読書記録No.4 アイデンティティ
芥川賞、、、、、読みたい。そんな気持ちで手に取り、読みました。そして台湾出身の作者の方が日本語で本を書いていることにも感銘を受けました。
しかし、中国語を学んでいる人にとっては作品中に出てくる架空の言語に気づくことが多いはずです。
物語の舞台は、日本なのか、沖縄なのか、台湾なのか、、、、ハッキリとしない曖昧な島です。でも、日本語もあり、中国語もあり、ひらがな、カタカナ、沖縄の方言みたいな言語もあり、さまざまな言葉を合体させたような言語が出てくるのも読んでいて面白い。
中国語を勉強している人は、共感してくださるかもしれませんが本や新聞、字を読んでいる時に頭の中でピンインで読んでしまうことありませんか。日本語で書かれているものなのに漢字を中国語読みしてしまうんです。
例えば、
・服装だけ見れば高校生
この文章私の頭の中では、
・fu zhuang だけ見れば gao xiao sheng
こんな風に読んでる時があるんです。何も知らない人から見たら、脳が追いついていかない。笑)
このように頭を混乱させ読んでいても楽しいと感じる異常だ。
言語のほかにも、男女差別やアイデンティティを深く考えるきっかけとなる表現や文章も多く出てきます。読み進めた人にしか味わえない終わり方。
私は作者の表現をとても気にいったので他の作品も読んでみたくなりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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