魂のぶつかり合い
こんにちは!Yocchanです!!先日今までの自分史上ナンバーワンの映画に出会ったので紹介しようと思います。
前置きとして私が見るのは基本的に邦画で、ハリウッドスターに関しては名前は知っているものの作品自体を見ることはない...と言う状態でした。レオ様も「レヴェナント」とかに出演しているのは知っているものの、出演作品自体を観たことがありません。お恥ずかしながら...
ただ、この前 Hulu の作品一覧を見ているとなんか聞いたことのある映画が出てきました。「何年か前にオスカーにノミネートされてた映画だよな...」と思いながら、とりあえず観てみることに。
その映画のタイトルは、「セッション」。
アメリカ屈指の音楽学校に通う主人公がある一人の音楽教師に出会い、努力と裏切り、両者の限界を超える精神力がぶつかり合う、と言う感じの映画です。
自分自身洋画と言うと銃を撃って撃って打ちまくると言うイメージが先行していて、日本のヒューマンドラマが好きなこともあり「邦画はより人の心情とかにフォーカスしていて見応えがあるんだよな〜」と言う感じで少し避けている部分もありました。ただ、僕の一番好きな映画のジャンルとして役同士の魂のぶつかり合いを描いた映画(それもいわゆるヒューマンドラマですが😅)がめちゃくちゃ好きだったので、そのジャンルは洋画、どんなものがあるんだろうと興味を抱いていたのです。
実際に観てみると、圧巻。終始息を飲む展開の連続で、まばたきをするタイミングを奪われてしまいました。音楽教師役の方(J.K.シモンズさん)の言葉遣いがとてもリアルで、生徒を試すように一度は引き寄せ再び突き放し...
自分自身部活はずっと体育系だったために勝負というものにはこだわる節がありましたが音楽には正解はない、と思っています。ある人が一番好きなピアニストはもしかしたら誰かにとってのパッとしないピアニスト一人に過ぎないかもしれない。評価基準にある程度のラインはあっても、そこから先はその人々の好み。つまりバラバラだ。それでもピアニストはピアノを弾き続ける。弾き続けなければその人は自分の価値を見失ってしまうのではないか。音楽を習ったことがないので私自身はなんとも言えないのですが、少なくとも落とし落とされ弱肉強食の世界ということだけは想像がつきます。明確に全て統一された基準で採点されるのではないけれど、必ず誰かが勝負を決める。少しの違いに涙する人も、圧倒的な才能の差に絶望する人もいる。
この物語の見所は誰がなんと言おうとラストシーン(あくまで個人的意見)。アンドリュー役のマイルズ・テラーさんの表情。あれを1つの物語としてアンドリュー本人ではなくあくまで役としてこの世界の人間が表現しきれるのだろうかというくらい、「鬼気迫る」という言葉そのものでした。いや、その言葉で表現しきったつもりになっていいのだろうか。なんにしても素晴らしい。最上級を見せてもらいました。
この映画を見て同時に感じるのは、すごく眩しい。アンドリューはドラムで生きていくことを決めて、親戚に非難されながらもトップのドラマーになることを諦めない。 自分に今までそんなことあったっけ? ないかも。親戚のような近い存在に反対されてでも成し遂げたい夢ややりたいこと。見つけたいなぁ。
何か夢を持っているけれど一歩踏み出せない人に見て欲しいです。プロとして1つの道で成功することがどれほど大変か。それを見て見ぬ振りをさせてはくれないけれど、いずれ通らなければならない道を先取りして見れるかも。それほどプロになるのって難しいし、時には口に入れることすら苦痛なスパイスを味わい尽くさなければ先に進めないかもしれない。
なんにせよ、心震えます。ぜひ。
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