タク

地方の高校で国語を教えていました。定年後は国語しか教えない小さな学習塾を経営。ほんの少しの労働と競馬、散歩、お絵かき、家事の日々を送っています。

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    • 国語教師・司書教諭のおすすめ図書

      元地方の公立高校の国語教師。 コロナ禍の休校中、校内のシステムを使って生徒達に推薦図書を配信していました。学校再開後も折りに付け、本のおすすめをしていました。 noteでは、高校生に向けてのおすすめに加えて、ちょっと大人向けの本もおすすめしたいと思います。 マニアックに走るきらいもありますが、それでもよろしければ覗いてみて下さい。

    • 漂流教室

      元・高等学校の国語教師。 授業では扱わないような古典や文学についてのアレコレをご紹介します。

    • 国語教師の雑感(こうるさいおっさんの繰り言)

      元国語教師です。国語なんて扱っていたからどうも日本語の使い方が気になって仕方がない。 職業病ですな。 で、言葉の使い方をはじめとして、最近の世の中の、ちょっと気になることをお伝えします。 あなたにも「そうだよなあ」と思えることがひとつでもあれば、よろしいのですが・・・

    • 保健室から

      元国語教師。高等学校の保健室にいました。生徒諸君や先生方が感染を免れますようにと、校内で駄文を配信していたものをご紹介します。。

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    漂流教室 No.47 「『源氏物語』から「空海」」

    桐壺更衣は帝の寵愛を一身に受けちゃったので、 「まるで楊貴妃のようだなあ」と言われてしまいました。 楊貴妃は美人の代表なんだから褒められてるのかな? というと、そうじゃない。 楊貴妃にご執心のあまり公務を全くしなくなって、 ついには国を危うくした玄宗皇帝みたいになっちゃうぞ! という、非難ですね。 国を傾けてしまうほどの美女。 こういう人を傾城(けいせい)とか、傾国とか言います。 決して体重の増加でお城が傾いた女性のことではありません。 傾城の美女楊貴妃と公務ほったらか

      • 漂流教室 No.46 「エンミ?」

        テレビで、いわゆるグルメ番組や料理番組、それから旅行番組なんかを見ていると、おいしそうなお料理をおいしそうに食べていらっしゃいます。 で、どこがどうおいしいのか伝えてくれる。 さて、伝え方のお上手な方もいらっしゃれば、 何を食べても「おいしい」しか言わない方もいらっしゃる。 まあ、仕方のないことだと思って見ています。 味を言葉で伝えるって難しいでしょうねえ。 私なんかまず無理だと思います。 そんな私が、こんなことを言うのはおこがましいのですが、最近どうにも耳に触ってしか

        • 漂流教室 番外 「おめでとう!」

          所要がありまして、市役所に行ってまいりました。 おお、なかなか混んでいます。 私の整理券が「1031」番で、現在のお呼び出しが「1020」番。 あと11人ですな。 病院に行くときは文庫本を持っていくんですが、今日は持ってこなかった。 しまったなあ、と思いながらスマホを眺めておりました。 ツイッターを覗いたり、もちろんnoteを見たり… まだまだ順番は回ってこない。 ちょっとあたりをきょろきょろすると、 「おお?」 なんと元同僚のRYOUKAちゃんではないか! 昨年3月、

          • 漂流教室 No.45「消毒が必要?」

            先日、塾で授業をしているとノックの音がトントン。 「おや、誰であろうか?」 とドアを開けると、去年一緒にお仕事をしていたM先生がいらっしゃる。 授業中のこととて、十分に久闊を叙するのもままなりませんでしたが、 久しぶりに元気そうなお顔を見ることができてよかった! 私、退職してから元の職場には一度も行っていません。 まあ、それが普通と言えば普通なんでしょうが。 私としては懐かしの元同僚の方々にはお会いしたいのですが、 なにせ「学校」というところへはもう行きたくない。 特に

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            漂流教室 No.44「感じ?」

            あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。 新年早々に申し訳ないんですが、ちょっと気になる言葉がございます。 会話の流れの中でこういうい表現を使う方がいらっしゃる。 「お昼ご飯はサイゼリアでパスタを食べる感じ?」 「パスタを食べるの?」 ならいいんですが、なんで「感じ?」が付くんでしょうか? 「感じ」って何? 「パスタを食べる」のと、 「パスタを食べる感じ」とは、意味するところが違うのか?一緒なのか? 私は同じだと思います。 日本語には婉

            漂流教室 No.43 「『源氏物語』から『ぶんしゅう』」

            白居易は日本で最も親しまれている漢詩人の一人です。 彼の詩集に『白氏文集』というのがございます。 私の若いころは『はくしもんじゅう』と読むように、と習ったんですが、 どうも実際には平安時代から『はくしぶんしゅう』と読んでいたらしい。 ということで、授業では『はくしぶんしゅう』と言ってきたんですが、 定年少し前に学校の廊下を歩いていると先輩教員の授業が聞こえてきました。 定年少し前の私から見て先輩ですから、とうに定年は過ぎていらっしゃる。 「再任用」という制度で働かれている先

            漂流教室 No.42 「『源氏物語』から『豚の脂』」

            さて、玄宗皇帝は首尾よく息子の嫁さんを奪い取りました。 わざわざ一度出家(?)させてそれから還俗させてという、手間暇をかけて自分の妃にしたんだから、そりゃあたいそうなご執心です。 楊貴妃を温泉付き別荘に住まわせ、楊貴妃のために大増築もおこなったということです。 その別荘が有名な「華清宮」。 もともとは「温泉宮」だったんですが、玄宗皇帝の時代に「華清宮」に改めました。 で、温泉を「華清池」と呼ぶ。 この温泉の楊貴妃入浴シーンが、あの「長恨歌」の中でこう歌われています。 春寒

            漂流教室 No.41 「『源氏物語』から『楊貴妃』」

            中国史上最高の美女、世界史上でも有数の美女、楊貴妃のお噂を少々。 なるほど、確かに美人だったんでしょう。 何人もの男を夢中にさせたんですから。 ただ、現代人の感覚ではどうかな? すらりとした美人ではなかった、とも言われています。 かなり豊満だったとか。 貧しい時代や貧しい国ではみんながおなかいっぱい食べられないから、 ガリガリが標準仕様。 豊満だということは裕福だということ。 逆に言うと、裕福だったら豊満じゃなきゃおかしい。 楊貴妃はさぞかし豊満であったと思われます。

            漂流教室 No.40「『源氏物語』から『ご寵愛』」

            上達部、上人などもあいなく目をそばめつつ、いとまばゆき人の御覚えなり。 唐土にも、かかることの起こりにこそ、世も乱れ悪しかりけれと、やうやう天の下にもあぢきなう、人のもて悩みぐさになりて、楊貴妃の例も引き出でつべくなりゆくに、いとはしたなきこと多かれど、かたじけなき御心ばへのたぐひなきを頼みにて、交じらひ給ふ。 上達部、上人なども困ったことだと目を背け、実に正視に堪えないほどのご寵愛ぶりである。 中国でも、こういうことが原因で、世も乱れ悪くなったのだと、しだいに世間でも苦々

            漂流教室 No.39 「『源氏物語』から『下臈』」

            同じほど、それより下臈の更衣たちは、ましてやすからず。 同じほどの身分、それよりも下位の更衣たちはなおさらのこと落ち着いてはいられない。 (訳…私) 「下臈(げろう)」とはもともとお坊さん関連の言葉です。 「臈」というのがお坊さんの夏の修業を指すらしい。その修行回数が少ないお坊さんのことを「下臈」と呼んだ。 もちろん「下臈」もいれば「上臈」もいらっしゃる。 修行回数の多いベテラン僧侶ですね。 ここでは、「下臈」は身分が低いという意味で使っています。 宮中ではよく使われたよ

            漂流教室 No.38 「『源氏物語』から 『めざまし』」

            はじめより我はと思ひ上がりたまへる御方がた、めざましきものにおとしめ嫉みたまふ。 はじめから自分こそは帝のお寵愛を得ようと入内なさった方々は、くだんの更衣を目障りなものとさげすみねたまれた。(訳…私) 「自分こそは天皇から愛されるぞ!」 と思っていたのは女御さんたちでしょうね、やっぱり。 なんといっても身分が高い。 身分こそプライドの根源! 現代でもこういう人はいます。 身分制度なんかとっくになくなったはずなのに、いまだに家柄だの、肩書だのでマウントをとろうとする人。

            漂流教室 No.37 「古典を少々 『源氏物語』から 『ときめく』」

            いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。 「いったいどちらの帝の御代であったろうか、女御や更衣がおおぜいお仕えなさっていた中に、さほどのご身分ではないおかたであって、たいそう帝のご寵愛を受けなさった方がおいでであった。   訳…私」 「すぐれて時めきたまふ」を 「たいそう帝のご寵愛を受けなさった方」と訳しました。 つまり「時めく」は「帝のご寵愛を受ける」とした。 長い訳ですね。4文字が9文

            漂流教室 No.36 「古典を少々 『源氏物語』から」

            紫式部のブームがやってくるそうです。 きっかけはNHKの2024大河ドラマ。 吉高由里子さんが主人公の紫式部役で、柄本佑さんが藤原道長役。 紫式部は「まひろ」という名で登場するとか。 私にとって吉高さんはTVドラマ「ガリレオ」の刑事さん。 「ガリレオ」は柴咲コウさんもよかったなあ。 「蛇にピアス」も見たけれど、なんだかよくわからなかった。 小説はおもしろかったですね。 ヒロミさんはNHKの「花子とアン」がよかったぞと、言うておりました。 紫式部の本名については藤原香子(か

            漂流教室 No.35 「後期高齢者」

            ヒロミさんのお供で久しぶりにコンサートに行ってまいりました。 「Kazumasa Oda Tour 2022 こんど、君と」 小田和正さんですね。 ヒロミさんは筋金入りの小田ファンです。 オフコース時代からずーっと。 だからもうかれこれ〇〇年です。(〇〇には適宜お好きな数字を入れてください) コンサートツアーにはすごく詳しい。 「〇〇の時のツアーではオープニングが××で、これこれの映像がバックで…」 「▽▽のツアーではアンコールがこの曲から始まって…」 一度のツアーで2

            国語教師・司書教諭のオススメ図書  万城目学さん『あの娘とQ』

            万城目さんです。 『鴨川ホルモー』です。 『鹿男』です。 『しゅららぼん』です。 『あの娘とQ』も安定の万城目ワールドです。 万城目さんの作品を読むたびに思うのは、 「なんでこんなことを思いつく?」 ですね。 もちろん、すべての作家さんの、すべての作品世界は私なんかには思いもつかないことばっかりですが、それにしてもなんでこんなことを思いつくんだろう? 一歩間違えば、ただの荒唐無稽なバカ話になっちゃうところを、こうもおもしろい小説に仕上げるのは万城目さんならでは、です。 だ

            漂流教室 No.34 「湯上りびいる」

            めっきり涼しくなってまいりました。 朝夕は寒いぐらいです。 夜の仕事(なんか、意味ありげだな)になってから、終業後はまっすぐ帰宅しています。 塾の授業が終わるのが7時半とか8時半。 生徒を送り出して、私もすぐさま帰ります。 家まで車で15分ぐらい。 いままではすぐにシャワーして、びいるをグイ!だったんですが、 ここ数日、シャワーだけではちと寒い。 で、湯船につかっております。 で、湯上りにはびいる! これは1年365日を通して不変です。普遍です。 もともと、私の父がびいるば