ADHDガール 確信編

ギャングエイジの小学4年生。
ティーンに仲間入りする小学4年生。
2分の1成人式の小学4年生。

何かとある、小学4年生。

姫の担任は優しくて、それでいてピシッとケジメをつけるI先生。これはとてもラッキーなことだった。

とはいえ、いろいろやらかした1年であり、わたしの疑惑は確信へと変わった。こやつ、ADHDに間違いない。と。しかも、注意欠陥、衝動性、多動性全部まるだしやん。と。

この頃わたしは子どものADHDに関する本をよく読んだ。読むのが早いので、本屋で気になるところを数冊さくさくっと立ち読みすることが多かったのだが…(書店員さん、著者様すみません)

本により得た知識でいうと、女の子のADHDは、「頭の中が多動」なことが多いそうだ。それゆえに、人の話を聞いてないように見えたり、突然人の話に割って入ったりして女子社会から弾き出されやすいそうな。

ところが、うちの姫は、男の子のADHDの出方にピッタリ当てはまっていた。
考えるな、感じろ。
みたいにまず口が出る、手が出る、足が出る笑

そして遊び友達は、男子!これがよかった。見た目もショートカットで、絶対にスカートをはかないというポリシーを持っていたのでしっかり男子社会になじんでいた。

男子社会にまぜてもらっていたおかげで、女子とのもめごとはほとんどないに等しかったが、やはり面談は45分コースであった。以下、やらかし。
・学年集会で座っていることができず、ひとり回転している
・掃除中に(階段掃除)ひとつ上の学年の男子とケンカする(ちなみに、3年生時にもめたやつと同一)
・特定の男子と廊下ですれ違うときに暴言及び足をかけて転ばす
ということであった。

本人による理由
・おもしろくないから(自分が言われてると思えない特性)
・先に仕掛けてきたのはむこう
・いつも手を口に入れているから腹立つ
とのことである。理由はわかったけども、以下略。

4年生では、算数が少人数授業となり、担外の先生がいてくれたこともありがたかった。

授業参観が算数のときに、一度観に行った。姫はわたしの方を見てそわそわしていた。I先生が分度器の説明を始めた辺りで、おもむろにソフト下敷きをとりだし、くるくる丸め始めたのである。アカーンと思っていたところに担外のG先生が颯爽と登場し、鶴見中尉の「二階堂めっ!ダメ!」よのうに手で×を作って止めに入ってくれた。その後、お家の人と分度器の問題を解きましょうのフェーズに入り、横に行くと、分度器の説明はさっぱり聞いていなかったことだけがよくわかった。

この4年生のときに、算数で壊滅的な点数を叩き出さしたので、社会体育をやめて公文を週に2回入れることになった。算数ができなくなっていた原因は、姫曰く、しばらくかけ算使ってなかったから忘れてて割り算ができなかった、ということであった。

さらに、社会の日本地理が苦手で、4年生に国語の分野として漢字に県名がごっそり降りてきていたのだが、漢字は書ける姫であった。が、しかし、県名にはさっぱり興味がないため、何度再テストになっても17点の壁を越えることができなかった。興味の偏りも特性のひとつなのだが、逆に何故かアフリカに興味深々の姫は、アフリカ州の国とその位置は把握している。ちなみに、中1で再度日本地理になったとき、やはり再度ひっかかり、北海道の県庁所在地を蝦夷と書くなどしていた。なぜ蝦夷の方が難しいのにかけたのだろうか…また、岡崎県があると言って聞かない。そんな県はない。

4年の時の事件として、もうひとつ忘れてはならないのは、
「ダンゴムシ、ドン」事件である。
姫はランドセルにダンゴムシをたくさん集めて入れておき、そのことをすっかり忘れて、ダンゴムシいっぱいのランドセルに、教科書類をドンと入れたのであった…。

このように、4年生にして、男子化がすすみ、これは5年生時まで続いた。

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