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サウナの楽しみ方を勝手にまとめてジャンル分けしてみた! 【その2:こだわり入浴編】

サウナを愛するサウナー達は千差万別、多種多様、十人十色のサラダボウル状態な昨今においてサウナへの入浴方法におけるこだわり方も混沌を極め様々な思想が入り乱れるサウナ戦国時代へと突入しました。

乱世を生き抜くために多くのサウナーの入浴のこだわりを観察し、勝手にまとめちゃいました。

様々な入浴のこだわりを知ることで世界は広がりサウナが楽しくなること待った無し。

・ルーティン派

全サウナー御用達の入浴一派「ルーティン派」
サウナに入る前、サウナ室滞在時間、水風呂滞在時間、休憩時間…全て予め決められたルールを守り決められたルーティンをこなすサウナ最大派閥です。

「サウナに入るぞ!」と思考が切り替わりオンオフがはっきりすることから多くのサウナーが取り入れている入浴方法でもあります。

ルーティン派も「自分ルールに従うが時と場合によって変えていく:ミクスチャースタイル」と「厳密に決められた工程を遵守する:厳格なサウナースタイル」に分けられる(と勝手に分類している)

<ルーティン派になる方法>
・サウナに入る前の儀式(体を洗う、湯船に浸かる、水を飲む等)を決める
・サウナ室に入る時間を決める(主に5分派、8分派、10分派、12分派で分類される)
・水風呂に入る時間を決める(主に30秒派、1分派、2分派で分類される)
・休憩時間を決める(主に5分派、8分派、10分派で分類される)
・セッション数を決める(3回派がサウナ界最大勢力である)
・カシオの腕時計「チープカシオ」を購入する

→ある程度のMYルールを決めている人はサウナーなら多いのではないだろうか?セッション数を記録することで自身の入浴を振り返ることができるので、サウナライフが楽しくなるのでオススメである。
ただし、ルーティンに囚われすぎて上手くいかない時に環境に当たらないようにある程度の心の余裕は必要だ。

・ノンストップルーパー派

サウナ→水風呂→サウナ→水風呂…と延々に往復を売り返すノンストップでループを繰り返すのがノンストップルーパー派の特徴です。

オールドスクールサウナーに多く、休憩をせずに温冷交代浴を繰り返す少し前の世代の主流な入り方のため近年でサウナにハマった方は取り入れないスタイルでもある。

ノンストップルーパーの最大の快楽は「一気に襲ってくる全身を覆うような脱力感」にあると筆者は推測しておりますが真相はノンストップルーパー派にしかわからない…まさに聖域なのです。

休憩を挟まないスタイルではありますが、最後のセッションが終わった後に休憩が行われるため最後の最後まで美味しいところを取っておく変態チックな一面もあります。

ぜひお試しあれ。

<ノンストップルーパー派になる方法>
・休憩という概念を忘れるのだ
・サウナ室の滞在時間は己に聞け(時間を決めている人もいるよ)
・水風呂に入り時はしっかり汗を落とすこと(超大切)
・冷えた体を素早く拭いてサウナ室へリターンズ(強くてニューゲーム状態)

→オールドスクールな入り方と敬遠しがちなノンストップルーパーですが、1セット目に休憩を挟まずに2セット目に休憩を入れる変則型の入浴スタイルがあるように、文脈は受け継がれ今なお現役の入浴方法となっています。
一度は試しているのも大切さ。

・ショートルーパー派

短い分数で刻みながらセッション回数を重ねるスラッシュサウナスタイルこと「ショートルーパー派」

1分〜4分のようなグラインドスタイルはサウナ室の温度を下げてしまうため好まれないが、5分刻みであればサウナ室の温度を下げずに回れることができる…という説が一般的であるらしい。

ショートルーパー派は熱いサウナが苦手な人が生み出した叡智であり、ととのいを体験するために考え抜かれた技である。そのためショートルーパー派は自身がととのえる条件や状態を熟知している傾向にある。

また朝サウナーはショートルーパーの技を使用することがあり、短時間で確実にスッキリできる手法として派生している入浴スタイルになります。

<ショートルーパー派になる方法>
・入浴時間は5分〜7分以内で刻むように数をこなせ
・無理をしないことを誇りに己を貫け(周りに流されないこと)
・刻むのは入浴だけで休憩はちゃんとすること

→「短時間で的確にととのう 」
全サウナーが求めるサウナ術の極意を極めるにはショートリーパーの入浴方法は見逃せないと巷では騒がれているよ。

・アンチェイン派

「時間に囚われない自由にサウナへ入る一派」それがアンチェイン派だ。

彼らは「自由入浴主義」を信条に時間にもルールにも縛られず毎回好きなように入浴をする。

サウナを極めし者がたどり着く入浴方法で【何モノにも縛られない】として敬意を込めて「アンチェイン」と呼ばれているとかいないとか…

プロサウナーと呼ばれる方はアンチェイン派であることが多く、自由であり優雅なサウナ術を身に付けている傾向にあります。

アンチェイン派は試行錯誤を繰り返し、多くの入浴スタイルを身に付け、様々な体験をした先に「自由」へと到達する者と、「生まれながらにして自由」を取得している天然の自由主義に分類されています。

<アンチェイン派になる方法>
・己のルールを捨てよ
・己の赴くままに好きなように入るべし
・環境や状況に合わせて自身にとって最も気持ち良い入浴をすること

多くのサウナーは初めは自由だったが気がつけば自身で巻き付けた鎖に縛られ不自由へとなっていってしまうのである…

・ロウリュ愛好派

ロウリュとは、フィンランドに伝わるサウナ風呂の入浴法の一つで、熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させ体感温度を上げ発汗作用を促進する効果があります。

「ロウリュが無いサウナはサウナでは無い!」

ロウリュを愛するサウナーはサウナへの絶対条件として「ロウリュの有無」で決めるという…

ロウリュに魅了され、ロウリュを崇拝するロウリュ信者はサウナー界隈には存在していますが、彼らのロウリュへの愛は深いことでお馴染み。ロウリュの熱気に包まれる時に感じる幸福はサウナの女神の息吹であると涙を流し神に感謝するのが彼らの日常である。

「サウナの本質はロウリュにあり」

<ロウリュ愛好派になる方法>
・ロウリュを体験せよ
・オートロウリュを体験せよ
・セルフロウリュを体験せよ
・アロマロウリュを体験せよ
・ロウリュを愛し、ロウリュに恋せよ

→フィンランドでは「ロウリュには森の魂が宿る神聖なもの」と言われており、「石はサウナの心、蒸気はサウナの魂」とサウナストーンとロウリュは重要視されています。
サウナを愛する人の行き着く先には必ず「ロウリュ」があります。

・熱波愛好派

「アウフグース」とはドイツ語で"コーヒーなどを沸き出す"という意味で、熱せられたサウナストーンに水をかけて、蒸気を発生させ、タオルなどを振り回すことで熱波を操り、身体にぶつけるパフォーマンスでドイツ発祥の入浴方法です。

熱波を操る人を日本では「熱波師」と呼び、人気の熱波師のイベントには多くのサウナーが集まるほどサウナ界最大のエンターテイメントとなっています。

この熱波を愛するサウナーは熱波愛好派として熱を求めサウナへ足を運びます。

「アウフグースこそがサウナの真髄である」

サウナで熱を自在に操る熱波師はサウナ界のアイドルでありスターであるため、サウナーにとって憧れの存在となっています。

<熱波愛好派になる方法>
・アウフグースを体験せよ
・熱波師によるアウフグースを体験せよ
・熱波を愛し、熱波に恋せよ

→アウフグースの技がいかに難しいかは自分でやってみるのが一番である。
例えばテントサウナや誰もいないサウナ室(セルフロウリュ可能)で試してみると良い。難しさが身に染みてわかる。

・エンタメ派

「サウナはエンターテイメントである!」

サウナ体験を求めるエンタメ趣向の強いサウナーは個性の強いサウナ施設や、日本唯一のこだわりや、サウナに特化した施設、特殊なサウナ、有名熱波師を求める傾向にあります。

年齢層は幅広く、若者から高齢者までスタイルは違どもエンタメ性を求めるサウナーは多い。

ちなみに「ととのう」を体験したい!という動機で体験を重視するエンタメ派も多く、ここ最近で増加傾向にある新興派閥という見られ方をすることもしばしば。

<エンタメ派になる方法>
・様々な種類のサウナを体験しよう
・こだわりの施設を堪能しよう
・多種多様な水風呂を味わおう
・バラエティ豊かな熱波師を体験しよう
・非日常的な空間で外気浴しよう

→サウナを最大限に楽しんでいるエンターテインメント重視のサウナーは側から見ていても本当に楽しそうで羨ましかったりする…そして楽しいことを求めるのは毎日が輝かしくなるので最高だ!

・外気浴こだわり派

「外気浴での休憩にサウナの精神がある」

これはととのいを追い求める探求者がたどり着く「休憩こそサウナで最も大切なプロセス」という理論に基づき解き明かした一つの真理である。

実際にサウナに入ると「休憩」が最も気持ちよいと感じる人も多いと思いますが、サウナ室で熱波を受け、キンキンに冷えた水風呂で体を冷ます。しかしこれだけでは気持ち良くならないのは事実であり、その後の休憩の時に快楽が身を包みます。

つまりサウナの道は休憩にあり…

サウナの精神である「休憩」へのこだわりを追求するサウナーは多く、人気のサウナ施設も「通常では体験できない非現実的なととのいスポット」を売りにしているところが多い傾向にあるのも真実です。

外気浴こだわり派もまたサウナーが行き着く一つの到達点なのかもしれません。

<外気浴こだわり派になる方法>
・外気浴に悦びを覚えよう
・あらゆる施設の外気を味わおう
・マイベストコンディションを追求しよう
・非日常的外気体験を求めて旅をしよう

→外気浴を蔑ろにすることはできない外気浴こだわり派は最終的にどんな環境でもととのえる技を取得する「オールラウンダータイプ」と究極の環境を求めて自ら進んで神の空間を創り出す「創造主タイプ」に分かれるとか分かれないとか…

・水風呂過激派

「シングル以外の水風呂は認めない!」

「水温は絶対に12度だ!」

「16度こそ至高の水温である!」

「水質に拘らない水風呂サウナーはダメだね」

と過激な水風呂思想を抱く水風呂過激派はサウナ界でも武闘派として有名である…

彼らは「水風呂原理主義」であり、究極の水風呂を求めてストイックに追求し続ける姿勢はサウナーの中でも尊敬を集める対象である…が、過剰な愛は過激的でありしばし争いが絶えないまさにサウナ界で最も熱く活気のある世界のためエキサイティングのサ活ができることをお約束しよう。

また、彼らは「サウナ しきじ」を水風呂原理主義の聖地として崇めている(ただし水風呂過激派は過激な思想故に聖地から離れた者もいるとかいないとか)

<水風呂過激派になる方法>
・水風呂の温度を追求せよ
・水風呂の水質を追求せよ
・水風呂の水深を追求せよ
・水風呂の設備を追求せよ
・水風呂の環境を追求せよ
・水風呂の導線を追求せよ
・水風呂を愛し、水風呂に忠誠を誓え

→水風呂過激派は同派閥内でもそれぞれ別の思想団体が生まれ続けており、その世界はサウナ界一深く広い。
彼らは共通して「しきじ」を聖地と崇め、聖地しきじの方角へ祈りを捧げる習慣があるという都市伝説まである。
過激な温度派も水質派も唸らせるという聖地の水は「水風呂原理主義目覚めの地」としてサウナーから愛されている(という声もある)

・サウナ室TV有派

「サウナ室にはTVは不要である」という思想が多く見られるようになった昨今ではあるが未だ衰えない「サウナ室TV有派」

「静寂なサウナ室はいろいろ考えてしまうからTVは必要である」という近年流行りの思考・熟考・長考サウナ(サウナ室で思考を張り巡らしアイデアを生み出すクリエイティブなサウナスタイル)と逆をいくスタイルもまたサウナの道であると秘伝書の記されているとかいないとか…

また、サウナ室で流れるTV番組は普段見ないものであることも多いので新たな発見に繋がることもあり、一部熱狂的ファンによって盛り上がりを見せている界隈である。

<サウナ室TV有派になる方法>
・TVを見て煩悩を打ち消すべし
・TV番組から新たな刺激を得るべし
・小声でクスッと笑うことでサウナ室が緩い空気になるからオススメだ

→いつの時代もTVはコミュニケーションの中心地。
サウナ室でスポーツ中継放送していると水風呂と休憩よりサウナ室だ!ってなりがちよね。

・静寂派

「サウナ室は静寂であればあるほど好ましい」

サウナ室に流れる最小限の音に美を感じ、神秘的な静寂さにととのう幽玄さを追求するのが「静寂派」である。

ミニマルで機能美ひ溢れた空間を好み、サウナ室に流れる音は最低限の音のみ。ロウリュ時のサウナストーンから蒸発する水の音を愛し、蒸気のオーケストラを堪能することに生きがいを感じる…変態性の強い静寂派は汗の流れる音を愛でると風の噂で聞いたことがあります。

サウナのこだわりを持つ一派の中でも特に強い個性を持つ集団の一つであることは疑いようはありません。

<静寂派になる方法>
・TVは無いサウナを求めよ
・座禅を組み心の煩悩を無にせよ
・瞑想し、サウナと向き合い涅槃を目指せ
・最小限の美を追求し、微かな音に身を委ねよ

→静寂を求め涅槃を目指す彼らのこだわりは強い。
静寂は気持ち良いものだし、正直あの瞬間は「究極」かもしれない。
ただ、そのこだわり故に自らの理想を追求しすぎるため攻撃的になってしまう人もちらほら…静寂とは奇跡の瞬間であり、訪れるときは突然に…なのだ。

・サウナ飯派

サウナ飯を愛し、サウナ飯を追求するサウナグルメ部…それがサウナ飯派の道であるとのこと。

彼らはグルメであり、食通であるが故に全国を駆け回る猛者である(そしてローカルな店にめちゃくちゃ詳しい)

グルメなサウナーと一緒にいくサウナはその後のご飯が楽しみで仕方ないのは全人類共通の認識であるのは間違い無いが、彼らは美味しい瞬間を味わうためにサウナにも一切手を抜かないバリバリの武闘派(?)である。

サウナ×サウナ飯×ととのいの3コンボで多幸感を得るプロ中のプロなので業界でも力をつけている存在になっている。

<サウナ飯派になる方法>
・サウナ後のご飯はマスト!
・サウナ後のご飯には手を抜かない!
・サウナ飯の記録をつけるべし!
・コンビニでもチェーン店でも本気で挑む!
・どんな場所でも戦えるサウナーになれ!

→グルメなので友達に欲しいタイプ。
ただし食べすぎて健康的でないサウナーもちらほら…
食べ過ぎは要注意。

・炭酸風呂重視派

炭酸風呂の有無は大切な要素である!そんな思想を持つサウナー達がいる。

・談笑派

近年マナーとして「サウナ室では喋るな!」という声に対して「サウナはコミュニケーションの場である!」と主張する談笑派。

彼らは小さなボリュームの会話ですら悪とする行きすぎた正義と静寂こそ命とする現代の風潮と戦っているサウナーである…というわけではなく、サウナでの日常会話を楽しみサウナで関係性を構築する井戸端会議ならぬサウナ室会議という談笑を愛するサウナーである。

会話厳禁のサウナには行かず、小声で会話をするサウナーで、彼らはサウナを楽しんで入るある種理想の姿ともいえる。(筆者である私もサウナ室での談笑は好きである)

都心ではなく地方で盛んで、社交場として機能しているサウナ室は不思議と心地良かったりする。

<談笑派になる方法>
・会話を楽しめ!
・ただし周りへの配慮は忘れないこと!
・小声で会話するのがベストだ!
・マナーとは思いやりである!
・楽しさを忘れてはいけない!

→サウナ室での会話って心に残ることが多いのはなぜだろう?
談笑は大切だし、やっぱ笑顔でサウナに入りたいよね。
でも、厳禁の場所では控えること!特に2020年の今は大切だ。

・銭湯派

銭湯こそが日本の心!銭湯を愛し、銭湯のために心臓を捧げる…そんな熱い心を持った銭湯派は銭湯を愛するサウナーである。

私も銭湯は大好きで、サウナ室の環境やセッティングよりも銭湯の雰囲気に酔いしれることは多々あり、やはり銭湯は日本の心だなと感じることがあるほど…やはり良いものです。

失われつつある銭湯文化を守るためにリノベーションした銭湯が多く、サウナへのこだわりが強い施設も増えてきているので、サウナーにとっても銭湯は身近で守るべき存在になってきています。

<銭湯派になる方法>
・銭湯へ行く!
・湯船で温まる!
・ドリンクを銭湯内で買う!
・地元の銭湯へ通い詰める!

→銭湯に行くってだけで特別な一日な感じしますよね。
日本の心を大切に全国の銭湯をサウナを中心に満喫できるのは幸せなことです。

・温泉派

温泉を愛する温泉派はサウナの有無よりも温泉の有無を重要視することもあるほど温泉を中心に考えている…が、サウナを愛する気持ちも本物のため温泉派は理想の環境を求めて施設のクオリティを追求している一派である。

温泉愛が強いので全国各地飛び回り、秘湯を求めて旅をする…そんな彼らを癒すのが「サウナ」ということである…

温泉があるとテンションが上がる人は多く、人は皆温泉が好きなのだ…という本質に忠実なのが温泉派…と言われているとか言われていないとか…

<温泉派になる方法>
・温泉+サウナを追求する
・温泉の成分を把握せよ
・サウナと温泉でととのうべし
・温泉を愛しまくれ

→温泉を愛する人は多い。
温泉を制することで更なる美肌を手にすることも可能なのではと思い意図的に温泉に浸かりまくる…そんな筆者のような温泉大好きマンもいる

まとめ:サウナの世界は深淵である

サウナの入り方はサウナーの数だけあります。

サウナを愛する人が増えれば増えるほどその入り方は増えていき、その道は細分化され多様性とともに進化していくことでしょう。

それぞれのスタイルで最高峰のベストマイサウナを見つけるべく、今日も我々はサウナに向かうのでしょう。

サウナって本当に楽しいですねぇ…好き。


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