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SEOは手段であって目的ではない|成果に繋がる施策の考え方

何のためのSEO対策か? 

先日、お手伝いさせていただいているSEOスクールで受講生から「SEO的に効果が少ない、または無い施策は後回しでも大丈夫でしょうか」と質問をいただきました。

SEOは確かに「検索エンジン最適化」を意味する言葉です。そのため検索エンジンのアルゴリズム要素でない施策は検索結果に直接的な影響が無いため後回しでも問題ないという考えは理解できます。

しかし、検索エンジンに対して最適化をしても利便性が悪く、質の悪いUI設計だとユーザーはサイトから離脱をしてしまいます。

いくら検索結果が上位でも、そのWebサイトで設定されたKPI(目標)が達成されなければコストをかけて実施したSEO対策は失敗と言えます。

SEOは手段であって目的ではありません。

大切なのは「ユーザーにとって価値のある情報を提供」し、「マーケティング活動を促進する」ことです。

「SEO的に効果が少ない、または無い施策は後回しでも大丈夫でしょうか」という質問に対する回答は「その施策を実施することで『ユーザーのニーズを満たすことができる』のであれば実施する価値は非常に高い」となります。

ユーザーにとって利用しやすく、ストレスフリーで、快適にWebサイトを回遊でき、ユーザーの抱えるニーズを満たし、新たなニーズを生み出すために施策を実施することが重要です。


ユーザー起点で考える

全てのSEO対策を「ユーザー起点」で考えることで、定型化した内部SEO対策でも「独自」のものへと昇華させることができます。

『検索エンジンに最適化するために「titleタグ」にキーワードを入れて、対策したいクエリで上位に出るようにする』のではなく、『ユーザーが「〇〇を知りたい」という検索意図で検索をした時に、自身のニーズが満たせるコンテンツがあることを知らせるタイトルに改善する」とユーザー起点で考えることで同じtitleタグの改善でも得られる効果は異なるでしょう。

検索エンジンの品質が向上している中、キーワードに縛られる制限は少しづつ減ってきました。優れた検索体験を提供することができれば、成果も自然と着いてきます

なぜなら画面の向こうにいるのは血の通っていないロボットではありません。意思を持ち、感情を抱く人間なのです。


■metaタグの最適化

metaタグは検索エンジンやブラウザに対して、情報(メタデータ)の提供や、文字コードの指定、インデックスの可否など各種付加情報を伝えることが役割です。

実際にアルゴリズムの要素として重要視されているのは「titleタグ」で、検索エンジンにクエリと関係性があるコンテンツであるかどうかを判断する要素として利用されています。

また、検索結果にて説明文として利用される「descriptionタグ」も検索結果を決めるアルゴリズムには関係しませんが、クリック率に影響が出る部分として重要視されています。

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▷検索エンジン起点でのmetaタグ最適化の考え方

検索エンジンに向けて「存在をアピールする」ためにtitleタグにキーワードを設置し、コンテンツが「有意義な内容」であると思われるようにする

また、記事の内容を説明する「descriptionタグ」はアルゴリズムの要素としては使われていないため、工数はかけない。


▷ユーザー起点でのmetaタグ最適化の考え方

検索行動を行なったユーザーが「自身のニーズを満たすコンテンツ」を検索結果から探す際に、提供するコンテンツがそのニーズを満たし、抱えている課題を解決することを「タイトルから伝える」

また、「descriptionタグ」でユーザーにとって有意義で価値のあるコンテンツであることを紹介する。


■見出しの最適化

見出し(hタグ)はSEO対策において、検索エンジンに「コンテンツの内容を知らせる」役割を担っており、titleタグについで重要な要素です。

コンテンツの内容を検索エンジンが理解する時に見出しから構成を読み取り、検索意図を満たす内容であるか判断をします。

hタグはh1〜h6まであり、コンテンツの構成に合わせて適切な形で見出しを設置する必要があります。

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▷検索エンジン起点での見出しの考え方

検索エンジンにコンテンツ内容を理解してもらえるように、h1タグにはキーワードを設置し、検索されたキーワードとの一致を狙う。

また、hタグ内にはサブキーワードとして関連する内容を入れることで記事の内容が「役に立つ」と認識してもらう。


▷ユーザー起点での見出しの考え方

見出しはユーザーがコンテンツの概要を理解する際に必要となる要素なので、見出しだけでコンテンツの全体像が分かるようにする。

ユーザーがコンテンツを閲覧するときに、不明点を感じさせないように見出しの構造はh1から正しく活用をして見た目を整えることも重要。

また、各見出しの内容はキーワードではなく内容に対して適切な文章にするように心がける。


■正規化

正規化は複数の異なるURLの中で、内容が重複するページの中で、「どのページのURLを検索エンジンに評価してもらうのか」を示すための施策です。

検索エンジンは原則URL単位で評価を行うため、同一内容のコンテンツが複数URLで重複していると評価がブレる原因となります。

また、重複コンテンツの量が多すぎるとペナルティに繋がる可能性もあるため注意が必要です。

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▷検索エンジン起点での正規化の考え方

検索エンジンにコンテンツを正しく評価してもらうためにURLを正規化する。また、検索結果で表示されるページをコントロールするためにcanonicalタグを利用する。

検索エンジンの評価を集約させることで検索結果を上位に上げる。


▷ユーザー起点での正規化の考え方

検索エンジンに正しくページが評価され、正規化されたURLが検索結果に表示されることで、ユーザーが意図するコンテンツに正しく誘導できるようにする。

評価を集約させることで検索結果に影響を与えることができるだけでなく、データ取得環境も整うため、ページそのものの改善へと繋げやすくする。


■コンテンツ制作

SEO対策の花形であり、最も重要な要素が「コンテンツ」です。

SEO業界では「Content is King」という考え方が広くい浸透しており、検索エンジン最大手であるGoogleも「コンテンツが重要である」と明言しています。

「サイトにとってコンテンツが最も重要である」ことは疑いようの無い事実で、現在のSEO対策においても「コンテンツ制作」が主流となっています。

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▷検索エンジン起点でのコンテンツ制作の考え方

対策したいキーワードで上位に表示されるために、検索意図を読み取り、検索エンジンが評価するコンテンツを制作する。

コンテンツはコピペを避けるために、複数のサイトから情報を編集した内容で構成。

広告や問い合わせ等のCVを会得するためにCTAを各種に設置し、特定の条件下の時にはポップアップでサービスの紹介をする。


▷ユーザー起点でのコンテンツ制作の考え方

ユーザーにとって役立つコンテンツを自社が保有するノウハウや独自データを基に制作を行う。

コンテンツ内容はテーマの専門家や専門性の高いスキルを保有する人材に制作・監修をしてもらう。

また、掲載する情報は信頼性のある情報源から引用し、事実に基づいた内容を発信する。

CVへ繋がるCTAはユーザーの行動を妨げる場所には設置せず、ストレスを与えさせない場所に設置を行う。


SEOを依頼する際の注意点

SEO対策はマーケティング活動における「検索エンジン」周りで実施する手法の一つです。

自社でSEOを行う際は中長期的な視点でWeb上のマーケティング活動へと繋がるように実装することをオススメします。

そのため、SEOコンサルティングを依頼する際は下記のポイントを押さえた方に相談するとスピーディに施策を実施することができます。

・SEOに関する知識、知見があり、最新の情報を常に収集している
・Webマーケティングの知識あり、全体像を見た上で提案ができる
・SEOファーストではなく、ユーザーファーストで施策を進められる
・料金体系が安過ぎないか(外部リンクの販売などをしていると安いことがある)
・SEO以外の領域でもある程度の対応は可能+SEO以外の提案もできる

依頼をする際は「SEO専門会社」「広告代理店」「Webマーケティング支援会社」「フリーランスのWebマーケター」のどれかに問い合わせを行い、相談をします。

依頼をする際は「予算」「対策範囲」「契約形態」などを考慮して、適切な組織(または個人)に依頼を行いましょう。

また、私個人としてもご相談お受けしておりますので、何かSEO対策で課題がございましたら、お気軽にご相談くださいませ。

【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM

Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツールのベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

何かございましたらお気軽にお声掛けください。


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