石榴矢昏(夜z)

創作を嗜むただの社会人。ふと思い出したように考えを吐きます。身の丈にあった生き方をしたい

石榴矢昏(夜z)

創作を嗜むただの社会人。ふと思い出したように考えを吐きます。身の丈にあった生き方をしたい

最近の記事

「この空白期間は何をしていましたか?」「心と体の休息です」

もうすぐ遅めの夏休みが終わる。 私に合わない要素の多かった前職で心身の疲れを感じる日が続き、今年の夏、ついに退職した。異動や休職など、負担を減らすほかの手段もあったのだが、今のうちにキャリアの軌道修正をしたいという思いもあり、この判断にいたった。 首都圏で1人暮らしをしている手前、収入ゼロの期間があまりに長いと不安なので、次の仕事が決まった状態で上司に退職の旨を告げたのだが、仕事が決まったうえでなるべく長く『空白期間』を作りたかったので、退職日はできる限り最速の日付で調整し

    • また、本の森が伐採された

      私は書店員でもなければ出版社の社員でもない、ただの本好きだ。 それでも周りの本屋が閉店する度に、嘆かわしい気持ちにならざるを得ないものだ。 地元に住んでいた頃も、足繁く通っていた書店が無くなったり、「駅からのアクセスが良く、よりコンパクトに♪」と謳いながら規模が縮小したりするのを何度か見た。 そして先日、近所の数少ない書店が姿を消した。 やはり電子書籍や通販の普及や、ショート動画などの短時間で消費できる娯楽が広まったことで、紙の本の需要が減ってしまっているのだろう。 (上

      • 3月後半分の日記、お休みします。

        今年の1月から、文章を書く習慣を増やすために半月ごとに日記を書いているのだが、今回分を一度も書いていないことに気が付いた。(3月27日現在) というのも、働く環境が変わったことで、3月に入ったころから仕事で体力を激しく消耗する日々が続き、最近はPCを開くことすら億劫になってしまっているのだ。 言ってしまえば、自炊やシャワーといった毎日のルーティンすらも面倒になり、ベッドや床から身を起こすまでに時間がかかっている。 現時点で私は正社員としてフルタイムで働いているのだが、自分

        • 日記まとめ【3月前半分】

          早朝の出勤と1,2時間以上の残業が当たり前となった今、心身ともに疲弊しているのが自分でも分かる……と、前回も同じようなことを書いた気がしないでもないし、自分のTwitter(あえてそう呼ばせてもらう)でもそのようなことばかり吐き出しているが、それくらい、仕事による疲れに日常を侵食されてしまっているのだろう。次のボーナスだけ貰って早く転職したい。 =============== 3月1日 病み上がりの散歩。快晴の空に爽やかな風、久々に浴びた陽の光がとても気持ちよかった。普段

          日記まとめ【2月後半分】

          寒暖差の激しさも相まってか、仕事の疲労が心身に現れているのが自分でも分かる。そんな中、マルチタスクが脳を疲れさせる一因になっているという情報を得て、まずは寝る前と寝起き、そして食事をしながらのスマホを封じるようにしている。食事と入浴時は上手くいっているので、このまま続けていきたい。 ======================= 2月18日 7時間は寝たはずなのにほとんど寝た気がしないのは、夢の中で見知らぬ子どもに馬鹿にされて疲弊したせいかもしれない。あるいはピルクルを飲

          日記まとめ【2月後半分】

          日記まとめ【2月前半分】

          この半月一番のトピックは間違いなく、仕事の環境の変化だった。通勤時間が伸びたことで自由な時間が削られるわ、また覚えなくてはならないことが増えるわで、心身共に疲れは溜まりがちだ。しかしそれでも、まるで古くなった殻を脱ぎ捨てるように、新鮮な気持ちに切り替えられたとも言える。 時々思い出されるのは、異動先でも頑張ってね、と言ってくれた人たちの笑顔だ。正直、頑張るのは少し疲れました。けどこんな経験も浅くてできる事もほんの一握りなペーペーを応援してくれてありがとうございます。 ==

          日記まとめ【2月前半分】

          日記まとめ【1月後半分】

          日付が飛び飛びなのはご愛嬌。結局、ピルクルミラクルの効果はさほど強く感じず、類似品を色々試す方向にすることにした。 ======================= 1月20日: カフェ併設のコインランドリー、生鮮食品を取り扱うドラッグストア、回転ずしのレーンに乗ってやってくるラーメン。現代の何でもアリ化しているものについて、ぼんやり考えた。寝起きのコンディションを良くしたくて半信半疑で買ったピルクルミラクルの効果が今から楽しみだ。美味しくてつい二本飲んでしまったが、本当は

          日記まとめ【1月後半分】

          日記まとめ【1月前半分】

          私は目標を立てるのが苦手だ。 否、厳密には「煩わしい」だけなのかもしれない。 学校の新学期が始まる度に個人の目標を書かされ、毎回「テストで全教科〇〇点以上取る」だとか「体力づくりを頑張る」だとか当たり障りのないものを適当に書いてやり過ごしたものだが、3日も経てば自分が書いた内容なんぞ覚えちゃいない。 テスト勉強の計画表も、何時から何時までこの教科のあの範囲…と図で書いたものだが、それに従って勉強した試しなどない。書いて満足。 と、学生時代は事あるごとに目標設定を強要され

          日記まとめ【1月前半分】

          『ロストタイム・カプセル』企画書

          キャッチコピー:君といるたび、失われた時間(とき)は増えてゆく。 第一話あらすじ 「タイムカプセルって知ってる?」 5年2組の教室で、輝元慧はクラスメイトの巻上マイに、一緒にタイムカプセルを埋めようと持ちかけられる。 とりわけ仲がいいわけでもないし、去年の遠足で酷いことをしてしまったにもかかわらず、何故?と彼は困惑しつつも、その提案にのることにした。 カプセルを埋める当日、いつ掘り起こすのか尋ねると、マイはこう答えた。 「赤い流星群が地上に降り注ぐ時」――。 5年後にや

          『ロストタイム・カプセル』企画書

          動機はいつも、「出来た方が楽しいから!」

          自分の家で上機嫌になると、ついつい口笛を吹いてしまう。 湯船に浸かってリラックスしながらだとそれは結構響き、やまびこのように反響して聞こえることもある。(おそらく気のせいなのだろうが) 口笛が吹けるようになったのはいつだったろうか。 子どもの頃は、口笛吹けない・風船ガム膨らませられない・なんか周りがよくやってた唇プルルルもできない…の三拍子だった。 できないところで特に日常生活に支障をきたすものでもないが、どうして周りはできて自分だけできないのだろうかと、何となく悔しかっ

          動機はいつも、「出来た方が楽しいから!」

          沿線の白昼夢

          視力を制限された病院の待合室ほど退屈なものが、この世にあるだろうか。 数ヶ月前に、眼鏡を作るための視力検査がきっかけで目のちょっとした症状が発覚し、その経過観察のために、某駅近くの病院へ定期的に通っている。 環境の変化によるストレスが原因か、あるいは過去の怪我の後遺症かは分からないが、処方された薬を飲めば恐らく改善する……と医師から言われている。 その経過観察に必要な目薬の副作用で、数時間の間だけ視力が大きく低下するということだ。 ある程度の範囲内の物体はハッキリ見え

          道尾とミチオ:読書記録『向日葵の咲かない夏』

          この作品が好きか嫌いかは別として、かなり強烈な物語だった。 巻末の解説やネット上の感想でも言われるように、人によって好き嫌いが大きく分かれる作品であり、読んだ後も(よくも悪くも)非常に心に残る物語となるだろう。 この時期にもぴったりな作品なので、これからの時期に強烈なミステリーを体験したい人には、是非おすすめしたい。(ただし、ややショッキングな部分もあるので、耐性の無い人はご注意。) ※この先は作品のネタバレを含むので、これから読もうとしている方、読み進めている途中の方

          道尾とミチオ:読書記録『向日葵の咲かない夏』

          お久しぶりです

          夜桜改め、夜zです。 ここへ来る最大の目的が無くなって以来、私自身もすっかり記事を書かなくなってしまっていました。(恐らく一年以上……) そもそもこのnoteの存在自体を知ったのも、ここへ来る理由でもあった、ある人がコミュニティを開いたのがきっかけ。 彼のコミュニティに足しげく通ううちに、自分も何か、日常で心を動かされたことや、読んだ本の感想、そして読んでくれる人たちに伝えたい自分なりの考え等々を発信してみたいと思い、文章を書く練習も兼ねて筆を執りました。 再開を心待ちに

          世界で一番愛すべき死神

          『音楽に異常なまでに執着し、一見クールだが言動がどこかずれている雨男』。 ここまで簡潔に、その印象的なキャラクターを説明できる死神が今までいただろうか。 伊坂幸太郎さんの著書『死神の浮力』は、彼の数ある傑作の中でも私が特に好きな作品の一つだ。 物語は、娘を殺害された有名な作家・山野辺遼とその妻・美樹がマスコミの記者たちに家を囲まれているシーンから始まる。 このマスコミ達がとにかくしつこい。山野辺夫妻をノイローゼにさせてしまいそうなくらい。 現代のマスコミを皮肉ってい

          世界で一番愛すべき死神

          パズルのピースと音符を集め、いざ魔女退治

          小学校の入学祝いでDSLiteと『おいでよどうぶつの森』を買ってもらって以来、私はずっとゲームが好きだ。 最近はやることが多くてなかなかゲームに手が回らず、スマホゲームのログインすらもおろそかになってしまっているが、特に小中学校の頃は、ゲーム中毒寸前と言ってもいいほど熱心にゲームをやっていた。 当時の友達との遊びといえばやはりゲームが中心で、よくマリオの通信プレイやポケモンバトルに熱中したものだ。 そういえば、去年あたりに中古で買ったブラック2がまだ途中までしか進んでな

          パズルのピースと音符を集め、いざ魔女退治

          夜空に主張する音楽たち

          皆さん初めまして、夜桜です。本サイト初投稿です。 数か月前にnoteを始め、様々な投稿を見ているうちに、自分も日常の中で考えたこと・感じたことの中で世に発信したいことを記事としてまとめてみたいなと思い、筆を執らせていただきました。 慣れない部分も多く、拙い記事になってしまうかもしれませんが、読んでいただけたらとても嬉しいです。 今回は、先日行ったプラネタリウムでの体験をきっかけに、範囲はかなり狭いですが、娯楽における音楽についての考えをまとめてみました。 -index

          夜空に主張する音楽たち