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4億円のカメラを見た / モネの焦点距離

4億円のカメラを見た

先月、偶然にもライカ銀座店の2階、プロフェッショナルストア東京で《第43回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」プレビュー》を見た。ウィーンで行われるオークションに出品されるカメラたちの内覧会。私ことアラサー会社員はカメラ自体も詳しくないので「ふ〜ん」ぐらいで見て回ったが、展示されていたあるカメラ2台の価格が気になっていた。それは、往年のハリウッドスター“ユル・ブリンナー”所有のライカMP black paintだ。

オークション自体は現地の11月24~25日に開催されたようだが、その後の顛末(オークション価格)は分からぬまま。と思っていたら、デジカメWatchさんの記事が出ていた。何とこの2台はそれぞれ約2億円で落札されたそうだ。つまり、私は計4億円のカメラを見たということになる。この記事を見て「ヒィィイイ!」と声が出たのは記すまでもない。そして、もう一生肉眼で見ることはないだろうとしみじみ思う。あらためて、貴重な体験だった。

「計4億円・・・・」

モネの焦点距離

上野の森美術館で開催されている『モネ 連作の情景』を見に行った。今年は何度かモネの作品を見ている気がする。上半期は国立西洋美術館の『憧憬の地 ブルターニュ』で、最近では国立新美術館の『テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ』で。ただ、単独での展示は初めて見る。モネといえば“睡蓮”のイメージがあるが(人によるだろうけれど)、初期はポートレートというか人物を含めた作品もあったようで個人的には発見だった。

こうした絵画は、当然ながら作家自身が見た光景だろう。それ(事や風景)を見ながら筆を進めていく。以前も記したかもしれないが、これらを1枚の写真として考えるとその焦点距離はどのぐらいになるのだろうか。もちろん作家の遠近感もあるし、正確に数値を出したいという話ではない。しかし「《ルーヴル河岸》なら高台から28mmかな」とか「《ジヴェルニーの積みわら》は90mmぐらい?」と“無駄に”妄想するのも1つの楽しみ方だと思う。

「《睡蓮》と人々」

これまで

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