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ライカM11モノクロームとアラサー会社員

2023年10月17日のこと。秋晴れの銀座に、私ことアラサー会社員はいた。それよりも1週間ほど前に電話があり「ライカM11モノクロームが入荷しました」と告げられる。もちろん腹は決まっていた。ライカQ2を購入して半年ほど。そこをゲートウェイとして(言い方)、私はここへ辿り着いてしまった。この駄文が、迷っているどなたかの参考になれば幸いである。


「決戦は火曜日」

プロローグ

到着したのはライカ銀座店。ここ数ヶ月、何度も訪れている(たぶん今後も)。それは店頭に置かれたM11に触れるためだ。それを繰り返しながら自問自答を続けていた。「本当にこれは必要なのか」と。しかし、この日は違う。迷いなく、私の名前で取り置きされているカメラを買いに来たのだから。その旨をお伝えすると、バックヤードからそれはやって来た。

自分の想像以上に外箱は小さい。店員さんが箱を開けて、中からビニールに包まれたそれが出てくる。「ご確認ください」ということで、ボディを手に持ってチェックをした。Q2と比べるとボディ自体はスリムに感じるが、質量はしっかり伝わる。これが、モノクロームしか撮影出来ないカメラ“ライカM11モノクローム”だ。ここにアイコニックな赤いロゴは存在しない。

「人生の中でも不思議な時間だった」

モノクローム

その日から使いたかったので、充電済みのバッテリーと同梱されていたそれを交換していただく(事前に電話済み)。加えて、自宅から持ってきた所有している唯一のMシステム用レンズ“エルマリートM f2.8/28mm ASPH.”とストラップの取り付けなどもお願いした。目の前で私のMシステムが完成していく。そして、支払いはあっさりと終わった。いや、そこはもう語るまい。

入店から退店まで40分ほどだったと思う。さっそく首からM11モノクロームを下げる。これが初めてのMシステムだ。ゆえに「まずはどうすべきですかね?」と店員さんに尋ねると「まずは開放で撮りましょう」と返ってきた。普通のカメラも満足に使いこなせていない私にハンドリング出来るだろうか。そんな不安を抱えつつ、でもどこかウキウキしつつ通りへ出た。

“Leica M11 Monochrom”

これまで


Leica M11 Monochrom + ELMARIT-M f2.8/28mm ASPH.

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