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『申し訳ありません、御社をつぶしたのは私です』の備忘録と読んで気づいたこと+α


こんにちは、youmeiです。

今日は、本の感想を書いてみようと思います。


今日の本はこちらです。


この本との出会いは、他の本を読んでいるときに参考文として書かれていたからでした。


本のタイトルに興味を持ち、読んでみることにしました。

中身はコンサルタントの方が業界や裏話を書いた本でした。



今日の本は、

読んでから時間が空いてしまった本でして、

私の主張や本の引用や参考が明確にできないかもしれません。


また感想だけでなく、本を読んで気づいた点も書いていこうと思っています。


この点をご了承していただけると幸いです。




コンサルタントってそもそも何?


コンサルタント(英: consultant)は、コンサルティングを行う個人・会社。顧問相談役

Wikipedia ”コンサルタント”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%88


江口克彦によれば、過去の資料や競合他社の実例を基に既に標準化されているパターン化された形式から戦略報告書としてまとめる業務を行い、契約した企業の相談相手となるようならば、これは「理屈と過去の数字で報告書をまとめ提言する評論家

Wikipedia ”コンサルタント”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%88


Wikipediaによると、評論家のようです。

日本では資格や免許が必要ないらしく、誰でも名乗ることができそうです。


となると、何を持って判断すればいいのか考えてしまいますよね?


なんとなく名前の響きで「すごい人なのかな?」と思ってしまいますし、

これに学歴や経歴が凄ければ思わず、信用してしまうかもしれません。


実際のところはどうなのでしょうか?



『申し訳ありません、御社をつぶしたのは私です』の備忘録

コンサルタントとは芝居で商売している

それらしい言葉で専門用語を使いコンサルタントの商品を売り込んでくる

その商品(※)は正しいか疑わしいものが多数
※〇〇モデル、〇〇プロセス、プログラムなど

『申し訳ありません、御社をつぶしたのは私です』


本を読んで驚いたのは、実際には効果があるかどうかわからないにも関わらず、モデルやプロセスなどの商品を提供していることでした。

なんの根拠もないそうです。


下手をすると、うまく行っている経営に水をさすこともあったかもしれません。


おそらく効果はコンサルタント自身もわかっていないのではないのでしょうか?

中には専門外の分野のこともしていたようですから、怪しいところですよね。


数人のコンサルタントが歪んだ流れを作った

効率一辺倒にしたのは、

数人のコンサルタントが歪んだ定説を作ったからだそうです。


この歪んだ定説というのは、

・目先の利益
・人材の使い捨て

なのだと思います。


そもそもコンサルタントが出始めた時に、
当時のコンサルタントが自身を売り込み富を得ようとして
一時しか流行らない経営手法を開発し、
それが今当たり前のように使われていること(本文要約)

申し訳ありません、御社をつぶしたのは私です


この手法も正しいかどうかはわからないそうです。


本文中では、

経営に秘訣はなく、

当たり前のことを当たり前にやることが重要とあります。


先ほども書きましたように、それらしい言葉で専門用語を使いコンサルタント商品を売り込んでくるからです。


コンサルタントの行動も短絡的ですし、売り込み方も同様です。

これが経営に反映されれば、”利益最優先”の企業が増えても仕方ないと思います。


そのまま数人のコンサルタントのマインドがそのまま反映されているとも思えますし。



少し前に流行ったネットワークビジネスと似ているようにも思う。

そしてこれは少し前に流行ったネットビジネスと似たようなものに感じます。


SNSで勧誘を行い教材費として料金を請求する。

肩書きや実績を羅列して信用させようとしてきます。


『絶対稼げます! そのためのノウハウをお教えします』

『いい仕事の話があるのですが、〇〇円で教材を買いませんか?』


といったものをX(旧Twitter)をしているとき嫌というほどみてきました。


手法もパターン化しており、

・『あなただけに』といかにも耳寄りな情報を匂わせる
・肩書き・実績で信用させようとしてくる
・最初の教材は無料、もしくはLINEなどに登録させる
・ある程度情報を提示して、
『ここから先は有料です』と高額料金を請求する。
・その教材が確実に稼げる根拠はない

といった要素が多いと思います。


モデルやプロセスといったものを開発し、売り込むという点ではコンサルタントと似ていると思います。

そしてその根拠や再現性がない点も同様です。


本来、会社は人を豊かにするもの(松下幸之助さんの考え方)

松下電器の松下幸之助さんは、

松下幸之助は、「より豊かなくらしをおくりたい」という人々の願いを満たしていくところに、企業の役割、使命があると考えました。

企業の使命
https://holdings.panasonic/jp/corporate/about/philosophy/1.html

人々の生活に役立つ優れた品質の商品やサービスを、適正な価格で、過不足なく供給し、社会の発展に貢献するのが企業の本来の使命だという考えに至ったのです。そして、こうした使命を持つ企業の持ち主は、企業自身ではなく、社会のものであると考え、これを、「企業は社会の公器」という言葉で表しました

企業の使命
https://holdings.panasonic/jp/corporate/about/philosophy/1.html

企業が「社会の公器」であると考えれば、企業の活動に必要な経営資源である、人材、資金、土地、物資などは、社会からお預かりしたものとなります。社会からお預かりした資源を使って活動を行う以上、企業はそれらを最大限に活かしきり、その活動からプラスを生み出して、社会に貢献しなければならない

企業の使命
https://holdings.panasonic/jp/corporate/about/philosophy/1.html

とあり、

利益よりも社会貢献が先という考えをお持ちで、

そして1代で大企業へ発展させるのですから、考え方は正しかったのだと思います。


そして本書のコンサルタントの方の行動と比べてみると、

かなり倫理観が欠如していると思わざるを得ません。


そういう方が大きな影響を与えれば、

倫理観が欠如した企業が増えてしまうのは仕方ないことなのだと思います。


コンサルタントがした行動は、

本書でも触れていますが、

ビジネスの経営から人間的な要素を取り除く

申し訳ありません、御社をつぶしたのは私です

を行った結果、

労働者の健康や生活を顧みない企業が増えたのだと思っています。



『申し訳ありません、御社をつぶしたのは私です』の感想と考察

権威性の問題

権威性とは、

権威がある、もしくはそう思える人や物・表現などに人は従いやすくなってしまうという心理

影響力の武器:権威の法則とは
https://to-manabi.com/post-656kenni


私を含め大体の方が、

・有名大学卒
・大企業に勤務
・権威のある資格
・有名大学教授

などといった肩書きに弱いと思っています。


『〇〇に実績のある有名な先生の言うことだから間違いない』

と鵜呑みにしてしまうと、後が怖いです。


『すごい人だ』『〇〇大学の先生だから』

といって信用してしまいやすいのが、権威の怖いところです。


何が怖いと言いますと、

【その人個人の技量や人間性が全く表に出ていない】ことです。


権威性があれば、

極端に言えば当人が凡人であろうと、信用されやすくなります。


コンサルタントはこの権威性を利用して、仕事をしていると思われます。


そのため、

・自分で判断できない経営者
・ブランドに弱い方々

はお金を稼ぎたいコンサルタントにとっては格好の顧客となってしまいます。


そのためお金を稼ぎたい方は、

権威性が欲しがり、有名大学に入学したりや実績を必死で積むのだと思います。



日本の今の風潮も影響を受けている?

個人的な解釈になりますが、

先ほども申し上げた数人のコンサルタントが作った流れが日本にも影響を与えていると思います。


それに加えて日本独自の”学歴社会や終身雇用”と相まって、かなり酷いことになっているのではと思います。


ここ30年日本の経済が停滞していますが、

”利益最優先”が人財の育成や社会貢献などを後回しにし、各々が私服を肥やそうとした結果の要因の1つと考えています。


その結果、人手不足が大きな問題になっていますが、

それは『自分たちが行った結果が返ってきただけ』と考えています。




私も学校を中退して、

社会のレールから外れた後の風当たりは冷たかった(※)ですし、

言葉を選ばなければ、『より搾取しよう』といった思惑が透けて見えていました。

※興味のある方は、以下の記事をご覧ください


それが長く続いた結果、労働者が来なくなるのも必然だと思います。



身銭を切っていなければ素人同然
(味見をしない料理人)

身銭というのは、実際に自分が体験した経験です。


こちらは過去に記事で挙げています。


端的に言えば、コンサルタントというのは、

権威性で商売をしていると思っています。


しかし、

頭でっかちでその業界・職種の現場経験もない人間が他人にアドバイスをするのがそもそもおかしいと思っています。


経営も同じです。

自分で経営をしたことのない人間が、

なぜ他人の会社に口出しできるのかというのが不思議でなりません。


スキルや実力、知識があるのなら自分で経営して稼げばいいと思うわけです。


はっきり言えば、頭の中の理論と、現実は異なります。

それを試してもせずに他者へ提供するということは、なんと無責任なことでしょうか。


味見をせずに、料理を提供しているのと同じです。

自分で作ったものの出来も確認せずにお客様へ提供しているのですから。


また『あそこのラーメン屋は美味しい』

とラーメンを食べたことのない人が行ったとして信じられるでしょうか?


それと同じことだと思います。



そのため私は、コンサルタントの方を見るときは、

その分野の現場経験があるか
実際に働いていたことがあるか

を注視しています。

現場経験がなく、知識や肩書きで仕事をされている方は一切信用しません。


余談ですが『身銭をきれ』では、

リスクを他者に転嫁するのがペテン師

身銭をきれ「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質

と紹介されています。



分析モデルや〇〇診断系(※)が役に立ったことはない。

(※)医師の診断は含まれません。


ハローワークで適職診断を受けたことがありますが、

全く当てになりませんでした。


自分で様々な職種につき試行錯誤して、行動を分析してやっと、

「この仕事は合っている」と思える仕事につけています。


他人に言われるより、

自分自身を分析して試行錯誤した方がよほど有意義です。


なぜなら他人と関わる時間は一握りですが、

自分と関わる時間は24時間365日ずっとです。


なら自分のことをよく知る努力が必要なのでと思いますし、

一緒にいる時間(?)が一番長いのですから、

『自分のことは自分がよく知っている』と気概を持つくらいがちょうどいいと思います。


ただし、たまには他者の意見を踏まえ、分析し直す必要もあると思いますが。


また本文中では、

モデルや理論は職場から人間性を奪う

とあります。


やり方や効率性を優先するあまり機械的になっていることもあると思います。

あくまで働くのは人なのですから、人に焦点を当ててほしいと思います。



最後に

いかがでしたでしょうか?


本書には、解決法としては、

・対話
・自分の頭で考え抜く
・肩書きに惑わされない

申し訳ありません、御社をつぶしたのは私です

というのが重要とのことです。


読者の方々に”自分の利益を得る”ために近づいてくる人も中にいると思います。


そういう人から財産を守るためにも、見かけに騙されないようにしてほしいと思います。


この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。


ここまでお読みくださりありがとうございました。



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『身銭をきれ「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質』を読んだ備忘録と感想。

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今後労働者に選ばれない企業は厳しいと思う


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