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四流色夜空
2021年11月8日 17:17
一つ屋根の下、一軒家にそれぞれ見知らぬ四人が集められ、「鈴木」を名乗ることに。四人には多額の借金があり、それを返済するには一年間「鈴木」として暮らすだけでいい……。集められたのは四人だ。主人公の小梅、大学生くらいの青年、三十前半のスーツの男、そして五十過ぎの中年の男。主人公の小梅に母、青年に息子、スーツの男に夫、中年男におじいちゃんという役割が割り振られ、共同生活がスタートする。突飛な設定
2021年10月30日 21:14
『エモーショナルきりん大全』(上篠 翔、書肆侃侃房 、2021)フリッツ・ラングを引くまでもなく、ましてや西田幾多郎を引くまでもなく、あまつさえヘラクレイトスを引くまでもないし、もちろんパスカル・キニャールを引くまでもない。別にだれの言葉も引用も必要がない。なぜならここには彼の文字があるのだから。上篠翔の文章がある。だからそれについて語ろう。それ以外のすべては必要ない。少なくとも今は。なん