家族をビュッフェにつれていこう。
小学校まで一人称は「ボク」でした。
中学校にあがるタイミングで「オレ」を使うようになった。
初めて「オレ」を使ったときに感じた脇汗のじんわり感は、今でも思い出せそうな気がする。
小学校からの友達は、おそらく心の中で思っただろう。
「似合わへんしやめとき」というツッコミをもらうこともなく、比較的すんなり一人称のアップデートは完了した。スマホのアップデートを開始したときに、残り時間1時間と表示されていたので、他の作業を進めていたが、気になってふとiPhoneに目をやると知らん間にアップデートが完了してたみたいな感覚。
みんなの静かな気遣いのおかげで、それ以降の人生において「私」「僕」「ボク」「オレ」「俺」の一人称をTPOに応じて使い分けることができるようになった。
*
使い慣れたモノを変える瞬間ってのは、妙な小っ恥ずかしさがある。
ボクからオレ。
ブリーフからトランクス。
トランクスからボクサーパンツ。
お母さんからオカン。
ズボンからパンツ。
パッチからタイツ。
スパゲッティからパスタ。
"笑"から"w"。
*
最近、ビュッフェに行った。
・・・ビュッフェて。
自分で言うてて、恥ずい。
心の中の保守派がざわつく。
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おとんとおかん、嫁、子供を連れてビュッフェへ。
予約の段階からオカンは引っ掛かっとった。
*
ビュッフェとバイキング。
調べてみた。
一応違いはあるらしい。
*
さてホテル着。
レストラン受付にて。
髪の毛びっしー決まってるお兄さんの言われるがままに席に案内される。
席に座ると「それではごゆっくりお過ごしくださいませ」的な言葉をかけてもらう。なんともビュッフェ感のある言葉だ。髪の毛びっしーお兄さんが受付へ戻っていく。
束の間放置プレイされる一同。
ええとこに慣れてない一同。
なんと心細いこと。
次に来たのは、髪の毛キュルンキュルンのお姉さん。
飲み物の案内をしてくれる。
念のため聞いてしまう。
キュルンキュルンが優しく微笑みながら答えてくれた。
*
ちょっと前まで食べ放題は「バイキング」でした。
35歳になって「ビュッフェ」を使うようになった。
初めて「ビュッフェ」を使ったときに感じた脇汗のじんわり感は、今この瞬間、はっきりと思い出せる。
あのとき、家族は心の中で思っただろう。
「似合わへんしやめとき」というツッコミをもらうこともなく、比較的すんなりバイキングからビュッフェへのアップデートは完了した。
うむ。
使い慣れたモノを変える瞬間ってのは、やっぱり妙な小っ恥ずかしさがある。
・こぼれ話
食べ放題といえば。。。
「食った食った〜!元とったわ〜!」「元取った?取ってない?」みたいな貧乏くさい話題が出る。食べ放題の定番セリフ。「ええ歳して別にそんなこと気にせんでもええやん」と思ったりもするが、ないならないで寂しい。それくらいの庶民的な話を恥ずかしげもなくするのが親父だし、我々よよ家である。兎にも角にも、親父もおかんも喜んでたようで何よりである。
・最後に一曲
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