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グレーな孤独(「あなたの孤独は美しい」戸田真琴作を57歳が読んで)

あけましておめでとうございます。

2020年に流行る色は、クラシックブルーであるとか、ヒューマンレッドであるとかいわれています。

Classic Blue

Human Red

でもね、私は、グレー(灰色)が好きになりました。

私は、「白い京都」という記事を書いたのですが、その中で、白黒をはっきりつける物語を描いたんです。

自由の白か、緊縛の黒かと迫る内容でした。最後に出てくる会長の姿、滑稽でしたよね。お読みいただけた方お楽しみいただけましたでしょうか。

白黒どっちなのって選択は、いろんなところでされているようです。小説家も白と黒のイメージで語られることがあります。

芦田愛菜さんは「まなの本棚」の中で、近代日本の代表的小説家のAとDの小説について、Aは白のイメージ、Dは黒のイメージと評されています。なるほどと納得しました。ちなみにこの本、私の年代が読んでも、読みたい本に出会える本です。

それにしても、世の中、白黒つけたがる風潮ってありませんか。SNSなんか特にそうですよね。

そう思っていたときにこんな本に出会えました。

戸田真琴さんの「あなたの孤独は美しい」です。この本で戸田さんは、

白でも黒でもないグレーのままで

と書いておられます。

白でも黒でもない、その間の自分だけの濃さをしたグレーの答え、・・・きっとほとんどの選択が、たとえ真っ白や真っ黒に見えたとしても、よく見てみるとその人オリジナルのグレーたっだりするのかもしれません。

自分だけの濃さをしたグレーゆえの孤独。そんな孤独は、ほんとうに美しいと思います。

なので、私はグレーのパーカーを着て、京都の街を歩こうと思います。

今年もよろしくお願いします。

(おわり)

ご存知かと思いますが、戸田さんは、noteもやっておられます。

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