220903 10代中盤

入学式が終わったら
先ずは序列作り
アチコチで牽制とバトル
多数派工作が少なかったのは
男らしいと言えば男らしかったかな
どちらかと言えば政治力
知能不足だったのかも
衆目環視裏に勝ちたがるヤツと
実を取るヤツ
性格や育ちなのか
多種多様な序列決定のプロセス
当然ボクにも序列決定の通過儀礼
痛い想いはシたけろ
不思議とヒドい目には遭わなかった
部活は野球部
ボールとバット、グラブにスパイク
野球がデキると想ってた其処には政治が沢山
イヤな事も沢山あった
荷物持ちに外周走
上の世代に取り入るスキルは無かったから
せっかく買って貰ったグラブは
イツまでもキレイだった
人に気に入られないと話は進まんのだ
と今更ながらに想ったのを憶えている
監督も人、先輩や同級生も人なので
ココの攻略が必要だと想った
けろ、全く判らなかった
恥ずかしいほどの不器用は
当時に始まった事ではナく
学業のレールを飛び降りた事を
あぁ、マズったかなぁ
と、やっと解ってきた辺りだった
野球が楽しめないなら
部活に居ても仕方がナい
辞めようと想った矢先に
ドバッと同級生たちが辞めた
最後に謂いに行った僕を
この上なく不機嫌な2年主将が睨む
今日は休みます
としか言えなかった
惰性の恐ろしさを学年が上がる頃
想い知る事となる


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