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ライカM10-DとM11-Dが気になる冬

最近、漠然と「M10-Dも良いなぁ」と思っている。でも、USB-C端子とかは欲しいのでM11-Pを踏襲した“M11-D”が出たら嬉しい。ちなみに、M10-Dとは2018年11月に発売した背面の液晶モニターが《ない》ライカのデジタルカメラである。それ故、撮影してすぐにプレビューすることは出来ない。ざっと調べた感じ、スマホやタブレット専用アプリであるLeica FOTOSに接続すればその場でも確認可能なようだ。いずれにしても、イカれたカメラだと思う(すごく褒めている)。



フィルムカメラの心得

余談だが、富士フイルムのX-Pro3も液晶モニターがない。いや、正確にはボディに格納されており、ユーザー自身が操作しない限り液晶は見れない仕様となっている。こちらは2019年に発売されたが、直近では新品が販売店に入荷せず中古の値段が上がっている状態だ。コロナ禍や件の戦争などもあり部品製造が間に合わないのか、それらによって当初の販売価格が厳しくなったのか理由は定かではない。来年には後継機としてX-Pro4が出るのではないかという噂もあるようだ。いかに。

それにしてもフィルムカメラで撮影後のプレビューが出来ないのは当たり前に納得しているが、デジタルカメラだとそうはいかないのが面白い。おそらく「フィルムの不便さを解消してこそのデジタルだろ!」と私ことアラサー会社員を含めて多くの人が無意識に思っているのだろう。そこに一石を投じるというか、業界の“空気”などをあまり気にしていなさそうなのがライカというメーカーだ。「チンピングはスマートではない」のだと。チンパンジーの特殊な生活習慣などではない。

チンピング

私もM10-Dを調べていて知った言葉だ。“チンピング(Chimping)”とは《1枚撮影してはモニターで確認する所作を繰り返すこと》を言うらしい。デジタルカメラでしか起きない現代病とも言えようか(?)。で、私はもちろんやりがちだ。スナップでも何でもカメラはその瞬間を撮影しているので、それが自分の望み通りに撮れているのかすぐに確認したいという心境なのかもしれない。良ければ「やったー!」いまいちなら「もう一度」となる。しかし、少し変わり始めてもいる。

ピントは以前からどうでも良くなっていたが、最近は画角もあまり気にしなくなってきた。それは編集ソフトの技術向上も大きいし、M11モノクローム(以下:M11M)というレンジファインダー機を使い始めたこともある。レンジファインダーはデジタル一眼ほど正確にピントは合わせられないので、ある種の“諦め”も発生すると思う。また、ファインダーを覗いても私が使っている単焦点28mmのブライトフレームは激しく見づらい。なので、画角さえもあっさりと諦め始めている。

格好の良い落下

あとは自分の感覚のみ。そう書くとかっこいい気もするが、パラシュートを使って上空から降りる感じというか。空を飛んでいるのではなくて、自分で風を読みつつも良い感じに地面に向かって落下している。そんなイメージかも。結局は自分がどういう写真を撮りたいかのマインドでしかない。こんな気持ちから、最近はM10-Dが気になっている。つい確認してしまう“映え”などは忘れて、フィルムの現像が上がるまでのワクワクをデジタルで味わえるカメラだ。実にイカれている。

とはいえ、M11Mへの“お布施”が激しい音を立てながら落ちたばかりだ。私の口座は荒野さながらの状態となっている。加えて、現存するM10-Dは殆ど中古市場に出てこない。または出ても即完で、金額も安いわけではない(むしろ発売当時よりも高い?)。もしM11-Dが出たら、M11Mのリプレイスとして考えるだろうか。発売当時よりもLeica FOTOSや接続まわりは向上しているだろうし、もっと軽量に出来そう。現代の需要とは真逆(?)だが、ライカならやってくれることを願う。


これまで

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