記事一覧
一話目:伊曽沼 和白
怖い話をしよう、誰が言い出したのかも忘れたが、そんな話題で盛り上がった。
各々飲み物を手元に膝を突き合わせ部屋の明かりを少し暗くする。
外を勢いよく車が通り過ぎていく音がした。
「じゃぁ、僕から。怖い話を一つ」
一話目・伊曽沼和白:母の声
あれは僕がまだ小学生だったころの話です。
その日はテストが返ってくる日で、花丸がついたそのテスト用紙をいち早く母に見せたくて僕は駆け足で家に帰りまし
雨宮 蛍寿:第四話「こっくりさん」
「すんません、四話目は俺に話させてもろてもいいですか」
控えめな挙手のわりに、何故か意志の強そうな目で辺りを見回した彼は、上履きの色を見る限りは私と同学年みたい…?
「ありがとうございます。俺は1年E組の雨宮蛍寿いいます。ツレがこの集まり忘れてすっぽかしたんで代わりに参加させてもろてます。
この話だけは、いや…この手番だけは、すんません、俺に話させてください。
先輩方は知ってはるかもしらん
阿賀澤 颯雅:第三話「溺死する部屋」
「そう、三話目は私ね。やっぱり名乗った方がいいのかしら。そうよね、でも新聞には名前載せないでね?ふふ、恥ずかしいのよ。
いい?ありがと。阿賀澤 颯雅(あがさわ そよか)三年C組よ、よろしくね。
墨舟さん、こういう企画任されるくらいだし、怖い話好きなの?違う?まぁ、さっきから震えてるものね、雨に濡れた仔犬みたい。
やだ、馬鹿にしてる訳じゃないのよ、可愛いなぁと思って。
あら、照れてる?ふふふ。
若王子 要:第二話「視線」
「二話目は僕かな!もう既に僕のことは知っているかもしれないが敢えて自己紹介しておこう、よ〜く覚えて帰ってね特に女の子は!
僕は若王子 要(わかおうじ かなめ)。若者の若に見ての通り王子様の王子、肝心要の要で若王子 要。三年だよ。」
ばちん、と音がしそうなほど完璧なウインクを決めてみせたその先輩は周りのしらけた視線をものともせず私を見ていた。
こ、こわい…。
優しそうな雰囲気だったから指名し
鵤 紀久:第一話「スクエア」
「一番目は俺だね。自己紹介からした方がいいかな。三年F組の鵤 紀久(いかる のりひさ)っていうんだけど…まぁ、よろしく。
そうだなぁ…墨舟さんって言ったね、君は降霊術って知ってるか?女子生徒の間だとこっくりさんとかキューピッドさんとか、流行ってた時期もあったかもしれないんだけど。
俺が話すのは“スクエア”っていう降霊術に関することなんだけど、聞いたことは…はは、ないよな、うん。それじゃあ話そうか
概要説明
学校であったこわいはなしパロディの世界観です。
聞き手の新聞部一年生である墨舟さんは他所の子です。お名前お借りしてます。
墨舟雪くん(作中では高校一年生)【https://www.uchinokomato.me/chara/show/143726】
創作キャラにこわいはなしをさせていく予定です。年齢操作。