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漂流教室 No.63 「『源氏物語』から花山天皇」

震度7の大地震から3日経ちました。
まだまだ油断は禁物。
少なくとも一週間は同じレベルの地震が起こるかもしれないと言われています。
人間にとっての一週間は結構長いものですが、地球にとってはほんの一瞬。
少しづつ日常を取り戻しながらも、すぐさま避難できるように用意しておきたいと思います。

さて、タイトルには『源氏物語』とは書きましたが、
今回は『源氏物語』ではなく、現実世界のお話を。
NHKの大河ドラマ「光る君へ」にも登場する花山天皇をご紹介します。

まず、花山天皇その人の前に、お父上の冷泉天皇に登場していただきましょう。

冷泉天皇は第63代の天皇で、967年から969年までの2年間在位なさっていました。
この方が奇行の宝庫。
〇即位式の際、冠が重いと言って駄々をこねた。
〇蹴鞠をし続けて、しまいには足の指から血が噴き出した。
〇建物の屋根に上って降りてこなかった。
〇御所が火事になった際は、避難の牛車の中で大声で歌い続けた。

極めつけはこれですね。
〇父である村上帝への手紙の返事として墨痕鮮やかに男根を描いて送った。
なんでそんなもんを描いた?

現代風に言えば、なんらかの発達障害があったんでしょうか。
でも、すごくイケメンだったとか。

で、花山天皇はその息子さんです。
第65代の天皇で、968年生まれ、在位は984年から986年。
つまり16歳(数えだと17歳)で即位したんですね。
そして2年後には退位。
18歳ですよ。若すぎる・・・

花山天皇にもいろんな逸話があります。
〇即位式の際、冠が重いと言って駄々をこねた。
〇朝餉の間(食堂)で馬に乗った。

そして極めつけはこれ。
〇即位式の際、高御座に女官を連れ込み性行為に及ぶ。

Wikiさんからお借りしました。

高御座(たかみくら)は即位式で天皇が着座するところです。
こんなところで、そんなことを・・・

花山天皇も父帝に似て、すごくイケメンだったらしい。
やはり父帝の資質をそっくり受け継いでしまたんでしょうか?

いや、私は花山天皇の逸話には結構フィクションが入っていると思います。
花山天皇って、実は本気で政治改革に取り組んだ実務派天皇なんです。
では、どんなことをしたかというと・・・

お話が長くなりそうなので、それは次回に。


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