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1960~1990年代の「サブカルチャー」について。

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1960~1980年代の「サブカルチャー」についてご紹介いたします。音楽なら、テクノポップから筒美京平、大滝詠一など。シティポップからGS、アイドル歌謡曲まで。アート、文学。ゲー…
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#映画

【バットマン死亡説】99%の人が気づかないダークナイトライジングがバッドエンドである理由【オッペンハイマー】

ノーランの新作が『オッペンハイマー』であることを考慮すれば、『ダークナイトライジング』はただのハッピーエンドではないことが見えてきます。 *本稿はかなりシリアスな解釈をしていますので閲覧にはご注意ください。 #ネタバレ ▼あらすじ(99%の一般論):ベインがゴッサムシティで中性子爆弾を起動します。バットマンはゴードンやキャットウーマンと協力してベインとタリアを倒し、中性子爆弾を入手しますがもう爆発は止められません。起爆装置を単体で解除できるパヴェル博士をベインが殺害して

タイムマシーンの如く

80年代アメリカの夏休み映画といえば、1985年7月3日公開の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(日本ではお正月映画だが・・・)。 その主題歌は、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「パワー・オブ・ラヴ "The Power Of Love"」で定着しているが、最初にこの映画の主題歌の依頼を受けたとき、映画音楽の仕事に関わった事がなかったことと「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というコンセプトにヒューイ・ルイスは乗り気ではなかったという。 「ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース=主人公

映画眼鏡化計画👓️

「七人の侍👓️ 」⁡(海外版ポスターver.)⠀ 👓️⁡⠀ Instagramでの名画眼鏡化計画投稿300記念🎉(noteさんでは映画眼鏡化計画👓️)日本映画いや世界映画史においても大傑作と評される黒澤明監督「七人の侍」を眼鏡化です。⁡⠀ 👓️⁡⠀ もっと早く眼鏡化の予定でしたが、日本版ポスターが眼鏡化に不向きなモノばかりで😨よ~やく海外版ポスターからの眼鏡化に成功です❗️⁡(一人隠れて六人に見えるのが惜しい💦)⠀ 👓️⁡⠀ 時は戦国時代。ある山間の農村の村人たちは野武士達の

『逆風は 振り返れば追い風になる』

【ジャッジ!】コメディタッチですがむちゃくちゃ豪華キャストですねー!“広告代理店”で働くビジネスマン達の物語です。お恥ずかしながら、“広告代理店”って、何をしている会社なのかよくわかっていなかった私ですが、この映画を見ると、少しではありますが理解することができました。電通や博報堂、世間一般でいう憧れの大企業なわけですが、なるほど、こういうお仕事なワケですね(笑) 日本を代表する広告代理店、「現通」で働く太田喜一郎(演:妻夫木聡)は、やる気は十分ですが仕事でなかなか成果を出せ

『ゴジラ-1.0』を観た海外の人々の反応

ネタバレになります。映画を未見の方はご注意! 私はこの映画で初めて、戦後の機雷掃海作業を知りました。 銀座の街並みやラジオの上に置かれた電圧調整器など、細かい部分まで丁寧に作られた作品という印象です。この映画をきっかけに、戦争や戦争直後の歴史に改めて関心を向けた人も多かったのではないでしょうか。 さて、映画館以外でも配信やディスクで『ゴジラ-1.0』が観られるようになり、より多くの人がこの作品を楽しめるようになりました。(それでも、大きなスクリーンで鑑賞可能な機会があれば

ヤンキースの5番を空振り三振に仕留めた、マリリン・モンローの記録と記憶(4)僕たちみんなのマリリン・モンロー

『ピンチの後に、チャンスあり』も、また然りであった。 1954年2月13日、夜空に輝くハネムーンの甘い月光に包まれていたはずの旅路である。マリリンはしかし、悔し涙をポロポロ溢しながら、目の前で猛烈に憤るジョーに負けじと歯向かった。甲高い声で浴びせんとする野郎の痛烈な口撃のスウィングは、常軌を逸し、結局、空しく空回りするばかりだった。結果、新郎を空振り”STRUCKん OUT(三振)”に仕留めた新婦は、事実上、新婚夫婦のマウンドからも降板してしまった、と云う攻防であろう。  

漂流教室 No.21「ウルトラマンは構造主義がお好き」

時間だけはたっぷりあるので映画を見てきました。 私は¥1000で映画鑑賞できます。 いえいえ、年齢がいったからではありません。 とある会社の株主だからです。(最小単位の100株だけね) 映画鑑賞ができるだけではなく、Sサイズのドリンクまで付いてきます。 ビバ、イオ○! ということで、「シン・ウルトラマン」を鑑賞。 うん、おもしろかった。 少々ストーリーが走りすぎるキライはあるものの楽しい時間を過ごせました。 内容に関するお話はしませんが、 「おお!」 と思ったことが二つ。

【秘話】🪓キューブリック監督「シャイニング」(1980)の製作秘話を描く新作ドキュメンタリーを、7月23日午前3時から「ユーチューブ」で無料配信!

スタンリー・キューブリック監督「シャイニング」(1980)の製作秘話を描く新作ドキュメンタリー「Shine On – The Forgotten Shining Location(原題)」が、キューブリック監督の公式YouTubeチャンネルで公開されることがわかった。 キューブリック監督の誕生日である7月26日午後7時(英国時間/日本時間は27日午前3時)から配信される。 英NMEによれば、スタンリー・キューブリック財団の承認を得て製作された「Shine On – The

【映画感想文】「うんこ召し上がれですわ」中島らも原作の未配信でDVDも出ていない映画が嘘みたいに面白かった - 『Lie lie Lie』監督:中原俊

 それはYouTubeのレコメンドで勝手に流れてきたんだと思う。公式なのか、定かではないからリンクを共有はしないけれど、ある映画のワンシーンだった。  テレビのトーク番組らしき落ち着いたセットに若き日の豊川悦司と佐藤浩一が座っている。向かいには評論家然としたおじいさんが座り、ある文学作品について語っている。  これに対して、インテリっぽい豊川悦司が答える。  状況を察するに豊川悦司と佐藤浩一はペイシェンス・ワースという女性の霊を降臨させて、電算写植機でなんらかの文学作品

この『カンバセーション…盗聴…』が!

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【アート】🐾『れいわ新選組』の山本太郎代表が着ているピンクの法被は、映画監督の岩井俊二さんのプロデュースなんです。

かわいいデザインですね。 岩井監督も、山本代表が政治家を辞めたら、自分の映画に出演してほしいのかしらん。 山本太郎代表には、映画で「金と利権と裏金しか考えていない悪徳政治家」を演じてほしいな。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ #れいわ新選組 #山本太郎 #法被 #ピンク #岩井俊二 #映画監督 #役者 #映画 #アートディレクション #プロデュース

精神科で有名な妄想事例は社会の真実(意図的なレッテルとしての妄想扱い)かもしれない話

 小説や映画では、社会の真実、政府が隠したいことは妄想として扱われ、知って口にした者は精神病院で監禁されるというものが多い(上の画像は、映画バック・トゥ・ザ・フューチャー2 社会の真実を知っている博士が精神病院に監禁される)。  現代社会で、広く流布された妄想事例としては電波系というワードが存在するほど有名なものがあり、精神科が電磁波関連の技術を妄想として扱っている。  人が本当に集団で同じ妄想を言うのだろうか? 集団を説得出来るものは妄想とは言わないはずだ。もし、集団を

【音楽】🎹大貫妙子と坂本龍一の共作『UTAU』。3週間、限定、劇場上映。

すばらしい映画だ。 『UTAU』は坂本龍一のインストゥルメンタル曲に大貫妙子が新たに詞を付けたり、坂本が歌っていた自作曲を大貫が歌ったり、大貫の定番曲を坂本が改めてピアノ伴奏に編曲し直したりという、二人の濃密な共同作業から誕生した作品。 スローなテンポの楽曲が並び、アルバム全体には凛とした空気感がみなぎっているのが特徴だ。 公演のオープニング「TANGO」から、そんな独特のテンションがステージ上に張り巡っていく。大貫のクリアーな歌唱がスクリーン上に定位する様は実に生々し

ヤンキースの5番を空振り三振に仕留めた、マリリン・モンローの記録と記憶(1)”STRUCK OUT…”

まえがき、 このnoteは、佐山和夫さんの著書『ディマジオとモンロー 運命を決めた日本での二十四日間』(河出書房新社)や、筆者所有の日米野球雑誌etcに、推察や憧れを交えた《野球浪漫解説》である。そんなジャンルあるのかミステリアスですが... 「三振(struck out)だったわ…」 振り返って、そう洒落ながら笑ってみせたマリリン・モンローと、元ニューヨークヤンキースのジョー・ディマジオとの初デート対決は、1952年3月4日のディナーに実現した。その後暫く、友人達に冷やか