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食物繊維によって促進される腸内細菌が2型糖尿病を緩和する
腸内微生物叢は、炭水化物発酵による短鎖脂肪酸 (SCFA) の生成を通じて人間に利益をもたらし、SCFA 生成の欠乏は 2 型糖尿病 (T2DM) に関連しています。
臨床研究を実施し、短鎖脂肪酸を産生する腸内細菌のグループが食物繊維によって促進され、他のほとんどの潜在的な産生株は、2 型糖尿病患者で減少、または、変化していないことを示しました。
食物繊維繊維によって促進される短鎖脂肪酸がより多くの多様性と豊富さで存在する場合、参加者は部分的にグルカゴン様ペプチド-1産生の増加を介して、ヘモグロビン A1cレベルのより良い改善を示しました。
これらの陽性応答者の促進は、インドールや硫化水素などの代謝的に有害な化合物の生産者を減少させました。
参考文献
Science ボリューム359 | 第6380号2018 年 3月9日
Gut bacteria selectively promoted by dietary fibers alleviate type 2 diabetes
GLP-1:
食事をとると小腸から分泌され、インスリンの分泌を促進する働きをもつホルモンをインクレチンといい、GIP (グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド) とGLP-1 (グルカゴン様ペプチド-1) があります。2型糖尿病に対する治療薬として注目されるのがGLP-1です。GLP-1は、食事をとって血糖値が上がると、小腸にあるL細胞から分泌され、すい臓のβ細胞表面にあるGLP-1の鍵穴 (受容体) にくっつき、β細胞内からインスリンを分泌させます。GLP-1は、血糖値が高い場合にのみインスリンを分泌させる特徴があります。
ヘモグロビン A1c:
赤血球中のヘモグロビンという色素のうちどれくらいの割合が糖と結合しているかを示す検査値です。
ふだんの血糖値が高い人はHbA1c値が高くなり ふだんの血糖値が低い人はHbA1c値も低くなります。
過去1-2ヶ月の血糖値の平均を反映して上下するため、血糖コントロール状態のめやすとなる検査で多くの病院の糖尿病外来で毎月測定されています。
インドール:
ベンゼンがピロールに縮合した芳香族複素環式化合物。インドール骨格を有するものとして、生体構成成分であるアミノ酸のトリプトファン、神経伝達物質のセロトニン、さらに抗炎症剤のインドメタシン、抗高脂血漿薬のフルバスタチンなどがある。トリプトファンを出発物質とするインドールアルカロイドは、天然物に多く存在し、その中には血管収縮作用を持つエルゴタミン、抗がん剤にも用いられるビンクリスチンなどがある。染料であるインジゴもこの骨格を有する。
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