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求めるもの|おもいをかたちにする仕事⑧


KOKORO CONTEMPORARY JAPANESE CRAFTS 2018 in Snape

2018年10月、縁あって、 イギリスでのグループ展に参加。

ロンドンから東へ電車で約2時間、たくさんの自然が残るサフォーク郡の小さな町Snape(スネイプ)、いやいや、自然が残るというよりは、自然の中に生活が溶け込んでる町、と言ったらいいかもしれない。

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あっちにもこっちにも羊や豚がいて、のんびりとのどかな場所。正直こんな田舎で展示会が成功するのかと疑問だったけど、その考えは大間違いだとすぐに気付くのでした。

私たちが展示会をしたギャラリーは、昔ビールの醸造所だったスネイプモルティングスという芸術複合施設の中の一つ。コンサートホールをはじめ、カフェやアンティークショップ、ブックストアやクラフトショップなど魅力的なお店が揃っていて、毎日たくさんの人々が訪れる場所だったんです。

Snape Maltings

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The Quay Gallery

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古い建物をそのまま生かした施設はアートそのもの!どこを切り取っても絵になる風景、そして時代を超えた空気を感じる事ができます。

長い時間だけが作り出す、柔らかで心地よい雰囲気、、、

やっぱり古いものって良いな。。

と自分の中に、何か丁度良い心地よさを再確認したのでした。


White House Farm

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Snapeでの約10日間の滞在は、想像以上に素晴らしくて、普通の旅行じゃ味わえない濃厚さだったな、って思います。

ふらりと立ち寄ってくれた来場者の方々との会話や、ワークショップに参加してくれた人々との触れ合い、気さくに街を案内してくれた地元のアーティストたち、、

私たちの会期と重なるように開催されていた、アートクラフトイベントの最終日に伺う事ができたのは本当にラッキー。由緒のある古い牧場で毎年行われているんだそうです。牧場オーナー自らも絵を描くアーティスト。
昔、厩舎だった場所をアトリエとして若いアーティストに開放しています。みんな生き生きしていてエネルギーを感じる、すごく充実した雰囲気で、自由な感じ。いいな。

自然との調和の中にアートがあって、アートは人々の生活の一部として根付いている。ここでは、ゆったりとした時間が、人々の心を育んでいるのだと思いました。

私って、こういうのを求めてるんじゃないかなぁ。。。

今、これを書きながらこんな風に思ってしまった。



都会に暮らしていると、時間の流れが早いような気がするの。

一日の終わりにやった感のない日が結構あるし、バタバタしてる割に物事が片付いてなくて...

日々の生活に追われて、自分の本当に追いかけてるものが見えなくなってしまう。。。そんな感じで。


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不思議な縁で繋がったSnapeの滞在は、出会う人々、見るもの全てから、とても大事なものを受け取った気がするんです。

一度立ち止まって、深呼吸できた旅。


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あの時の感じ、、いつか、かたちにできるかもしれない。
と、最近思えるようになってきた。


つづく。。。





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