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ようこの軌跡12~産後うつ、危険行為~

残念ながら、右胸の痛みはその後も続いていた。
神経過敏になっていて、身体になんとも言えない違和感も感じていた。
ある日の夜、胸の痛みと身体の違和感が相まって、耐えられなってしまう。
翌朝、夫に救急車を呼んでもらった。
救急車の中では、薬の大量摂取はなかったかなどの質問があった。
もちろん、そのような自殺行為はしていない。
痛みの原因を突き止めて、痛みや体の違和感から解放されたい一心だった。
病院では心電図検査や血液検査が行われた。
結果、どちらも異常なし。
入院するかもしれない決心で救急車を呼んだのに、処置もなく、
帰宅することになった。
帰り際、看護師さんに呼び止められる。
主治医に今回のことを伝えて、相談されてはどうですかとアドバイスされた。
もし今回のことを主治医に伝えたら、何だか事が大きくなりそうな予感がした。
緊急搬送されたことは黙っておくことにした。
いまふりかえると、この時が精神科へ入院すべきタイミングだったと思う。

年が明けた頃に、私はある思いを抱くようになる。
眠剤なしで眠れるのなら、眠剤をやめたい。
抗うつ剤っていつまで内服が必要なのだろう、歯の痛みが治まったと言えば、
服薬も通院も終えることができるのかな。

そして私は勝手に眠剤を辞めて、眠れるのか試してみた。
思いのほか、眠れたので安心した。
主治医も早く親子が一緒に住めるようにと思ってくれたのか、
眠剤の中止はスムーズに進んだ。
その後、調子に乗った私は危険なことを試してしまう。
まだ歯がうずくことはあるのに、もう治りましたとウソをついてしまう。
主治医はそれは良かったねと減薬を進めてくれた。

体調は不安定だった。
でも、せっかく減薬できたし、このまま通院を終えたいと思っていた。
最後の受診は3月だった。
「あと1か月、服薬なしで様子をみて、問題なければ通院は終わりです」
と言われたのを最後に、通院を自己判断で辞めてしまった。
また悪くなったら、受診したら良いしと安易な判断をしたと思う。

ありがとうございます💕 とてもうれしいです🤗