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元無職がWebライターになると、締切に泣く


うつで会社をやめて、なんにもできなくなった無職期間。

手に職をつけて、自分のタイミングで働けるようになりたい

エンジニア、デザイナー、マーケター・・・調べるたびに色々な職業に憧れたりもしたけど、その中から目指したのはWebライターだった。


文章を書いて生きていくなんて、かっこよくない?!というミーハーな気持ち。あまりにも単純!

でもきっかけなんてなんでもいい。わたしの複業フリーランス人生はここからはじまったわけです。



はじめてのライティングで苦戦

はじめての案件は、クラウドソーシングサイトに応募しまくってご縁をもらった。働きたい人と、仕事をお願いしたい人のマッチングサイトである。

もちろん完全なる未経験。お見送りが続いて不安になったけど、諦めず応募し続けたらテストライティングのチャンスをもらえることに。飲食系のメディアだった。


この時にはじめて知ったんだけど、ライティングの仕事には「レギュレーション」というものがある。文章を書く上でのルールみたいなもの。

例えば・・・

「私」ではなく「わたし」に統一する
語尾は「〜だ。」ではなく「〜です。」に統一する

みたいな感じ。1つの媒体で複数人のライターさんが記事を書く時に、表記をあわせて違和感をなくしたり、品質を落とさないためのものらしい。

はじめての案件はレギュレーションが細かく決められていて、これがなかなか大変だった。慣れていないわたしは、何度も修正依頼を受け、手間をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。



なによりも恐ろしいもの、締切

Webライターをはじめて一番つらかったのは、締切が存在すること。

うつで無職だったので、時間の感覚がまったくなくなっていた。未来の予定があるとプレッシャーになるので、人との約束をなるべくいれない生活を送っていた。


でもWebライターには、締切がつきもの。

初稿は◯日までに提出してください!修正も含めて、最終的な締切は◯日です!

みたいなことになるので、未来の約束(しかも第三者とお金が関わる)が生活に組みこまれた。


最初は執筆のスピードもおそいし、何度もレギュレーションを見返すのでとにかく時間がかかる。期限を過ぎて提出したことはないけど、睡眠時間をけずって書いたことはある。

その時に「わたし、Webライターで生きていくのは無理かも・・・!」と思ってしまった。日常に期限が永遠に発生していくの、こわすぎる。


でもこの経験で、フリーランスとしてスケジュールを管理して働くことの大切さをひしひしと実感できた。

「とにかく前倒し!できる時にゴリゴリ進める!」という精神はこの時に培われた気がする。



とはいえ、いまもライターである


「好きな文章を書いて、お金を稼ぐ!」なんて思っていたけど、実際はそんなことなかった。

まだ経験が少ないから、好きなジャンルの記事を書けるわけではない。読者が求める記事にするために、自我を消してルール内で書く必要がある。


でも、自分の書いた文章が公式のものとして世界に発信されるのは、なんだかとっても誇らしくて達成感があった。

自分の記事がはじめて掲載された時には、世界中のみんなに「これ!わたしが書いたの!」と言いふらしたい気分だった。

個人ブログとは規模のちがう、大きな場所で公開される記事に関わることができるのは、Webライターのおもしろさだよね。



最近は書くスピードも上がってきたし、自分の書きたいジャンルに関わるチャンスももらえた。文字単価は0.2円から2.0円に。

でも締切はあいかわらず苦手なので、複数案件が重ならないように、スケジュール感やボリュームを調整している。5ヶ月くらいでここまでこれた。

複業フリーランスとして他にも仕事をしているから、無理せず続けられるバランスを探っているところ。



なにもなければ自堕落な生活を送ってしまう人間だからこそ、生活にある程度の締切がある状態はちょうどいいのかもしれない。わたしの人生は、仕事に助けられているなあと思う。

それにやっぱり、書くのは好き。noteは自我まるだしで書いていきたい。


こんな人間でも、Webライターになれたよ〜という希望になれたらいいな。またね。




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