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ワクワクの帰化植物たち

この季節にそこここで見かけるたくさんの種類の植物たち。


元々は園芸用として庭先やベランダなどで栽培するために海外から輸入された植物たちなのですが、どう見てもこれらの方々、誰かに栽培されてはいない趣ですね。


これらの植物たちは「帰化植物」といいます。


よく言われる「外来種」というカテゴリーに属しますが、外来種は人の意図とは関係なく海外から輸入された様々なものに種がくっついて運ばれ、日本に根付いて増えていった植物たちです。


それに対して帰化植物は園芸用や家畜の飼料用、土留め用など、最初から人の意図で海外から輸入された植物たちです。


人の意図で運ばれて庭先やベランダで人の手によって育てられたり、家畜の飼料として輸入された植物たちが種を結び、それが風や虫や鳥たちに運ばれて人の意図しない場所で芽吹き、人の意図とは無関係に次々と増えていった植物が帰化植物です。


同じ種類の植物でも庭先に植えられている植物と、道端から生えている植物では纏っているものが違うというか、道端に生えている植物は狭い庭先から逃げ出してのびのびとおおらかに生きているように見えて、見ていて楽しくなるのです。


そんな、見るとワクワクしてしまう帰化植物をいくつかご紹介します。


こちらはランタナ。


元々は南アメリカ原産の植物で、日本には観賞用に輸入されました。我が家の周りではお庭に植えられている姿も多く見かけますが、道端に自生している姿もよく目にします。ランタナは世界中で帰化植物として定着しているそうです。

こちらの濃いピンク色のお花はユウゲショウ(アカバナユウゲショウ)。



こちらもアメリカ原産で日本には明治時代に観賞用に輸入されました。植物の栽培には流行りすたりがあって、今はアカバナユウゲショウを育てているお宅は見ない気がしますが、道端ではよく見かける植物です。


アカバナユウゲショウも世界中で帰化植物として定着しているそうです。


逆に日本から輸出された植物が海外で帰化して大繁殖している例もあります。


こちらはクズ。

日本でも野生化して電信柱やフェンスや他の樹木に巻き付いている姿をよく見ますが、海外でも大繁殖しているそうです。


帰化植物は人の移動や活動と共に存在した古い歴史があり、世界中で「雑草」と言われる植物はほとんどが帰化植物である可能性があるそうです。


日本の場合、農耕文化自体が海外からもたらされたものなので、その時点で多くの帰化植物が生まれたそうです。


植物からしたら国境などというものはなくてただ生きやすい場所で生きていくだけなので、「帰化」っていう言葉自体なんか変な感じがするのですが、「帰化植物」と呼ばれる植物たちの、好きなところで飄々と生きていく姿が大好きです。


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