ようこの軌跡8~出産、育児~

つわりと体調が落ちついたのは、秋頃だった。
自宅に戻って、生活をはじめた。
でも妊娠中の身なので、体調は不安定だった。
実家で２ヶ月程は寝たきりだったので、体力も落ちていたと思う。
夫のサポートを受けながら、何とか生活していた。
地域に慣れたり、生活リズムを掴むことはできないままであった。
１月末が出産予定日だったので、冬には実家へ里帰りした。
予定日を過ぎて、２月に長男が生まれてきてくれた。

長男が幼稚園の年長組になった年の秋口に、やっと２人目のこどもことを
考えられるようになってきた。
そうして数ヶ月後に妊娠が発覚する。
幸い、長男の時のように寝込むことはなく、実家にお世話になることはなかった。
だけど、つわりはしっかりあって、体調は不安定だった。
気持ちが悪くて、あまり食欲がない時でも頑張って家族の食事を作っていた。
そして世間ではコロナが流行りはじめた。
コロナ禍の妊娠、出産はとにかく緊張の連続だった。

４月に長男の小学校の入学式があった。
翌日から、コロナのため、せっかく入学したのに小学校へ通えない日が続いた。
コロナで長男が自宅待機になったのは、私の想定外だった。
小学生になれば送迎がなくなり、第２子のお世話の余裕ができると思っていた。
長男が自宅待機のまま、５月に次男が生まれてきてくれた。
結局、長男は６月にやっと登校できるようになった。
ほっとしたのもつかの間、小学校での新生活になかなか馴染めない
長男は登校拒否をするようになる。

長男が小学生で里帰りができなかった。
産後に実家でサポートを受けてゆっくり休むことはできなかった。
ひさしぶりの新生児との生活、夜間授乳の寝不足でどんどん疲れがたまっていた。
学校に行きたくないとたまに学校を休む長男のことも心配で仕方なかった。
のんびり赤ちゃんのお世話をできると思ったら、大間違いだった。
そして私はとうとう産後うつになってしまう。