yotsuyasan

創作、旅、料理、酒、映画、いろいろ フリーランスの物書き。ご依頼、ご連絡はお問い合わせ…

yotsuyasan

創作、旅、料理、酒、映画、いろいろ フリーランスの物書き。ご依頼、ご連絡はお問い合わせフォームへ https://note.com/yotsuyasannote/message

マガジン

最近の記事

1年かけて自分のファッションについて考えたこと【結論はクマ】

2023年2月に、イメコンを受診しました。 それまでもファッションは大好きで、自分の似合う/似合わないもふんわりとはわかっているけどはっきりとはわからない、というような状態でした。 受診の結果、PDナチュグレと診断され、診断結果を活かせているかどうかはわかりませんが、自分のファッションについて色々と考えるきっかけになったかなとは思います。 というわけで、ここ1年で自分のスタイルについて考えた軌跡を記録しておこうと思います。 2023年2月、イメコン受診前述の通り、今年の初め

    • 呪殺レベルの世代交代『アッシャー家の崩壊』感想(ネタバレあり)

      フラナガン作品は以前から大好きで、『真夜中のミサ』と『ホーンティング・オブ・ブライマナー』で体調崩すレベルで号泣し、『ホーンティング・オブ・ヒルハウス』も『ジェラルドのゲーム』も全部好きなので、『アッシャー家の崩壊』も楽しみにしてました。 『アッシャー家の崩壊』は相変わらずフラナガン節炸裂で、十分に見応えはありました。ただ、既存作品が多いせいもあるのか若干新規性に欠けるような気がしたのと、少しひっかかる部分もあるので備忘録的に書いていこうと思います。(※ネタバレしています)

      • 【ネタバレあり】『NOPE』とショービジネスとアジア系俳優、そして解放者としての捕食者について(スティーブン・ユァン氏への敬意を添えて)

        まことに勝手ながら、俳優のスティーブン・ユァンさんを見ると複雑な心境になってしまいます。普通に好きだしファンだし応援しているんですが、彼自身というより彼を取り巻いている(であろう)環境を勝手に想像して、勝手に複雑な気持ちになってしまうんです。 映画『NOPE』の予告を見てスティーブン・ユァンが出演していることを初めて知った時は、複雑な気持ちになると同時に「ヘァ〜ン」みたいな気持ちになりました。ちょっと気が抜けるような、鼻白むような気持ちです。 「ヘァ〜ン(…もしかして、都

        • 『セイント・モード/狂信』と信仰エネルギーのベクトル(ネタバレあり)

          アマプラで『セイント・モード/狂信』やっと観ました。 ここ数年、宗教(特にキリスト教)をテーマにした映画やドラマの話題作が豊富ですね。 真夜中のミサ 魂のゆくえ セイント・モード 聖なる犯罪者 などなど。他にもあったら観たいので教えてください。 信仰はどこへ向かう?上にあげた4作品には共通点があります。主人公たちはみな真面目にキリスト教の信仰に取り組もうとするけど、悩んだり挫折したりして苦悩するところです。 苦悩の果てに、どういう結末を迎えるのか…ネタバレになりま

        1年かけて自分のファッションについて考えたこと【結論はクマ】

        • 呪殺レベルの世代交代『アッシャー家の崩壊』感想(ネタバレあり)

        • 【ネタバレあり】『NOPE』とショービジネスとアジア系俳優、そして解放者としての捕食者について(スティーブン・ユァン氏への敬意を添えて)

        • 『セイント・モード/狂信』と信仰エネルギーのベクトル(ネタバレあり)

        マガジン

        • 雑記
          1本

        記事

          ホラーが「救済」になる日

          怖いものは苦手だけど、ホラー映画は好きだった。『輪廻』や『箪笥』など、怖いけどギリギリ悪夢を見ないですむレベルのホラー映画を選んで鑑賞した。 怖いものが苦手なのになぜホラー映画は好きなのか自問した。恐怖を楽しみたいから、ではなかった。 ホラー映画ではだいたい、 「心霊現象が起きる」 「主人公が恐怖体験に苛まれながらも原因を探っていく」 「元は生きた人間だった幽霊の悲しい過去などが明らかになる」 こういう流れで話が展開する。 この「忘れ去れたもの、覆い隠されたもの」が心霊現象と

          ホラーが「救済」になる日

          『真夜中のミサ』感想(ネタバレあり)

          新約聖書「マタイによる福音書」第6章に、以下のような記述がある。 「何を食べようか何を飲もうか、何を着ようかと思い悩むな。明日のことを思いわずらうな。」 高校生だった私はこの言葉を教会で聞いて、正直腹が立っていた。 明日のことどころか、数年先十年先数十年先のことまで見据えて(もとい、思いわずらって)綿密に立てられた細かいスケジュールを、若いみそらで毎日必死にこなし、「先のことまで考えて計画しないやつは馬鹿だ、失敗者だ」と毎日聞かされ続ける社会で育ち生きていた私にとっては、ずい

          『真夜中のミサ』感想(ネタバレあり)

          小説の書き方備忘録①「描写の仕方がわからない!」

          【はじめに】・この記事は、筆者のわたしがふだん小説を書くにあたって心掛けていることを、備忘録として記しています。 ・あくまでわたしのやり方ですので「小説講座」ではありません。参考程度にどうぞ。 ・わかりやすいよう、「Aさん」と「わたし」の対談形式で記載していますが、Aさんは架空の人物であり、この世には存在しません。 【情景描写について】Aさん「小説を書き始めたはいいものの、情景描写の仕方が分かりません……」 わたし「どんなシーンを書いてるんですか?」 Aさん「主人公が教会へ

          小説の書き方備忘録①「描写の仕方がわからない!」

          「フッ飛ばされたい私」とナウシカともののけ姫の話

          最近、映画館でジブリ映画が再上映してますね。 ラインナップに「風の谷のナウシカ」と「もののけ姫」が入ってるのを見てとても嬉しかった。 「風の谷のナウシカ」は私が未就学児のころVHSが家にあって、好きすぎてテープが擦り切れるほど何回も何回も見た作品だから。 「もののけ姫」は小学生だった私が初めて映画館で見た映画だったからです。どちらもとても思い出深い。 でもどっちが好きかと問われたら断然「ナウシカ」でした。そのわけを、あんまり深く考えたことがなかった。もののけよりナウシカを先に

          「フッ飛ばされたい私」とナウシカともののけ姫の話