アオイ

3姉妹の母。ゴールデンカムイが大好き。

アオイ

3姉妹の母。ゴールデンカムイが大好き。

最近の記事

  • 固定された記事

ADHDの予兆(乳児期編)

第1子の乳児期は、複数の育児書やネットの情報に右往左往しながら赤ちゃんとの日々を繰り広げるものである。 登場人物紹介でちらっと触れたが、娘たちの生物学上の父親なる人物は、絵にかいたようなモラハラ野郎で、驚くべきことに娘たちのウンチおむつを替えたことがない。 要は、昨今はやりの「ワンオペ」育児を15年前にがっつりやってたわけで。 この話は一旦置いておく。 第1子を育てながら、育児書やネットの情報をみていると、同じ月齢なのに~!?のようなことがしばしばある。 多くの人に

    • 思春期のADHDガール 熱闘編

      タイトルが某アニメみたいになってしまいましたが(笑) これが最もふさわしいと思いこうなりました。 姫の中学2,3年生はなにかしらとの闘いの繰り返しで わたしは校長室に何度となく召喚され、 時には加害者側として、時には被害者側として 途中でもう 一体何度目なのか数えることをやめた… というくらい召喚されたのです。 思春期のADHDの子どもさんたちは 「二次障害」 を起こしやすいのです。 何度か仕事でお世話になった心理士さんいわく、 普通の子どもさん(定型発達)でも思春期は

      • 乳頭状汗腺腫(稀なやつ)になった話1

        変なできものができたんですよ。 いいづらいところに。 で、右往左往してどうにか落ち着いた話をしようかと。 似たようなものができて困ってる人がいたら参考になるかもしれません。 が、デリケートな部位の話になるので有料記事とさせていただきます。 御免。

        有料
        100
        • 解釈がちがうんよ!星の王子さまの引用

          あの、今日の新聞のコラムがね…星の王子さまの引用の仕方がちがうなって思って… だれか星の王子さまについて語れる人材はおらんかと周りを見渡してみたものの、見つからなかったのでここで述べさせていただく。 慕い合う関係への、キツネの切実な受け身ぶりって… ちがうやろ!! キツネは王子さまに、「段階を踏め」って言ったんよ。 先に友だちになってと言うたのは、王子さまなわけで。 それに対してキツネは、すぐにそうなることはできない。だから、友だちになりたいなら「飼い慣らして」と

        • 固定された記事

        ADHDの予兆(乳児期編)

          ちぎれた鎖と光の切れ端 第2部

          ※内容に関する表記あり 第1部と似たような構成で始まるものの、語り手が替わり、全く違うお話が展開するのかと思いきや。 第1部で残ったままだったところが一気に回収されていく第2部。そして一筋縄ではいかない不可解な連続殺人の紐解き。 さらに第2部からでてくる刑事の如ちゃん! 第2部では、前作を彷彿とさせる女子2人組、片方刑事の活躍が楽しめます。細かい地域柄の記述に、実際にその土地に行って確かめたのだろうなぁ、と感じ、警察の仕組みに関する記述にも作者の取材力を感じました。その

          ちぎれた鎖と光の切れ端 第2部

          マンガによって読解力はつく!

          わたしは国語の教員。でも、読書家かと問われれば答えはNOだ。 子どもの頃は、まあ、確かに図書室が好きであったが、学習と化学とか、コペル21とか雑誌の方がよく読んでいた。 そして何よりマンガが好きで、今もオタクの領域のマンガ好きだ。 中学生のときなんぞ、母からも学校の先生からもマンガなんか読んでないで云々という決まり文句を浴びせられたものだ。 だが、わたしの読解力と語彙力は間違いなくマンガによって鍛えられた。 文学的文章であれば脳内でアニメのように展開されていくし、論

          マンガによって読解力はつく!

          思春期のADHDガール 中1編

          姫、中学生になるも、時はコロナによる緊急事態宣言中につき入学式はなかった…。入学手続き会なるものが、ものすごいソーシャルディスタンスのもと、屋台のようにクラスごとに行われたのだった。 姫の担任は、学年主任だけど、基本あまり生徒に干渉せず放置するタイプのおじさん先生だった。他クラスには、前任校で同じだった先生方がいたのになぜよりによって…と思った。 ということで、姫はルール無用の残虐ファイトを始めた。教室内では。 しかし、部活の顧問の先生が、めっちゃ厳しくて怖くて美しい女

          思春期のADHDガール 中1編

          ADHDガール 6年生編

          姫、最大の転機6年生。 この年から遊び相手が男子から女子になり、姫本体も男子化を終了し、女子へ戻ってきたのだった。 ようやくローティーンズ御用達のお店で洋服を選ぶようになり、髪も伸ばしはじめた。見た目はしっかり女の子に近づいていたものの、やはり中身はまだ男子であった。 昼休みに男子だけでサッカーをするときに女子で姫だけが男子に招待されていたらしい。むしろ、お前はこっちだろ。的な。 愛好作業中にも、虫の死体を男子に投げつけて苦情がきた。 伸びてきた前髪をシリコンゴムで結

          ADHDガール 6年生編

          ちぎれた鎖と光の切れ端 第一部

          ※内容に関する表記あり。 たまに放り込む本の話題。 昨日買ったんですよ。 で、今日の午前に仕事の隙間に読み始め、午後帰宅してから夕方まで読み続けてようやく第1部を読了。 ノンストップ。ひたすら読み続け、確認のために何度か前に戻ったりしつつ、娘に話しかけられても生返事。夕飯はドミノピザ。 そして、まだ第2部が残っているというこの楽しみ! 前作、「此の世の果ての殺人」もそうだったけれど、物語世界へ読者を惹き込む力の凄さ。 作者のデビュー作である、「此の世の果ての殺人」

          ちぎれた鎖と光の切れ端 第一部

          ADHDガール 少年編

          タイトルがおかしい。 ガールなのに少年編。 しかし、そうだったとしかいいようのない、姫の小学5年生時代。 再び姫の担任の先生が若いお姉さん先生になってしまい、姫はおおいに調子にのっていた。 当時流行っていたブルゾンちえみみたいに男の子を引き連れ、なんならブルゾンのネタを授業参観で披露した。 いつもスポーツメーカーのTシャツをきて、ハーフパンツの生地が紙みたいな質感になるまで履きたおした。公園では知らない子から普通にお兄ちゃんと呼ばれ、訂正もしなかった。放課後も相変わら

          ADHDガール 少年編

          星が透けて見える大きな身体 池澤夏樹

          #国語がすき 国語がすきなので、国語の教員になったのかというと、実はそうでもなく。 本当は英語の教員になりたかったのだけど、国語の点数の方がよかったので国語の学科に進んでしまったという。英語は英作文が高校でさっぱりできなくて頓挫したのだった。 とはいえ、なってしまった以上、よくよく考えてみるとまあ、国語はすき(笑) しかし、自分がどんな授業を受けていたのかはさっぱり思い出せないのだ。先生、ごめんなさい。ヤンキーがもりもりいて、毎回漢字テストのたびに自分の答案が回されて

          星が透けて見える大きな身体 池澤夏樹

          ADHDガール 確信編

          ギャングエイジの小学4年生。 ティーンに仲間入りする小学4年生。 2分の1成人式の小学4年生。 何かとある、小学4年生。 姫の担任は優しくて、それでいてピシッとケジメをつけるI先生。これはとてもラッキーなことだった。 とはいえ、いろいろやらかした1年であり、わたしの疑惑は確信へと変わった。こやつ、ADHDに間違いない。と。しかも、注意欠陥、衝動性、多動性全部まるだしやん。と。 この頃わたしは子どものADHDに関する本をよく読んだ。読むのが早いので、本屋で気になるところ

          ADHDガール 確信編

          宮沢賢治と宝石の国

          またしても、宮沢賢治のことを書く。 前回の「疾中」のあとに載っているのが、 「星めぐりの歌」という詩だ。 なんか、こういうテイストの詩をわたしは最近読んだ… 宝石の国や…!ときづいたのだ。 ※以下ネタバレ内容あります 祈りを終えたフォスが、長い時を経て出会ったのは人間を祖としない無機質の生命体である石ころさんであった。その石ころさんが披露してくれた歌が、なんか似ていると感じるのだ。 さらには、宝石の国は、言うてしまえば仏教の話である。七宝をその身に集めた、人間フォ

          宮沢賢治と宝石の国

          WISCⅣのこと

          時系列は前後するが、姫は中学生のときに心理検査を受けた。 おそらくはADHDであろうことには、小学3年あたりで気づいていたが、わたしの方針として 本人が困ったら受診する ことにしていた。保護者の希望で受けさせても、本人が嫌がるケースもある。また、生徒本人が希望しても保護者が拒否反応を示すこともある。心理検査を受けるかどうかはタイミングが難しい。さいわい姫の小学校の先生は勧めてくることはなく、心理検査を受けていなくても合理的配慮をしてくれた。 中学生になり、本人の特性も

          WISCⅣのこと

          ADHDガール 覚醒編

          さて。 ここからがおもしろくなってくる、小学生編スタートします。 特になにもおこらなかった小学1年生。いや、ランドセルにつけるあの黄色いカバーが1ヶ月ともたずに破れた、程度にはどうかしてた。 長女氏(以下、めんどいので姫と表記)の小学校生活が、親であるわたしにとって思いの外、保育園とのギャップでわたわたしたり、三女氏がお腹にやってきたりしたのでやらかしに気づきにくかっただけかもしれない。 姫がADHDの様相を見せ始めたのは、小学校2年生からだった! この年、姫の担任の

          ADHDガール 覚醒編

          疾中 宮沢賢治

          このnoteの本筋と違う話になるが。 思い返してみると、わたしが小学生になって初めて熱烈に母にねだった本は、「よだかの星」であった。 図書室の読み聞かせの催しで聞き読んで、家に帰って買って欲しいとねだったのだ。 やや毒のある教育ママだった母は、宮沢賢治という著名な作家の作品だったせいか珍しくすんなり買ってくれた。 小さい子どもにとって、決して読後感のよい話ではないはずなのに、なぜか強烈に惹かれた作品だった。 このように、なにか強烈に、賢治さんは心に爪痕を残す。 や

          疾中 宮沢賢治