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日誌「モノの形状から見る古典的な性別概念のようなもの」

和菓子屋の紙袋

昼間は夏を感じる陽の高さだった。今年もあれがいいこれがいいと日焼け止めの選抜が始まっていく。さて、遅ればせながら父の日ということで、和菓子をプレゼント。お店を出てから和菓子の入っている紙袋を見て『この形は誰が持ってもしっくりくるな』とふと思う。ここ数ヶ月、グッチのジャッキーというバッグが気になっていた(過去形)。所謂“ホーボー”という形状のバッグで、19世紀末のアメリカの移民労働者が持っていた袋がルーツとのこと。ジャクリーン・ケネディが愛用したことから、彼女の愛称であるジャッキーと後に名付けられています。前述のルーツから考えると男女関係なく使っていたのだろうけれど、製品として再定義された後は使用率からも“女性もの”というイメージが個人的にはある。去年刷新されたジャッキーでは男性モデルも起用してユニセックスさを押し出していたけれど、結局僕は踏み切れなかった。

グッチのバッグ

バッグとしては本当に好きなデザインだ。でも、愚かにも自分以外からの目を気にしてしまったのだと思う。ファッションは好きなものを好きなように着るべきだと考えているけれど、実際にはどこか囚われている部分もある。被害妄想かもしれないけれど。例えば男性のバッグは角ばっているデザインが多いとか、女性のバッグは丸みを帯びたシェイプが多いとか、モノの形状から見る古典的な性別概念のようなもの。または男性らしさ、女性らしさというか。で、元に戻って、そういう頭で和菓子屋の紙袋を見ると誰が持ってもしっくりくる形だと思えたわけです。ジェンダーレスという言葉が知られてきた現在であっても、ファッションは性別ごとに製品ラインが違うブランドが殆どだと思うし、それが悪いとは思わない。ただ、袋やパッケージはそもそもユニバーサルデザインのような姿になっていたんだと感心した。

あらためて、ジャッキーは誰が使っても素敵だと思う。ちなみに僕は、よりしっくりきた別のバッグを購入しましたとさ(優勝)。

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