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今の社会は弱い立場の人に厳しい。

こんにちは、youmeiです。

最近、”世捨て人のすすめ”という本を読みました。


本を読んでいく中で、”なぜ介護をはじめとした弱い立場の人のための仕事がこんなにも不遇なのか”という自分なりの答えを見つけました。


長い間考え続けていたので、すっきりしたとともに腑に落ちました。

今回はそれについてまとめていきたいと思います。


競争社会が物質的に豊かにし、精神を貧しくした。

ご存知の通り、現代社会は競争社会です。

勝ち負けがはっきりし、勝ち組・負け組を作り貧困の格差を広げました。


社会の発展には必要なことだったのでしょうが、おそらくそれは戦後の焼け野原から復帰したり、世界に負けない大国を作るのに必要なことだったのだと思います。

現在はその目的も叶いつつあり、成長は緩やかになっていると思います。


その結果、今の社会は競争に負けた人や弱い立場の人に厳しく、利益にならないものは下という思惑が透けて見えるように思えます。


”稼いだものが正しい”という言わんばかりの社会、他者のことは後回しでとにかく己の利益が最優先。

他者を蹴落としてでも、お金が欲しい。

そんな社会になっていると思います。


今、お金持ちの方はそんな競争に勝ち上がってきた人が多数だと思います。

お金や権威があるということは、競争に勝ち続けて今の地位を得た人だと思います。


しかし、勝ち上がってきた方の性格もいいかと言われたら、微妙だと思います。

勝つために手段やモラルを問わない人もいるでしょうし、何人もの人を蹴落としてきたわけですから、性格がいい人は少ないと思います。


そんな方が今の上層にいると、やはり弱い立場の人に対し風当たりが強い社会になると思います。

這い上がるのが前提の社会ですと、ハンディーキャップが大きい方はまず難しいです。


ある意味、実力があれば上に行けるのが今の社会のいいところでもあり、難点である諸刃の剣だと思います。


介護や保育などの福祉は競争社会だから下に見られる。

はっきり言って、介護や保育の待遇や社会的地位は低いです。

いずれも社会のためになることにも関わらずです。


介護は社会に貢献して、高齢になり人の手が必要になった方々のお手伝いをする仕事です。

保育は、これから社会の一員として羽ばたいていく”未来”を育てたり学びの場にするところです。


これらに対しての賃金等の問題は、もはや解決はしないと思っています。

根底的に競争社会である限り、難しいと思います。

利益優先の価値観が主流の中で、”人のため”におこなう仕事は価値が低いからです。


だからこそ問題解決が滞ったり、問題を先延ばしにすることで、どんどん深刻化していきての打ちようがないレベルまで行きつつあるのだと思います。


私は介護士で、介護現場で利用者さんが不当な扱いや人権を軽んじた施設で働いた経験があります。

それは、先人が作り上げた利益優先の価値観が行き過ぎた結果であると思います。


ある意味、介護現場で酷い扱いを受けている方がいますが、裏を返せばこう言った社会を作り上げ、ブレーキの効かない状態にしてしまった先人にも問題があると思います。


ある意味で”自業自得”な部分もあるわけです。

年を重ね”稼ぐ力”を失った方々は、余程の余力があったり健康でない限り、弱い立場に成り下がります

そして、抵抗することもできないまま、今の劣悪な介護サービスを受けざるを得ません。

抗う力を失ってから、今の社会の負の部分を体験するわけです。

とても辛いですよね💦


ここまで暴走した価値観を変えるには、一度福祉分野の介護や保育がどうしようもないまでに機能不全を起こし、その現実を見るまでは目を覚ますことは難しいのかもしれません。


巷では、人手不足が深刻化というニュースを見る機会が増えているのは、その前兆かもしれませんね。



今回はここまでになります。


ここまでお読みくださりありがとうございました。


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