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悪徳SEO業者は「絶対」を語る|蔓延するブラックハットなマインド

SEOで"全て"を語る業者は危険

SEOに絶対は存在しません。

「絶対に順位を上げます」「絶対成果を出します」「SEOには必勝法があるんですと営業トークや提案をするSEO業者は詐欺まがいの悪徳業者、またはブラックハットなマインドを持っている可能性があります。

「順位の獲得」を目的に語るSEO業者はSEOはできても「マーケティング」をすることはできません。順位の獲得をするのは「何のため」なのか、なぜSEOをするのかが抜け落ちてしまっているのは本末転倒です。

私は現在、フリーランスのWebマーケターとして活動していますが、以前勤めていたマーケティング支援会社時代も含めて1度も「成果」でグリップを握ったことがありません。

「約束できないことである」という認識を提供する側が最初に提示しておかないと危険だからです。

マーケティングは「モノが買ってもらえる・選ばれるためのプロセスや仕組みを作る」創造的な活動を指します。そこに「約束された勝ちパターン」は残念ながらありません。

そして、SEOはWebマーケティングの数ある手法の一つであり、「検索」という行動の中でのマーケティング活動です。

「SEO=Webマーケティング」ではないのです。

順位の獲得やGoogleからの評価を得ることは二の次で、ユーザーにとって便利で価値のあるWebサイトとコンテンツを提供することが重要なことであり、上位に表示されることは副次的なモノです。本質ではありません。

短期間で効果を出すことも不可能ではありませんが、それなりに予算を確保し、工数と人材を揃えることが必要です。また、予算を確保したからといって120%の効果を保証することもできません。

事前に大規模な調査を行い、チームだけでなく社内全体で一丸となってSEOに取り組めるのであれば、短期間である程度の変化を出すことは"可能"でしょう。しかし、それでも効果は約束はされていません

また、あくまでマーケティングの数ある領域の中にある一つの手法なので、SEOだけやっても成果が出ることは2021年現在では難しくなったことも考慮するべきです。そこに確実なことは存在しません。

あくまでユーザーファーストで地道に取り組んでいくことが近道とも言える世界において「絶対」は危険な香り漂う誘惑の言葉なのです。


質の低いSEO業者は古い知識を真実だと思い、学びを止めている

検索エンジンの品質は常に更新され続けています。

先日、新たなアルゴリズムとしてMUMの導入が発表されましたが、これも大きな変化の1つで、新たな技術によって「1つのKWで1つのコンテンツ」という常識が崩れようとしています。

他にも内部対策における常識は既に時代遅れであるものも多数存在します。

「URL変更にSEOの効果は無い」
「ドメインの古さは直接的な影響はない」
「h1タグは1つだけでなくてもSEOに影響は与えない」
「パンくずリストの場所はSEOに影響を与えない」
「JavaScriptで挿入した rel=canonicalをGoogleは認識可能」
「Google広告への出稿はランキングとは完全に無関係」
「ランキング要因にアフィリエイトサイトであるかどうかは関係ない」

上記は明確にGoogleサイドから断言されたトピックだが未だに固執している方がいるのも事実です。

※そもそも上記を必死に改善したところで「高品質なコンテンツ」が無ければ無意味です。

また、「E-A-Tはアルゴリズム要因ではないので重要視しすぎなくても大丈夫です」のような「検索エンジン起点」での考え方も広く蔓延していますが、こちらも本質的に間違っています

「ユーザー起点」で考えるべきと何年も前から実は明記されていましたが、小手先のテクニック、順位への固執、本質を理解しないで利益に目が眩んだ結果、悪徳業者は生まれ、ブラックハットなマインドが悪いことではないと定着してしまいました。

SEO担当者は常に最新の動向をチェックし、「どうあるべきか」を考え続けなければいけません。

そして「検索エンジンにとって…」ではなく「ユーザーにとって」良いサイトを目指していけば、必然的に内部構造は整備され、高品質なコンテンツを配信しているはずです。


SNSに蔓延る間違った知識を語るブロガーに注意

「SNSは地獄」

この言葉は誇張ではありません。

見栄だけで成果が出ていないアフィリエイトブロガー、インフルエンサーに憧れる自称Wbeマーケター、少数の知識を真実と思い自分で考えることを放棄した勉強中の方々…上げたらキリがありませんが、酷いものです。

「ブラックハットSEOは外部対策という意味です」
「プラグイン導入したら、SEOは完璧です」
「E-A-Tは概念なので意識をしなくても大丈夫」

他にも「SEOは最も稼げる副業です」「社会的独立、自由な働き方を実現できます」と魔法のように語る方々もチラホラと見られる状態です。

世界規模で活躍しているSEO専門家の意見やGoogle公式の発表は見ないのに、信憑性の低い「自称専門家」の意見には踊らされてしまうのはWebマーケティングだけに当てはまるものではありませんが、あまり鵜呑みにしないことをオススメします。


ブラックハットなマインドは依頼をする側の中にも潜んでいる

ブラックハットSEOは悪徳業者の代名詞とも言える言葉ですが、実際目立つようなブラックハットSEOを実施する企業は少なくなってきました。

しかし「ブラックハットなマインド」は未だに消えることなく残り続けています。それも「それがブラックハットな考え方である」というのを意識せずにいる方が比較的多くいる印象です。

「順位が上がれば良い」
「成果や収益に繋がれば良い」
「みんなやってるし、〇〇さんも言ってた」

既存情報の抱き合わせの記事を量産し、コピペやリライトだけの低品質なコンテンツを発信することも「ブラックハット」な考え方から生まれたものです。

アフィリエイトで利益を得ることに必死になって、低品質で価値のない情報を発信したところで、何も意味はありません

そして、このブラックハットなマインドはSEO業者だけでなく、依頼をする側であるクライアントにも蔓延していることが悪循環を生んでいます。

「直ぐに効果を出してほしい」
「検索順位1位取れないなら意味がない」
「SEO対策すれば大丈夫だろう」
「早く順位を上げてくれ」

SEOに対して費用対効果を求めるのは難しい時代になっていることもあり、あまり声を大にして言えませんが、上記のようなマインドの会社とは私は基本仕事を共にしません。

SEOは投資であり、未来に向けた種まきです。

「目先の成果」だけを求める姿勢では頭打ちが起こり、結果的に何も残らない状態になってしまいます。

【パーソナル】名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント/ライター
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
特技:和太鼓

【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM

Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツールのベンダー企業にカスタマーサクセスチームとして参画を経て、フリーランスとして独立して活動中。


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