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ようこの軌跡4~高校生、摂食障害~

摂食障害のこと。

私が拒食症になったのは、高2の時。
きっかけはダイエットだった。

中学では運動部に所属していた。
高校でも中学と同じ部活に入ろうか迷っていた。
体験入部にも行った。
そこで私と同じポジションを希望する子が他にいることを知る。
競争が苦手な私は入部を諦めた。
結局、活動回数の少ない文化系の部活に入った。

高校には電車と自転車で通っていた。
体育の授業もあったので、運動不足ではなかったと思う。
なぜか、文化系の部活に入ったことで太ってきたような気がしていた。
当時、162cmで52kg。
肥満度を示すBMIは適正体重だ。
それでも、痩せたらきれいになれるという安易な発想で食事量を減らしはじめてしまった。
真面目で一生懸命な私は、食事量を減らすことに歯止めが効かなくなる。
どんどん痩せていってしまった。
おそらく40kg前後まで体重が減っていたと思う。

家族や友達からは「大丈夫?ちゃんとご飯食べている?」と言われるようなる。
「痩せて、きれいになったね」とほめて欲しかったのに、全然違う現実になった。自分でもどうしたら良いのかわからなくなっていた。
でも私はいじめの時と同様に、親や友達や先生に助けを求めることができなかった。
困っているのに、平然を装って、学校を休むこともなかった。
本当の気持ちは「ガリガリだけど、大丈夫?」、「やつれたね」と言われることが嫌で嫌で仕方がなかった。
こんなことになると思ってもみなかった。
もう、私のことを見ないで欲しい。何も言わないで欲しい。
望んで、痩せすぎてしまったわけではないのに。
生理も止まって、体力も落ちて、成績も下がって、ものすごく悲しかった。
運動神経も良かったし、成績も優秀だったのに。
頑張ってきた全てを失ったような気持ちだった。

私は拒食症で、病院にかかったことはない。
だから、拒食症、摂食障害と診断されたことはない。
あとで振り返った時に、拒食症だったとわかった感じだ。
拒食になって、周りから色々なことを言われるのが嫌になった私は過食へ移行した。
私の過食は文字通りの過食で、甘いものやパンを大量に食べていた。
嘔吐は一度もなかった。
食べ過ぎてしまう罪悪感から吐き戻せたらいいのにと思うことはあった。
ところが、意図的に吐き戻すことはできなかった。
結果、体重はどんどん増え続けて57kgになる。
生理も戻ってきた。
太ってからは、周りからは何も言われることはなくなった。
ただ、結果的に元の体重よりも太ってしまった自己嫌悪感でいっぱいだった。
きれいになるどころか、醜くなってしまった自分が嫌だった。
ショックから、もう消えていなくなってしまいたいと思ったこともあった。
とても辛かった。

その後は拒食や偏食傾向を続けて、20代から30代は46〜48kgの体重だった。
拒食から過食になり拒食や偏食になり、胃が弱くなった。
社会人になってから、胃薬を良く飲んでいた。
胃カメラも何度もした。
でも、良性のポリープが見つかるだけだった。

今振り返ると、大事な青春時代に体力を失ってしまったこと、胃が弱くなってしまったことが本当に悔やまれる。

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