【今日の名曲】 相本久美子「チャイナタウンでよろめいて」 【チャイニーズ・テクノ】

歌:相本久美子
作詞:松本隆
作曲:穂口雄右
編曲:矢野誠
1979年2月25日発売

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高校生のときに初めてABCラジオ「ヤングリクエスト」で聴いてショックを受けました。
阿久悠は「津軽海峡・冬景色」で、「俺はたったの2行で東京から青森までジャンプした」と自慢していたが、
この「チャイナタウンでよろめいて」で松本隆は「たった3行で、男女の出会いからキスまで」を描いている。やはり天才だ。

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実にスピード感あふれる歌詞。それに合わせてか穂口雄右(キャンディーズの楽曲で有名)の曲もアップテンポでよろしい。
穂口雄右は、グルーサウンズのバンド「アウトキャスト」のメンバー。
せんだみつおが中学の同期生で、同じクラスになったことはなかったが、家が近所で仲が良かった、という。

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イントロの女の子の可愛らしい「チャオ!チャオ!」というコーラスをはじめ、まさにチャイニーズ・テクノポップともいうべき編曲を施したのは、名アレンジャーで名作曲家の矢野誠。矢野誠は1974年(昭和49年)、プロデュース相手であった矢野顕子と結婚。1979年(昭和54年)に離婚したが、一男をもうけている(長男は、元妻の再婚相手である坂本龍一の養子となっていた時期がある)。元妻は矢野と離婚後にも、矢野姓を用いて音楽活動を行っている。

矢野誠は、1970年代初めからオリジナル・ムーンライダーズ(元はっぴいえんどの松本隆を中心とした、現在のムーンライダーズの前身バンド)のオルガニストを担当していた。

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この「チャイナタウンでよろめいて」は長い間「CD化」されなかったが、2010年に受注生産のみで限定発売されたベストアルバムの、ようやく収録された。

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