲くのでしょうか。 例えば人間でいうと、同じ年の思春期の人でも成長は様々で、女の子が初潮を迎える時期もバラバラですよね。 花が同じ時期に咲くことには

        • 地上で初めて立ち上がった植物

          日陰に入ると割とどこでも目にすることができるシダ植物。 植物は海藻のように海の中で生きる「藻類(そうるい)」、岩などに貼り付いている「コケ植物」、ゼンマイやワラビなどの「シダ植物」、そして私たちが所謂「植物」と呼んでいる「種子植物」に分けられます。 植物はこの順番で進化をしてきました。私たちが「植物」と呼んでいる種子植物が現れたのは植物の歴史からするととても最近のことなのです。 地球に最初に現れた植物は藻類で、35億年前に海の中で誕生したと言われています。 それから長

          • 実と種は誰のため

              この季節お散歩していると目に入ってくる色とりどりの種や果実。   赤い色、青い色、美味しい果実、美味しくない果実、甘い香りのする果実、あまり香らない果実などなど、私たちの目を楽しませてくれる果実ですが、植物にとって種や果実ってどんな意味があるのでしょう。   例えばこちら。 これはひと月くらい前のトベラの実。 ひと月前まではまんまるのこんな姿だったのが 果実が3つに割れて中から赤い種がのぞいています。 こんな赤い色の種や果実は、植物の、鳥に対するアピールなのです。

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • 植物
            Kigi 波多野ゆふ

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            調香のこと

            今年の夏から長島司先生の調香教室に参加しておりました。 ずいぶんと前から暮らしの中で精油を使ってはいて、我が家には50種類くらいの精油が揃っているのですが、使うときは大抵はシングル、多くても2~3種類の精油をブレンドして使ってきました。 少し前から一つ一つの精油の香りや効果だけではなくて、ブレンドした時の無限に広がっていくような香りの可能性に興味を持ち、調香の講座を探していたところ、お客様から先生の講座を紹介していただきました。 先日調香教室が終了して思うことは、香りは

            土用と女性のリズムについて

            土用と言えばウナギが有名ですが、土用は夏だけではなく年に4回あります。 それぞれの季節の始まりである立春、立夏、立秋、立冬の前18日間が土用です。 今は立冬の前の18日間、秋土用の真っ只中です。   季節は秋から冬へと変わりますが、それまで秋の体だったものが、立冬を境に急に冬の体には切り替えられません。 体が切り替えられないということは、体と繋がっている心もぱっと切り替えることは難しく、どこか宙ぶらりんなままになりがちです。   そんな体と心を一旦休ませて、来るべき次の季節に

            秋の七草と人の暮らし

            日差しはまだまだ強いですが、秋分も過ぎ、空気は確実に秋のものになってきましたね。 さて今日は秋の七草についてです。 万葉集には 「萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花」 という歌があって、この7種類の植物が「秋の七草」と呼ばれています。 萩の花→ハギ 尾花→ススキ 葛花→クズ ナデシコが花→ナデシコ をみなへし→オミナエシ 藤袴→フジバカマ 朝顔が花→アサガオではなく、キキョウのことであろうと言われています。 春の七草は、寒い冬を越えて春に芽

            モチノキとモチノキタネオナガコバチの攻防

            我が家から一番近くにある公園。 一年中濃い緑色の葉をつけているこの方。 この樹木は暖かい海岸地域にはよく自生していて、庭や公園にも植えられているモチノキ。 昔この木の樹皮から鳥もち(鳥を捕獲するために使う餅状のもの)を作っていたことが名前の由来になっています。 モチノキの葉は革質で分厚く、触るとひんやりした感じがします。 葉脈は薄く、小ぶりの葉っぱは全体的にのっぺりとした印象です。 こちらに越してきて3年目ですが、この木、同じ株でも実が赤くなるものと、いつまでも赤

            シトロネラとローズゼラニウムの虫よけスプレー

            暑い今の季節、近くの公園の木の下で涼もうかななんて思ったとき、気になるのが蚊。 でも夏に行きたい場所は蚊がいる場所。。 ディートが入っている市販の虫よけスプレーを使わない我が家では、長年自然素材で虫よけスプレーを作るということを試しています。野草チンキやハーブオイルなどその年によって色々作って試してみましたが、最終的に一番作りやすくて効き目もあるのは精油を使った虫よけスプレーだという、極々一般的な結論に至りました(笑) さて、自分史上虫よけ効果抜群の精油はシトロネラ。

            ドクダミのちから

            あっという間に梅雨も明けてしまいましたね。 さて、先日、台所にあるタオルバーがお腹にあたるとなんか痛いなと思って見てみたら、お腹に小さなおできができていました。 そんな時は焦らず、自然療法を色々試してみる絶好のチャンス。 抗菌作用があって炎症を抑え、膿を吸い出してくれる植物は。。 ありました。今丁度お庭にワサワサ生えているドクダミ。 早速ドクダミ軟膏を作りました。ドクダミ軟膏を作って使ったことはあるのですが、今回は2種類の軟膏の使用感の違いを確認したくて、2パターン

            「流す」精油

            今年の講座は5月スタートのものが多く、テキスト作りなど少しペースがつかめてきたところで、我が家の3人の子供たちにはじまって東京の実家、広島の親戚などの家族関係で色々と考えさせられるような変化が、良いものも悩ましいものもひとまとめに、なぜだか一気に押し寄せてきました。 一つ一つの物事をじっくり考える時間がなかなかとれず、すべてのことが細切れに、そして頭の中はいつも考え事でいっぱい。。そんなことありますよね? そんなとき、自分としては一番良いのは森や山に行くことなのですが、そ

            善いタンポポ悪いタンポポ

            明るい太陽のようなタンポポにはいつも元気をもらっています。 今日は道端に咲くタンポポのお話です。 タンポポの仲間にはたくさんの種類があって、その中でも、「セイヨウタンポポ」と「ニホンタンポポ」があるのをご存じの方もいらっしゃると思います。 セイヨウタンポポとニホンタンポポの見分け方は簡単で、見分けるためにはガクに注目します。 こちらはセイヨウタンポポ。ガクの先が地面に向かって反り返っています。 ニホンタンポポは反対に、ガクの先は花びらのついている上側に向かっています

            黄色い花の秘密

            4月に入ってぐっと暖かくなってきたきましたね。桜も満開のところもありますが、今日は春になると真っ先に咲く花の色について。 マンサク、ダンコウバイ、アブラチャン、タンポポ、菜の花。 春になると真っ先に咲く花のなかには黄色いものが数多くあります。 花が色を持っていることの理由の一つは、花粉を運んでもらって命を繋ぐためです。 そのため、植物の花の色は、その花粉を誰に運んでもらうかによって様々な色になります。 春になったばかりでまだまだ気温が低い時期に花粉を運んでくれる虫という

            椿 ~日本原産の美しい花~

            今の季節お庭でも山でも目に鮮やかな椿の花。 椿は日本原産の植物で、学名は「Camellia Japnonica」(カメリア・ジャポニカ)。 葉は傷薬に用いられ、花は滋養強壮、種から採れる椿油は整髪剤や養毛剤、椿油を採ったあとの油粕は洗髪にと、椿は昔から日本の人々の暮らしの中にある植物でした。 そんなありがたい植物「椿」はどんな生き方をしているのでしょう。 ここ湘南ではお庭に椿を植えられている古いお宅が多く、また少し山の方に行くと野生の椿を見ることもできます。 椿は常緑

            能力を捨てることで生き延びる植物

            春めいてきてお散歩が楽しい季節になりましたね。 さて、我が家のすぐ近くにある神社にお散歩に。 今日は、綺麗に掃き清められた境内に生える、「神社仏閣型矮性(じんじゃぶっかくがたわいせい)」と呼ばれる植物のお話です。 植物は発芽する時や成長する時の環境に応じて自分の体の形を変える仕組みを持っています。 葉が虫に食べられたらそのすぐ近くの場所に新しい葉を発生させたり、あるいは日陰の植物は日の当たる方に曲がるように体の形を変えていきます。 同じ種類の植物であっても、鉢の中の

            プロフィール

            波多野ゆふ 植物研究家  Kigi主宰 東京都出身、湘南在住。シミック八ヶ岳薬用植物園でのガーデンキーパー、八ヶ岳中央農業実践大学校でのハーブ講師、森の講師の仕事を経て、現在は植物の生き方や森と海の繋がりなどを伝える講座、自生する薬草や自家栽培のハーブを使って家庭薬やコスメを作る講座や薬草観察会などを、神奈川、東京、山梨、長野、中国地方などで開催。 薬効や利用法だけではなく、植物生理学に基づく植物の生き方の話が好評を博し、講座には全国各地から参加者が集う。