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伝わるデザインの基本 -よい資料を作るためのレイアウトのルール-

今回はこちらの本について、自身の考えを交えながらレビュー兼読書感想文を書きます。
伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール

プレゼン資料作成の苦手意識

 日頃私自身もPowerPointなどを使用してプレゼン資料を作成する機会はあるのですが、ふとした時に現在の会社の方から「プレゼン資料作るの上手いですよね」と言われて、「え?」と驚いたのを覚えています。
 正直身に覚えはなかったのですが、自分で「何かしたかな?」と思い返したところ、数をこなした経験値以外では新卒から3年目位の時期にこの本で勉強した記憶があり、そのおかげかなという結論に至ったため書籍紹介をさせていただければと思います。当時の私はデザインのセンスが無く、いわゆるダサいプレゼン資料ばかりで恥ずかしい思いをした経験からこういった書籍を購入して勉強をしました。
 正直プレゼン資料作成自体には未だに苦手意識は持っており、デザインのセンスの欠片も無いのは相変わらずです。資料作りが得意という認識はありませんが、逆に資料作りが苦手な方の気持ちは分かるので参考にしていただければ幸いです。法則が分かってくると劇的にまとまりのある読みやすい資料になると思いますのですぐ実践できて成果が出やすいかと思います。

たくさんあるフォントにはそれぞれ意味がある

 既に知っている方には「何を言っているのか」と呆れられてしまいそうですが、本を購入した当時の私は、「なんとなくカッコいいからゴシック体」、「とりあえず重要だから太字」、「他の方が使用していたフォントをそのまま流用」という感じで考えや統一感も無くフォントや書体を使用していました。
 でも「見せる文字」であったり「読ませる文字」というように目的別に使用するフォントは異なるということを知り、少しフォントに気を付けただけでまとまりが出てきたので、フォント一つにおいても侮ってはいけないと感じています。またそもそもどんなフォントが誤読をされにくいかである「判読性」やそれぞれのPC等環境による「互換性」の違いなどによりフォントを選択する必要性も参考になりました。

文字や文章の読みやすさは、可読性と視認性、判読性という3つの要素から成ります。「可読性」とは文章の読みやすさ、「視認性」とは文字の目立ちやすさ、「判読性」とは文字の誤読のされにくさ意味します。

色を使いすぎるな、動かすな

 おそらく私はここを気にするようにしてから、「子供のお遊び資料」から「社会人のプレゼン資料」に近づけたような気がします。
 色の選び方や組み合わせ方を気にしたり、使用する色は基本的に背景色、文字色、メイン色、強調(サブ)色の4色までにすることで、色に意味を持たせて使用することが重要だと初めて知りました。こちらの本でこういったデザインの勉強を行っていないと未だに改善しないままだったと思います。

1つのプレゼンスライドや文書、ポスターの中で使う色は、「背景色」「文字の基本色」「メインの色」「強調の色」の4色にするのがよいでしょう。

 あと昔は意味のないアニメーションを使用して、無駄に文字が回ったりバウンドしたりしていましたね(笑)PowerPointって今思えばこのアニメーションいつ使うんだという動きばかりです。

1スライド=1メッセージ

 これも重要なワードですね。1つのスライドには、伝えたいメッセージ(目的)を1つだけに絞って掲載する必要があります。資料の用途にもよりますが、1つのスライドに文字数が多くなってしまうのは自分の中で何が言いたいのかまとまっていない証拠なのだと思います。
 正直、スライドを見ている方の中で本当に全スライドを隅から隅までちゃんと読んでくれている方って多分居ないんですよね。作る側が1つのスライドに頑張ってたくさん文字を詰め込めば詰め込むほど、読む側としては文字が多いし遠くの方からは見えないしどんどん読む気が無くなり読み飛ばしていきます。「見ている」だけで「読まれてはいない」んですよ。どこが重要なのかがぼやけてしまいますので、1つのスライドに詰め込むよりはスライドの数を増やした方が良いと思います。

最後に

 私のような美的センスを持ち合わせていない人間でも最低限恥ずかしい思いをせずちょっと人に褒められる程度のプレゼン資料を作ることができたのは、ここに書かれているようなちょっとした知識と工夫がきっかけでした。
 内容も勉強しているという感覚は無く意外と読んでいて楽しいので、スラスラと読むことができ、すぐ自分でもやってみようと思えます。さすがデザインに関する書籍ですね。

またこちらの本も同様に、プレゼン資料の作り方に悩んでいた時に購入して大変参考にさせていただきましたのでオススメです。

プレゼン資料が劇的改善 一生使える見やすい資料のデザイン入門


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