決断に悩んだ時に、頼りになる相手[未来側の住人]
鉄砲玉か?と思えるほど、決断から行動まであっという間の人もいれば、長いこと決断できない人もいます。人それぞれ意思決定にかける時間があると思うのでなんとも言えませんが、一般的には「素早い決断」を求められます。しかし、「素早い」に固執すると落とし穴が待っています。そんな時、頼りになる人について書きました。
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すぐに決断できたり判断できて、行動に移せる人をよしとする言葉を聞いたことがあります。
経営者が読むような本にも、そういうことが書いてあったような・・・
意思決定の時間は短いに越したことはないのかもしれません。
決断できずに、モヤモヤしていると掴めるはずだったチャンスがつかめなくなってしまうから。
だから、早く決断して実行する方がよい。
そう言われると、そのような気もします。
でも、それと熟考しないのとは意味が違います。
判断までのスピードを重視してしまうと、「なんとなく…」を採用する結果になりますよね。
この、「なんとなく」で選んで問題ない時と、問題ある時がありますので「判断までのスピード」を評価指標にするのは危険なのです。
「なんとなく」で判断する時、どんな思考になっているでしょう。
それは、過去の記憶や経験に基づいた選択です。
習慣に従っただけですね。
習慣に従って構わないケースはもちろんあるので、それが良いとか悪いとかを言うことはできません。
習慣に従う、というのは「過去の自分の支配を受ける」と言い換えることもできますね。
習慣に従い「なんとなく」で判断すると問題なのは「現状で問題を抱えている案件」に対してです。
人間関係で悩んでいたり
仕事のことで悩んでいたり
そういう時ですね。
過去の習慣の延長線上に現在があるわけなので、現在抱えている問題に対しては、過去の意思決定過程は通用しないですよね。
そういう時は、過去の自分ではなく「未来の自分」をあてにしてみましょう。
自分が望む「未来の自分」だったら、
どんな選択をするだろう?
どんな意思決定をするだろう??
そうやって考えてみるのです。
こちらでも記事にしています。
それは、スピードは出ないかもしれません。
傍目にはウジウジ悩んでる、と捉えられるかもしれません。
でも、それは最初だけです。
「未来の、ありたい自分」がはっきりしてくると、「ありたい自分ならどんな選択をするか」が決まってきます。
それが決まれば、選択や決断に迷いは生じなくなります。
経営者やリーダーで、時間をかけずに決断して実行に移すことが賞賛されるケースもあります。
それはきっと、「過去の数々の経験」によるデータの蓄積もそうですが、「未来像」がはっきりしているからだと思います。
過去を受け止め、未来の自分に結び付けられていると、スピード感のある決断と行動につながるのです。
時間をかけて、よくよく考えていても、それが「過去の習慣(思考)」の中で行なっているのであれば、問題解決に結びつかないことでしょう。
かといって、「経験したことない」何かに突然チャレンジするのはギャンブルです。
意思決定は、スピードだけで評価されるのでもないですし、奇抜さでもありません。
未来の「あるべき自分」を「現在」に連れてくる感覚とも言えるでしょう。
現在の自分が過去側なのか未来側なのか、それは自分の内側を覗いてもわかりにくいものです。
そこで、外側を使いましょう。
関係のある人
身の回りの物
使う言葉
などです。
そうやって現状把握をしながら、未来側に近づこうとすることで「スピード感があり、且つ自分が望む」意思決定になっていきます。
自分の理想に近い人(未来側の住人)の意思決定を真似するのも良いですね。
脊髄反射のように行動に移す人や、
考えに考えてなかなか行動できない人が
いるかもしれません。
ぜひ、未来側の自分の声を聞いてみてください。
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